楽器のオンラインレッスンの始め方(講師用)
こんにちは!アイリッシュハープを弾いている@rikoharpです。
現在、コロナウイルスの影響で、多くの皆さんがオンラインレッスンを始められたり、開始することを検討されているのではないでしょうか…。
私も 音楽家として オンラインの可能性 について考えていました。
そして、コロナショックに立ち向かう為に情報を交換し合う音楽家のグループでも、話題の多くはオンラインレッスンについてでした。
このような時期だからこそ、今回オンラインレッスンについて勉強した事を同じように現状と戦っている皆さんと共有したい!と思い、記事にする事にしました。
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前提として…
私たちがすぐに利用できるプラットフォームはすべて、楽器用ではなく、音声用 に設計されています。これは、音質や音の強弱を聞くのが非常に難しいことを意味します。
多くの方が薦められている回避策は、事前に携帯電話またはコンピューターで生徒に演奏動画 を撮影するよう依頼し、その動画を非公開動画としてYouTubeにアップロードし、リンクを送信してもらう事です。
そうすることで、生徒に演奏のフィードバックをする事が出来ます。
この事を前提として踏まえ、実際にオンラインレッスンを始めるにはどうすれば良いのでしょうか…。
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Zoom、FaceTime、Skype、Googleハングアウト?
オンラインレッスンが出来るアプリは複数あります!
例えばSkypeには、通話中でもファイルやテキストメッセージを送信できるという利点があり、スコア、リンク、PDFの共有に非常に役立ちます。 また、Facetimeは接続が安定している傾向があるようです。
しかし、調べてみると 音楽レッスンには Zoom が使いやすいという意見が多く見られました。理由は下記の通りです!
・ 無料で使用できる (3人以上の使用では、40分間の時間制限あり)。
・ 生徒がアカウント登録する必要はなし。
・ 自動的にレッスンを録画することができる。
・ 接続が良い。
・ オーディオ設定はカスタマイズ可能。
・ グループレッスンにも使用できる。
Zoomはパソコンに加え、スマートフォンやタブレットと互換性があります。 内蔵カメラを備えたデバイスで利用することが出来ます。
こちらの動画は英語ですが、Zoomを使ってのオンラインレッスンのイメージがとても掴みやすいです!
では早速使ってみましょう!
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クイックスタートガイド
1)Zoomアプリをダウンロードします。
https://zoom.us/
2)青いスケジュールボタンをクリック、スケジュールを作成します。
3)ホーム画面の上部、ミーティングというボタンから、「招待をコピー」というボタンをクリックし、生徒にコピーしたものを共有します。
4)レッスン時にリンクをクリックするように生徒に依頼します。
5)[開始]ボタンをクリックし、レッスンを始めます。
画面の左下部で自分の ミュートを解除 します。生徒がレッスンに参加すると、あなたの声を聞くことはできますが、生徒自身の音声は最初ミュートされています。
生徒にミュートを解除して「動画を開始」をクリックするように依頼します。
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音楽レッスン用に音響設定をする
・ヘッドフォン, イヤフォン を使用しましょう。
・大音量の楽器は、コンピューターや電話のマイクに過負荷をかける可能性があります。生徒の音がひどく歪んでいる場合は、マイクから離れるように言ってください。
・外部マイク は音質に大きな違いをもたらします。
スタジオマイクをオーディオインターフェイスに繋ぎ、使用することも可能ですが、最も手頃で便利なオプションはUSBマイクです。
例えば、おススメのUSBマイクとして、
シュア(Shure)のMV5というUSBマイクが挙げられていました。良質のEQ設定が持ち味のようです。
SHURE コンデンサーマイク 実況/配信 MOTIVシリーズ MV5 iOS Android PC対応
また、もともとZoomは音楽ではなく会議用に作られており、背景ノイズとエコーをカットすると、音質を損ねる可能性があります。
以下の設定 に調整して、同じことを生徒に依頼してください。
これにより、音質に大きな違いが生じます。
左下のミュートの隣の∧から、オーディオ設定 に移動し、次の操作を行います。
1. 再生/歌いながらマイクのレベルをテストします。
メーターが最大になる場合は、入力ボリュームを下げます。
「自動で音量を調整」のチェックを外します。
2.右下の 詳細 ボタンをクリックし、
「ミーティング内オプションをマイクから“オリジナルサウンドに有効化”に表示」のチェックボックスにチェックをつけます。
3.連続的な背景雑音の抑制:無効化
断続的な背景雑音の抑制:無効化
4.エコー除去:自動
※これらのオーディオ設定はデスクトップアプリのみにあります。残念ながら、モバイルアプリやiPadアプリでこれらの変更を行うことはできません。
音の遅れ
Zoom、また他のプラットフォームを使用しても、オーディオに遅延が生じます。リアルタイムで生徒と一緒に演奏することは難しいです。
残念ながらオーディオの遅延については、先生側と生徒側の両方が技術投資をしなければオンラインレッスンにうまく反映できません。
音の遅れがあっても出来ること…
・生徒と一緒に演奏する代わりに、先生が弾いたフレージングを生徒が反復するようにします。
・生徒が一緒に演奏できるように、持続的なコードで伴奏、またはドローンを演奏します。
課題と楽譜
レッスンノートとして各生徒用のGoogleドキュメントを作成する事が一つの方法として挙げられます。
また、レッスン前に配布資料、楽譜、録音をメールで送信しておくと、スムーズです。
生徒にこの資料を別のウィンドウで開くことができるように、デスクトップPCまたはノートパソコンでレッスンに参加するように依頼しておきます。
画面を共有する
Zoomの画面共有機能はとても便利です。特定のウィンドウを生徒と共有し、一緒に見ることができます。音声付きのものを生徒と共有して聴く場合は、「コンピューターの音声を共有」のチェックボックスをONにします。
レッスンを記録する
会議をスケジュールする時に、オプションを選択して自動録画するかどうかを設定することができます。また、レッスン中に レコーディングボタン をクリックしてレッスン中に抜粋を記録する事もできます。
主催者(講師)が生徒に許可を出すことで、生徒側でもレコーディングが出来るようになります。
会議が終了すると、MP4ファイルが指定フォルダに保存されます。
グループミーティング機能
グループミーティング機能を使うと、グループレッスン、スタジオマスタークラス、またはグループジャムセッション(音の遅れはあり…。)にも利用できます。
無料プランだと3人以上の使用は40分までという制限もあります。
しかし、無料プランのままでも一度Zoomの接続を切って、別の参加URLから再度接続すると40分以上のグループレッスンが可能になります。
例えば60分間のレッスンを下記のように設定できます。
13:00~13:30(30分間)グループレッスン前半
13:30~13:035(5分間)休憩
13:35~14:05(30分間)グループレッスン後半
課金
一例ですが、PayPalを使えば、レッスンの支払いをモバイル端末から簡単に行ってもらう事も出来ます。
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このコロナショックを音楽家の皆さんと一緒に乗り越えていけますように!
参考記事
How to Move Your Private Music Studio Online
https://medium.com/@stevetres/how-to-move-your-private-music-studio-online-4b1bab4c38b5
Teaching Music Online with Zoom
https://theonlinemusicteacher.com/category/blog/
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