1年待ちもざら!?データで見る世界の手術待機期間
日本では、病院の外来の待ち時間は決して短くはありませんが、体調に異変がある時、必要なタイミングで受診できないということはありません。
ドイツはヨーロッパではもっとも医療水準が高く、医療サービスがもっとも優れていると言われている国です。日本のように皆保険で、受診の際の費用も一般の人が払える値段なら、人口あたりのベッド数も群を抜いています。
ドイツでも驚くほど待たされた
ところが、ドイツでは腫瘍などの比較的緊急性の高い病気でも、受診や検査までに驚くような長い待ち時間があります。
ドイツでの受診待ち、検査待ち、手術待ちの実情については、わたしの経験を元にこちらの記事で具体的に書いたので、ぜひご覧ください。
ところで先日、イギリスの医療制度について検証した興味深いレポートが発表されました。書いたのは、労働党の貴族院議員で医師のアラ・ダージ卿です卿はイラクからイギリスに難民として移住し、名門インペリアル・カレッジを卒業して医者になった異色の経歴を持つ人物。イギリスは国家予算の約4分の1を投じた無料の医療制度「NHS(National Health Service)」を持つことで知られています。一方、医療を受けるまでの待機時間の長さが問題となっていました。
今日はこのレポートのほか具体的な数字を元に日本の医療アクセスについて考えてみたいと思います。
ここから先は
文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】
noteでわたしが書く記事が大体ぜんぶ読める基本のマガジンです。継続的に執筆を応援してくださる方、わたしの書いた記事を大体ぜんぶ読みたい!…
文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】
「文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】」はわたしが書くすべての記事を読みたいという方、定期購読で応援してくださる方向けです。執…
正しい情報発信を続けていかれるよう、購読・サポートで応援していただけると嬉しいです!