2018年12/11-12/20 Twitter掲載詩
私の服に残る
あなたのつけてる香水の香り
自分で買ってつけることもいいけど
それじゃあないの
あなたに会って
抱きしめられて
あなたと離れて
ふとした瞬間の残り香に
胸がしめつけられるの
あなたと過ごした時間を思い返すの
苦しくも切なき贅沢
#優しい言の葉 「残り香」
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私がもし
女神だったら
あなたは私を離さなかったでしょうか
いえ、
私は特別な私ではなく
どこにでもいる私を見て欲しいのです
女神なんて
空想童話の世界
私は汚く汚れた一般人
それでもあなたをと望むのは
人間以下でしょうか
#詩人の本懐 「女神」
___________2018/11/11
私の好きをするりとかわすあなた
言わないでと言われても
溜まった感情は吐き出したくて
そしてあなたを困らせる
好きとも嫌いとも言わないあなた
あなたの奥にはまだ私がいるのかな?
確かめたくてもあなたはただ微笑むだけで
何も言わないのがあなたの優しさ
何も聞けないのが私の苦しさ
いつとはわからないけど
ゴールがあるのかな?
ゴールテープが見えないまま
私はあなたの背中を追い続けてる
わがままでも
あなたの傍にいてもいいですか?
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疲れた心は癒しましょう
けれど私は癒し方を忘れました
新しい恋愛?
それとも仕事に打ち込む?
リア充たちに挟まれて
私は嫉妬で狂いそう
恋愛ばかりが人生じゃあないけれど
恋を知った心はもう後戻りできなくて
隣を歩き
手を繋げる安心感
それが欲しくてたまらない
恋の女神が微笑むのはいつ?
#詩人の本懐 「女神」
__________11/12
自分で拙いなどと仰らないで
評価は他人がくだすもの
なら
あなたは素敵な人ですよ
胸打つ言葉が書けることは
何より誇りにしてください
大好きまでは言いすぎかもしれませんが
私は少なからずお慕い申しあげております
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私の発する言葉は何色でしょうか?
どんな音を奏でていますか?
もし、文字を産み落とせるなら
紙飛行機折って
あなたに飛ばしたい
その時の紡ぐ言葉は何にしましょうか
無難に好き
愛してるは重くて飛行機も落ちそうで
意表をついて嫌い…
なんて思ってもないことはいけません
大好きです
それ以上それ未満でも浮かばないので
まっすぐあなたへと放ちます
どうか届きますよう
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誰にでも分け隔てないあなた
疲れてる人に手を差し伸べて
あなたの手はボロボロで
それでもあなたは笑ってる
あなたを癒せるのは誰ですか?
あなたの傷は誰が治すのですか?
自分で治すなんて寂しいことは言わないで
私の絆創膏だって
あなたの涙を止めるくらいは
役に立ちますから
だから私には寄りかかってください
#仄かに色付く言の葉 「笑顔の裏側」
__________11/13
この少し肌を刺す寒さを感じると
心がどうしても悲鳴をあげるのです
寂しいのか
空しいのか
そんな時人の優しさに頼りたくなり
やっぱり求めるのは…
あの人、なんですが
今は忙しいので甘えられるわけもなく
たとえそれが恋人だったとしたら
また変わっていたのでしょうか
__________11/14
素晴らしい1日ってなに?
仕事に行って帰って来て
なにも変わんない
休みだって出かけることもなく
ひきこもり
素敵ってなに?
