2019/01/20-01/31Twitter掲載詩
消ゴムでも消えない
それは
くっきりと彫られたサイン
マジックで塗りつぶしても
綺麗な黒にはならない
飛び出た棘で指を刺す
ツと流れるモノが
涙の代わりに滴り落ちた
#仄かに色付く言の葉
『刻まれたモノ』
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忌々しく残り続けるこの感情
いつか消えた時には
私の体にぽっかりと穴があくでしょうか
穴が開いて楽になる?
穴が開いて苦しくなる?
どう転ぶかなんてわからなくて
それでもきっと
干からびた私が横たわるのは見えるのよ
#詩人の本懐 「亡骸」
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私だってわからないのよ
この想いがいつ消えるかなんて
わかってるなら
さっさと忘れて新しい恋したいわ
今はまだ冬
せめて春先桜咲く季節には
心のコートを脱ぎたいの
#詩人の本懐 「未知」
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久し振りに引いた風邪は
心も弱くするもので
むせび泣いたって
苦しくなるのは体調の方で
声を聞きたいと望んでも駄目の一言
早く治せばいいですか
弱った心にはあなたの声が一番効くのです
___________01/22
優しい言葉でいうなら
そう言うのでしょうけど
私のこれは
醜くくて
どろどろして
私だけでなく
あなたをも蝕む想い
自分をなくしてしまうほど
あなたに囚われいる証拠
なんてただの体のいい解釈
#君色の詩 「やきもち」
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真剣じゃなくて
まだ遊びだったら許せたのでしょうか
真剣だから
本気になって
あなたしか見えなくて
息苦しくなって
誰にも負けたくなくて
一番になりたくて
遊びだったら
あなたじゃなくてもよかった
#詩人の本懐 「遊戯」
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昔はよく遊んでた
寂しさ埋めるために
その時つけたのが今の名前
意味なんてなかった
すぐに消すつもりだったもの
だから汚れてる気もして
この名前で呼ばれるのは少し
苦しかった
___________01/23
ゆびきりげんまん
してたはずだった
離れないと約束してた
約束なんて続かなかった
ほどけた小指
振り返ってもあなたの影は消えていた
照らしていた太陽も沈んで
私の胸に落ちるは夜の帳
閉められたドア
どんなに叩いても開かない
開ける鍵もない
あなたには二度と会えない
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とても性格の悪いことだけれど
あなたの隣に
私以外の人が居座る未来
それが
あなたの幸せだとしても
私は嬉しくもなく
喜びもせず
きっと地面に伏せて咽び泣くでしょう
でもそんなの微塵も見せずに
おめでとう
そう言いたい
#仄かに色付く言の葉
『望んでない幸せ』
__________01/24
誰かっていうけど
誰かじゃないことくらい察してよ
言えないから
誰かって誤魔化して
それを誰でもいいんだろって
怒られるのは筋違い
そもそもあなたを指名したって
答えないじゃない
___________01/25
溶けきれなかったココロ
最後に入れるべき秘薬
媚薬
ミエミエの気持ち
でもあなたが見てたのは私じゃなかった
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心模様も
四季のように目で見えて
確かめられたらいいのにね
あなたに恋した春
お互いを求めあった夏
少しだけ恋に疲れた秋
やっぱりあなたを欲する冬
#仄かに色付く言の葉
『織り成す四季』
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健やかなる時も
病める時も
あなたと続けていく未来
あなたか私か
黄泉の世界へ旅立っても
それは永遠に続く約束事でしょうか
私が先に旅立ったら
約束は忘れてください
私はあなたとの思い出を胸に旅立ちます
残ったあなたは
新しい明日を迎えてください
#詩人の本懐 「死後」
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ちかちかと消えかけの電球
あなたの吸いかけの煙草の煙
あなたの声に揺蕩いながら
眠りにつける至福の時
夢のような夢の時間
#詩人の本懐 「揺籠」
___________01/26
何時もあなたのことを考える
人に言えば狂ってる
そのひとことで済まされるけど
きっとそれ以上に
あなたに狂ってることくらい
私が一番知っている
#詩人の本懐 「侵食」
__________01/29
恋を知って色づく世界を知りました
失恋を知って心の色を失いました
どの恋もかけがいがないもので
一つ一つが
今の私を形作るものです
そのどれもが
忘れられぬ想い出なのです
#詩人の本懐 「鮮烈」
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今、とても幸せなんです
相も変わらず好きな人の手には触れられないし
嫌なこともたくさんあるけど
大好きな人のひとことで
心がほっこりするんです
それでも何故か涙がポタリ
物理的な寂しさは埋められないから
私は一人湯たんぽ抱きしめます
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表に見せるだけが優しさですか
気配りするだけが優しさですか
そっと見守るのも優しさではありませんか
きっとあの人の優しさは後者の方で
見えていないからこそ誤解されやすく
それでも私は
あの人の内なる優しさに
惚れているのです
#仄かに色付く言の葉
『優しさの中』
__________01/31