施設にいる高齢者も中小企業で働き続ける高齢者もこのままではもたない
東京都では7月2日に107人、今日は124人の新型コロナウイルスの感染が新たに報告された。若年層と「夜の街」関連の感染者が多く、新宿歌舞伎町や池袋の「接待を伴う飲食店」でもクラスターが発生しているという。
政府の専門家会議で人との接触8割減を提唱した北大の西浦博教授が、「都内で流行前のような生活を続ければ7月中には1日の新規感染者数が100人以上になるとシミュレーションしていた」という話が予想的中だとツイッタートレンドにまで入ったらしいが、これを4~5月の流行期の1日100人といった数字と同列に論じるべきではない。
ひとつ目に、都民は流行前と同じような暮らしはしていない。少なくともリスクのある場所や行動を理解し、多くの人がウイルスを広げないためのルールを守ろうとしている。
ふたつ目に、流行期は症状などから医師が必要と判断した人にのみPCR検査を実施していたが、現在は医療態勢に余裕があるなかでクラスターが発生しそうな夜の街を対象に集団検査を行っている。数字が増えたといって、都全体の感染状況を反映したものではないからだ。
だから安心だと言っているわけではない。
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