その言葉がプレッシャー
よい夢も何も私は見ない
私は…何もない
何もないから息をして
生きてる時間がとても無駄
それでも時計は動いてる
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隣にあると思ってた
そしたら違ってた
一番だと思ってた
なのに下から数えるのが早かった
掴んでたと思ってたあなたの手
ずっと聞けると思ってた声
小さく陽炎みたいにぷつんと消えた
それはきっと涙のせいと思い込んだ
間抜けな私
#仄かに色付く言の葉 「遥か遠い彼方」
__________11/15
自分の想いに縛られて
ここから一歩たりとも動いていない
夏から秋
冬へと季節は過ぎてるのに
私は何も変わってない
愚か者と笑ってください
けれど
タロットカードの正位置は
変化を示唆してる
私もこれから変わればいいのよ
#詩人の本懐 「愚者」
__________11/16
あなたを想い熱く燃ゆる心臓
私の体を焼いて妬いて
たちのぼるは私の心を焼いた煙か
ただの蒸発しゆる想いか
それが消えたら
私の中からあなたも消えますか
灰のように残りますか
結露のようにじっとりと濡らしていきますか
それは誰の涙ですか
#詩人の本懐 「湯気」
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今夜も読まれない手紙を書いてます
積もり積もって私より背が高くなりました
その高さ分だけ
あなたへと送った想いのかさなんて
目に見える愚かさを笑ってください
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最初から死ぬことがわかってるのに
どうして生まれたんだろうって
誰にぶつけてもいいかわからない感情はずっと持ってた
死ぬことを想像して
飛び起きて
叫んで
怖くて恐くて
手を伸ばしても
結局皆死んでくって思って
落ち着かせて
それでもやっぱり怖くて
生きてる理由が何なのか知りたかった
___________11/17
心の拠り所だった
ずっと浮上したまま沈まない
水面に浮かんだ舟のように
ユラゆら揺られて
安心しきった子供のように
あなたの安らぎで眠りにつきたい
真っ暗な闇より
小さく灯る真白き光に抱かれて
#詩人の本懐 「白夜」
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恵まれてる人間には
私の言葉など届きもしない
私の傷を君は知らないから
その努力がどんなに苦しいことか
わかりもしない
皆を救いたいという君の優しさは
私には向けられていない
それでも君が好きなのは
私の心がただ馬鹿なだけか
皆が一番というなら
私は君の特別になりたい
__________11/18
手を繋いでもいいですか?
抱きしめてもいいですか?
あなたを全身で感じてもいいですか?
それからしばらく
一人でも大丈夫って
あなた補給させてください
なんて
夢を見てしまいます
いえ、夢でも見られればいいのに
現実はもっと残酷
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人の想いで走るというその列車は
夜にしか姿を見せない特別列車
流れ星から届くレアチケット
届けばもれなく願い事が叶うという
どうか私にもと祈りながら夜空を見あげる
キラリ
流れ星が落ちたのはすぐ傍
隕石か 列車か 果たしてどちら
私は私の想いを胸に
あなたに会いに行きたいの
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その窓を開けたら
何処に繋がっているのでしょうか
天へ向けて手を伸ばせば
星の一つでも届きましょうか?
星の灯りに照らされて
あの人の心でも寄ってきませんかね
#詩人の本懐 「天窓」
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あなたに手紙を書いています
書き終わる頃には
涙で歪んで
読めもしないかもしれません
それでも渡すことに意味があるのです
どうか必ず受け取ってください
私の手から
あなたの心へと
__________11/19
泣いて泣いて
目を腫らすまで泣いて
泣き終わったら
笑顔の準備
目は腫らしたままでいいよ
悔しくて苦しくて
吐き出して
怖くてもまっすぐ前を見ようって
それだけで君は偉い
私は偉い
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文字を繋ぐ色は何色ですか?
私の色は「 」色です
おや、見えませんか?
あなたの肌に透かしてみてください
それが私とあなたを繋ぐ
糸の色です
あなたの色は何色ですか?
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心の奥まで見せずに
ちらりと匂わせつつ
そんな大人な駆け引きができればいいのに
私はいつも
本音を盾にして突っ込むから
だからあなたに対しても直球なの
「好き」
って目の前に大きな看板立ててたら
引かれちゃうだけなのにね
#詩人の本懐 「本音」
____________11/20