おじいちゃん、おばあちゃんを知らない
孫への手紙Vol.3_20210523
利久は63歳でチャチャ丸のおじいちゃんとなった。
僕はおじいちゃんもおばあちゃんも知らない
僕が生まれた時、もうこの世から旅立っていたのか
幼少時に亡くなったのか?
それさえ知らない
おそらく、僕はおじいちゃんに抱かれたことがないのだ。
先日、チャチャ丸を抱っこして感じた幸せ
それを僕はおじいちゃんに与えることができなかった。
利久のお父さんのお父さんとお母さん
利久のお母さんのお父さんとお母さん
すなわちチャチャ丸の高祖父母
チャチャ丸は玄孫(やしゃご)
今ほど長生きができない時代だった。
平均寿命が50歳程度
戦争もあったからね。
僕はおじいちゃんの名前は知っているけど
おばちゃんの名前は思い出せない。
たぶん、親父、そうチャチャ丸の曾祖父から聞いたと思う
でも、記憶にないから
チャチャ丸に伝えることができない。
これはまずいね。
僕の周りにいるおばあちゃんっ子はみんな優しい
おじいちゃん子ってあまり聞かないけど
多分、優しいと思う。
僕はおじんちゃんもおばあちゃんも知らない。
しかし、高齢者の生活を支える仕事をしている。
きっと神様が僕に与えてくれたと思う。
おじいちゃんやおばあちゃん達と共に過ごす時間
それが素敵なことだと知りなさい、と。
天国にいるおじいちゃんとおばあちゃんが授けてくれた仕事
自分たちの代わりに他者の高齢者とふれあうこと
そして、今
僕はチャチャ丸のおかげでおじいちゃんになることができた。
これから、素敵な人生になると思う。
ありがとう、我が愛する孫・チャチャ丸へ
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