2018年09/01-09/10Twitter掲載詩
あなたに想いを綴ります
出会ってくれてありがとう
書きかけて筆が止まる
私はそんなことが書きたいんじゃなくて
あなたが好きです
その言葉だけを伝えるの
住所も書かず
切手を貼らずに届く先は
あなたの心へ直に届きますか?
__________
#優しい言の葉 「鐘」
二人で鳴らすと幸せになるという
二人で鳴らせぬ私は
隣にあなたの幻想を作り出す
けれどあなたの手はすり抜ける
一人で鳴らした鐘の音は
私の心をただただ
空しく響かせるだけでした
__________09/01
距離を置いたまま、
つめるのはいつなのですか?
好きになるのは早く、
嫌いになるのも秒速で、
もう一度縒りを戻すのは未定なんて…
まっすぐに伸びた糸は
もう一度互いに歩み寄らねば
絡まらないのです
どうか私の目を見てください
__________
あなたを傷つけるくらいなら
私から言葉を奪ってください
考える頭も
書く手も
伝える口も
不安に苛まれる心がなくなれば
一番いいのでしょうか
あなたを想う気持ちすらなくせば
あなたはやっと笑ってくれますか?
___________
気にしない、の魔法をかけてください。大丈夫、の強さをください。
__________09/02
あなたへの想いで
真っ赤に染めあげましょう
#優しい言の葉 「真っ白」
__________
お裾分けされたマンゴー
私は切り方なんて知らなくて
あなたにすがる
あなたはその綺麗な手で
器用にナイフを操り切り分ける
ほら、
言って私に差し出す一欠片
私は指ごと口に含んだ
甘いマンゴーとは裏腹に
苦く歪んだ感情が這いあがる
あなたを汚したい
#甘い言の葉 「熟れた赤い熱」
__________
声が聞きたい。聞きながら寝落ちしたい
__________09/03
たまには恋ばななどもしたく…
人肌に触れながら深い深い眠りにつきたいです
__________09/04
ずっと覚えてたかった
覚えているものと思ってた
君の声も顔も
もう消えかけて
指先で傷つけられた小さな傷だけが
あなたの影を残す砦だなんて
#詩人の本懐 「輪郭」
__________
大好き以上
大好き未満
それは愛してる
#優しい言の葉 「大好き」
__________
私の伸ばした手をもう一度あなたが掴んでくれますよう。
願い願って私は今日もあなたへの届かぬ思いを綴ります。
それとも知らずに届いているのですか?
__________09/05
かまってほしいといえば
かまってくれるのでしょうか
あなたを困らせた代償で
自分の首をも絞めているのですよね
わかっていますが
伝えなきゃわからないですよね?
私の寂しさ
#詩人の本懐 「代償」
__________
私のことを少なからず思ってくれる人もいて
私にその想いをぶつけられても
私は答えられなくて
それはつまり
私も同じことをしているのだと
酷いことをしているのだと
我にかえるのです
__________
満天に咲く
満点の笑顔
#詩人の本懐 「満天」
__________09/07
むかしむかし
悪い魔女にとり憑かれ
あなたは私から離れていきました
私はあなたを取り戻すため
お供もつけずに乗り込みます
ところが
悪い魔女の正体は私でした
ハッピーエンドになるか
バッドエンドになるか
悪い魔女の私が変わるしかありません
紙をめくったその先に
あるのはまだ見ぬ未来なんですから
#優しい言の葉 「紙芝居」
__________09/07
私の言葉をのせた紙飛行機は
あなたに届かず墜ちました
何回飛ばせば届くのか
折り方変えれば届くのか
__________
クリスマスまでに恋人ができるか、
ではなく
私は今すぐあなたの恋人になりたいのです
__________
起きても隣は空白でした
あなたのぬくもりなんてとっくになくて
手を伸ばしても届くのは
空虚に映る想い出くらいで
それも引き伸ばしすぎて
とうに色褪せてます
__________09/08
どうしてこんなにやきもちを妬いてしまうのでしょうか。
妬きすぎて私の心が何も考えなくていいほど、
焼けただれてしまえばいいのに。
残った灰の中、
あなたに向けた想いだけ
綺麗な宝石として残ってくれていたら本望です。
その色は何色の石でしょうか
__________
寂しくて泣いた夜は
今までの人生のうち何回ですか
もう両手では数えきれなくて
涙の味もわかりません
#詩人の本懐 「味覚」
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どうして私は寂しいと言っては駄目なのですか
どうして私はあなたに想いを伝えてはいけないのですか
どうしてあなたは私の傍にいてくれないのですか
理由がわかれば悩むこともなく
私はさっさと飛び立てる
#優しい言の葉 「何故」
__________
あなたを待つ間
私は少し眠ります
あなたのただいまで
目覚めさせてください
__________09/09
たまにあなたの嫉妬した
むっとする声が好きでした
__________
恋するだけで
人の心は輝くもので
何の飾りもいらないのです
#詩人の本懐 「装飾」
__________
お天気ばかりじゃなく
私の心も雨模様
そろそろ心の雲を取り去って
私も笑顔を身につけないと
あなたを困らせてばかりじゃなく
そろそろ自分で蹴りをつけましょう明日天気になぁれ
私は靴を蹴りあげた
__________
もう終わりにしようと思った
数分前
それでもあの人の声を思い出したら
好きで好きで
やっぱり離れたくなくて
もうぐちゃぐちゃすぎてわかんない
これが恋というなら
知らない方がよかった
こんな苦しい思いするなら
出会わなきゃよかった
__________09/10
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