2019年01/11-01/20Twitter掲載詩
今すぐ惚れ薬をください
あの人の心が私に向いて
私からずっと離れなくなるように
惚れ薬を作ってください
自分で作った薬は
使い物にならなかったんです
だから使えるものを
私にください
#詩人の本懐 「発明」
そうやって捕まえたあなたの心
ほんとはきっと嬉しくはない
__________
何もかもしちゃいけないというのは束縛
したいなら勝手にすればは放任
大人なんだから自分で考えて
好きにすればいいでしょう
ねえ私がどうなっても仮に事故とか
やきもちとか…
やきもちとか、妬いてほしかった
ただそれだけが欲しかった
#優しい言の葉 「心配」
__________
3月 桜の季節
そして君の誕生日
来年は桜を見に行きたいね
そう言ってたけど
そう言った君はいない
儚げに散る桜のように
君もいなくなった
いらない記憶だけが
私の中に未だにヒラヒラと舞っている
早く散って
__________2019/01/11
将来を誓いあった二人
世界は光に満ち溢れんばかりと
光輝く
連名で書いた名前は一生の宝物
けれどいつしか歯車は狂う
一緒にいても息苦しく
いっそ楽になるためと
別れを選ぶ
紙一枚の幸せ
紙一枚の別れ
紙一枚に人生の重きを託す
#詩人の本懐 「紙屑」
__________
自分が飲み込まれるほどの波
息もできずに
泳ぐこともできずに
私はただただ水を飲む
どこにもぶつけられぬ感情に溺れかけ
私はぐるぐるとまた
同じ場所を泳いでる
あなたという出口はどこ
回りすぎて見失う
#仄かに色付く言の葉 『渦巻く思い』
_________01/12
あなたに会うため
お洒落する
それは私の戦闘服
#詩人の本懐 「衣装」
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恋とはうまくいくもいかないも
それは運命で決まっているようで
隣では恋人同士が笑いつつ
私は一人空を見上げる
下を向けないのは
涙がこぼれるから
何度目かの失恋
振られる方もつらいけれど
振る方もつらいとは聞いた
それでも失くならないあなたへの想いが
私をずっと縛り続けてる
あと時計が何回まわったら
私は解放されるのでしょうか
#仄かに色付く言の葉
『刻と共に傷を負う人』
__________
考えるから浮かばないだけで
気持ちの走るまま
あなたを思い浮かべれば
言葉も溢れてきましょうか
けれどもそれは
あなたへと
あなただけへと伝えたく
ただの独りよがりになるのです
届かない言葉を綴っても
悲しい歌になるなら
いっそ私から声を奪ってください
あなたが好きだと二度と言えぬように
__________
好きって声に出さなきゃ伝わらないのに
伝えたら苦しめる好きもある
ただ好きなのに
言っちゃいけないなんて
ただ伝えたいだけが我儘なんて
だって
何万回伝えたって
あなたはもう振り向かないんでしょう?
__________01/13
君の綺麗な指が
とんとんとしきりにテーブルを叩いてる
私のことも見ずに
自分の趣味に夢中な君
この不穏な空気気づいてる?
