お別れの雨。
お別れしなければいけない時に
雨が降っていると、もっと切なくなる
誰かと離れていく時も
誰かを見送る時も
どうして雨は
人の心の憂いに触れる事が出来るんだろう
窓の外で
シトシトと降り続く水の粒を見るたび
ふとそんな事を思う
でも、その雨は
決してネガティブなだけのモノではない
執着も
名残惜しさも
次の道を歩む不安も
キレイに洗い流してくれるから
だから、雨があがったら
心に残った寂しさは
お日さまが乾かしてくれる
進む道はキレイになっている
道端には
新しい道のりを祝福してくれるように
色とりどりの花がいっぱいに咲いている
さあ、外に出よう
濡れたままの窓はもう拭いて
雨雲の隙間から
差し込む光が示す未来(みち)へ
前を向いて歩いていこう