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ランニング×ワラーチ

ワラーチという自作のランニングサンダルを履いて10年ほどランニングを続けています。

試行錯誤の末、現状たどり着いた極意は「足音を消す」です。



そもそもランニングをはじめたきっかけは自分のあまりの体力のなさにびっくりしたからでした。

町内会の草刈りに参加して炎天下のなか草刈りをしていた時、あまりの辛さに膝に手をついてハアハアしてたとこに人生を揺るがす事件が発生します。

一緒に草刈りしてた近所の70代くらいのおじさんに「大丈夫か〜?日陰で休んでなよ〜」なんてサラッと爽やかに言われて、崩れ落ちちゃいそうなくらいショックを受けました。

実際はちょっと押しただけでも崩れちゃいそうなくらいダメージありましたけど、、、



当時、体力落ちてることには薄々感づいてたものの、そのあまりのショックに一念発起。

ちょうどその頃ベアフットランニングが流行中でした。

「体の機能を取り戻す」なんてとても耳障りの良い言葉に踊らされるように自然とそんなシューズを購入してランニングへのモチベーションを保ちながら地道に走り続けてはいました。

モチベーションを保つのにSNSなどで情報収集していると、裸足感覚シューズじゃなくてほんとに裸足で走ってる人がいることを知り、徐々にそちらの世界へ惹かれて行っちゃうことになります。



思い立ったが吉日で、気になりだすと我慢できないのでシューズを脱いで靴下だけで走ってみたことがありました。

その時の衝撃は今でも忘れません。

それが全く不快ではなく、アスファルトのツブツブ一つ一つから足裏への衝撃が身体をかけぬけて頭のてっぺんまで抜けていきました。

今までOFFだった身体中のスイッチが一気にONになったような気がしました。

「体の機能を取り戻す」という謳い文句が、実際自分の体に起きたことで、さらにはそれが快感だったことで一気に裸足で走ることの虜になってしまいました。





そこからは試行錯誤が始まります。

一度スイッチが入った身体のセンサーは感度も鍛えられるようで、自分の身体のいろんな部位が気になりしだし、またどんなふうに使えるかもわかるようになっていました。

姿勢、腕の振り方、腕の伸ばし加減の調整、着地のときの足と身体の位置関係、足裏のどのポイントで着地するのがいいんだろうかなどなど細かく細かく気にしてました。

今度は気にするポイントが細かくなりすぎたので足裏にあった意識を足首まで範囲を広げてみたり、徐々に膝、股関節、下半身、みぞおち、肩、全身にまで広がってしまいました。

もうそれ以上広げられなくなった段階で最終的に聞こえてくる足音が小さくなるようにしてみました。

これが今の所の正解のようで痛むところもなく安定して走り続けることが出来ています。

完全に裸足で走ることにはいろいろ弊害もあってほぼ裸足のワラーチを自作することに落ち着いています。




試行錯誤をしなくなるとマンネリしてきて楽しくなくなってしまうので、今は「散歩中の犬に気づかれないように走る」を目標に足音だけじゃなく気配も消すことに挑戦しています。

飼い主さんは申し訳ありませんが、犬より先に私の存在に気づかれることは少ないのでいつもびっくりさせてしまって申し訳なく思っていることをここで謝罪させてください。飼い主さんごめんなさい。


#ハマった沼を語らせて


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