「嫌い」
ポツり呟く私の口を塞ぐ君
「嫌いじゃないよね?」
こくん
頷くしかできない私
心臓の高鳴りが二人を包む空気を変えた
___________
もう無理だとわかっているのに
進展も好転もしないとわかってるのに
サイコロふり続ければ
あがれるかもしれないなんて
ゴールはもうそこにないのに
ないなら作ればいいなんて
あなたへと一人執着する私は馬鹿
そんなのわかってるけど
簡単に消えるわけもなく
消せるわけもなく
わかったじゃあねと言える方が
もっと馬鹿
#詩人の本懐 「馬鹿」
__________
ピシャリとドアが閉められた
どんどんと叩いても反応もなく
鍵穴から覗いても真っ暗だった
拒絶
私の心は壊れ色を失った
春の日射し
暖かく私の心を溶かす優しさ
ほんのりと色づいてきた私の心
再びの恋
どうか二度と色は失いたくないの
#仄かに色付く言の葉
『終わる心と始まる心』
__________
些細な幸せと
大きな幸せ
どちらが欲しい
あなたの傍にいられることは
どのくらいの容量なのでしょうか
きっと嬉しさで爆発するくらいでしょうね
__________01/14
届かない想いも積み重なれば
辞書ひとつ分はゆうに越えます
私の年月と共に積んできた経験は
恋愛によっては役にたったり
たたなかったり
対あなたへの対策は
どれも初めての経験で
常に一喜一憂しています
#詩人の本懐 「蓄積」
__________
あなたへと想いを占める割合は
私の心の何パーセントでしょうか
好きな気持ちは100ですが
重さを量ればきっと計量オーバーでしょう
人の想いなんて数字ではかれなく
見えもしない不確かなもの
見えればもっと楽になるのでしょうか
きっとますますあなたを遠ざけて
私は何リットル分の涙を流せば
すくわれるのですか
#詩人の本懐 「数字」
__________
求めすぎて見えなくなった本質
あなたが好きだと我儘をぶつけて
あなたから笑顔が消えた
反省したって過去は戻らない
それならば
未来を書き換えればいい
言うのは簡単
実行するのは難しい
それでも私は諦めたくない
あなたの心に私をもう一度宿すこと
__________
欠けたのは月だけでよかった
月は巡れば元に戻るから
あの人の心は戻らない
そんな事実が泣くほど悔しい
___________01/16
私がここから動けないのは
あなたを待つと決めたから
自分自身に課した使命
じゃらじゃらと重い音をした鎖が
あなたへと続いてる
見えない枷
戻ってくるかどうかわからないのに
ぴたりと足跡マークの上
私はじっと動けないまま
干からびてく私を
あなたは見つけてくれるでしょうか
#君色の詩 「足枷」
__________
しつこいこの感情を私から取り除いたら
私には一体何が残るでしょうか
あなたへの想いを入れていた
ただの器か
器にあなたへの想いが宿ったのか
この苦しい想いが生まれなければ
私はせめて笑っていたのでしょうか
そこにいて
誰かを癒せたのでしょうか
#詩人の本懐 「置物」
__________
通知のならないスマホ
既読のつかないメッセージ
仕事のなのか
用事なのか
忙しい、と強引に思い込む
あなたの総てを知る由もなく
布団に入って見つめる画面
待てども待てども
あなた、からはならないの
#仄かに色付く言の葉
『静けさ伝わる夜』
__________01/17
私は今を生きてる
現在/いまを進んでる
振り返った先にあなたの優しい声と笑顔があった
もうそれは
今の私にはないもの
そう思った途端に苦しくて
喚きたくて
叫びたくて
それでも今もあなたが好きって
過去に戻れない悔しさを
どこにぶつけていいか
わからないまま
時は進む
#君色の詩 「過ぎ行く」
___________
諦めれば楽になれる
次に進める
わかってる
届かないなら捨てればいい
そんな単純じゃない
可燃ごみでも
不燃ごみでも
分別わかんなくて
私のこの想いは
燃えないまま燻り続けてる
#仄かに色付く言の葉
『届かない想い』
__________
恋煩い
それだけで済ませられれば楽な病名
処方箋はありません
ますます憂鬱
治る治らないじゃなく
あなたとの未来が花咲くなら
何も不安なんてないの
幸せが
あなたが欲しい
たったそれだけ
#詩人の本懐 「溜息」
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急に不安になりました
急に怖くなりました
何度も言いますが
過去は戻りません
やり直しは、できますか?
それは私一人の問題ではないので
私が決めることではありません
一人泣いてる私は馬鹿ですか
弱いとか強いとか
ただあなたを忘れることが怖くて
後悔ばかりが胸をついて
今日もまた泣いています
___________01/18
例えば魔法を使えるからとか
箒で空を飛べるからとか
媚薬で惚れさせるだとか
人じゃない行動に目を向けがちだけれど
言葉一つ
仕草一つで
人の心を離さない
そんな人もきっと魔女
魅力あるなんて
私も言われたかった
#詩人の本懐 「魔女」
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四角く切り取られた世界
想い出の一瞬
笑うあなたと私
繋がれた手
その瞬間は色彩あざやかだったのに
あなたがいなくなった瞬間から
モノクロへと変わったの
絵の具を垂らしたって戻らないそれは
どうすれば色を戻せますか
#仄かに色付く言の葉
『写真の中の風景』
__________
寂しさも募るばかりじゃなくて
雪のように潔く溶けてくれればいいのにね
涙で溶かそうとしたって
余計に苦しくなるのは
あなたが好きって気持ちがまだ残ってるから
それが溶ければきっと
私の心にも花が咲く
___________01/19
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