リモ

読書と本屋が好きです。 一箱古本市に出店したりエッセイを書いたりZINEを作ったりしています。

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最近の記事

【読書コラム】ずっと喪/洛田二十日

数日前にSNSでたまたまこの本の存在を知り、どうしても読みたくなって購入。 ショートショートなのでさくっと読めるというのもあるが、とにかくストーリーに引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。 想像の何手も先を行く話の展開。 けれど、突拍子もない設定かと言われるとあながちそうでもないんじゃないかと思う。 どの話も現実にきちんと即しており、「作り話」にしては上手く出来すぎていると錯覚しそうになる。 そのくらい日常に馴染むような題材で、普通だと思われる出来事も少しばかり視点

    • 増える楽しみ〈文学フリマ大阪で買った本〉

      文学フリマ大阪に遊びに行ってきた。 ブースの数が多いため、事前にある程度情報収集してから行くようになったのだけど、本音を言うと端から順番にゆっくり見て回り、この場でしか買えないであろうピンときた作品をお迎えしたい。 心からそう思うのだけど、なんせこれだけクオリティーの高い作品が溢れている。 どれも凄そうで、何を基準に選べばいいかがわからない。 人気や知名度の有無に関わらず、自分が入手するべき作品は絶対あるはずなのに、埋もれてしまい見付けられないものが多いであろうことを思うと、

      • 気になる名前〈オルタナ旧市街〉

        「オルタナ旧市街」の名を初めて知ったのは、東京赤坂の双子のライオン堂で開催された、ライターの宮崎智之さんによる「随筆復興」がテーマのトークイベントだった。 SNSでの告知をたまたま目にし、ある一文にふと目がとまる。 "ゲストはオルタナ旧市街!" 市街地がゲスト??? 一体どういうことなのか。 何者なのか。そもそも人間なのか。いや、ゲストとして来るからには人間だろう。文芸サークルか何かの名前なのだろうか。 などということを考えていた。 配信を見て、個人の書き手の方だと知る。

        • 【読書コラム】モヤモヤの日々/宮崎智之

          読了したのは約1年半前のこと。 この本を知ったのは、たしか2022年の年末だったと思う。 とある書店のtwitter(現X)に 「“読ませてやろう”、“趣向を凝らしてやろう”という文章にお腹いっぱいになり、読書に疲れた時でも読める文章」というような内容の投稿がされていたのを覚えている。(私の拙い記憶によると) ちょうどその頃、「読ませようと心に訴えかけてくる系」の文章に疲れていた私は、その謳い文句にまんまとやられて購入し、読み始めたのであった。 届いた時まず思ったことは、

          【読書コラム】本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む/かまど・みくのしん

          人生で一度も本を読んだことがないという、みくのしんさん。 読書を共にするかまどさんの、 「本当に、みくのしんは今まで一度も読書したことがないの?国語の授業で何かしら読んだことはあると思うんだけど」 の問いにみくのしんさんはこう答えている。 「あれは“読書”じゃなくて“お勉強”でしょ」 思い返してみると、多くの人は、学校の国語の授業で“文学”なるものに初めて触れるのではないか。 まさに読書体験への入り口で、まっさらな心で新しい物事に出会えるとても貴重な体験だと今になっ

          【読書コラム】本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む/かまど・みくのしん

          自己紹介

          本や創作にまつわるあれこれを書く場が欲しくてこのnoteを始めました。 本が好きな会社員です。 ざっくり自己紹介を書いてみようと思います。 その日の気分で読んだり読まなかったり。 一箱古本市に出店したりシェア型書店の棚主をやったりしつつ、他にもエッセイを書いたり本屋めぐりのZINEを作ったりしています。 以下本に関する略歴です。 <小学校時代> 学校での読書のノルマがあったので義務的に本を読む。図書室や図書館にはよく行っていた。この時はまだ「本が好き」という感覚はなし。

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