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ヨガで、ASDの困りごとは改善するのか? #2

バーバパパにどハマり中!3才息子(ASD)と1才の娘を子育て中のリケジョママのページにお越しいいただき、ありがとうございます😊


ヨガ発達障害の研究
について、特集しています。


まえがき

ヨガと瞑想の講師であり、研究論文を調べるのが好きなリケジョママが、ヨガと発達障害に関する研究論文を分かりやすく要約してお届けする新コーナーを開設🎉

ヨガや瞑想に関する発達障害への効果は、国内ではいまだ「メンタルの安定に良い」となどといった一般的な見解が、いくつかのHPで紹介している程度にとどまります。

しかし、海外文献を読んでみると、メンタルの安定に留まらず、ASDやADHD特有の困りごとに幅広く効果があると示唆されています。

一つ一つの文献を紹介していき、ヨガと発達障害に関する文献の図書館のような場所を目指して参ります。

文献を探す時は、こちらから ▼


ASDの子どもがヨガをすると…

さて、本題です。今日ご紹介するのは、インドの特別支援学校で行われた研究です。

①対象

ASD(自閉症スペクトラム症)と診断された5〜16才のお子さん64名

前回ご紹介した文献はn=6だったから、n=64は信頼度がグッと上がるね👍

②何をしたの?

ヨガグループ(32名)とコントロールグループ(32名)に分かれ、3ヶ月間過ごしてもらった。

ヨガグループに振り分けられた子どもたちだけ、学校が始まる前に75分間のヨガレッスンを受講した。

今回は対照群が設定されてるのもポイント!比較対象があることで、ヨガの効果が分かりやすくなっています👍

③結果は?

☑︎睡眠の問題
☑︎胃腸・食事の問題
☑︎ASD特有の問題行動

の3つがヨガグループでのみ、全て改善した。


もう少し詳しく

今回の論文では、

☑︎睡眠の質問 15問
☑︎胃腸の質問 16問
☑︎ASD特有の問題行動 30問

について、研究開始時と3ヶ月経過した後に、親に回答してもらっています。

質問が多いので一部抜粋になりますが、このように変化しました ▼

という感じで、軒並みヨガのグループだけ良い変化が現れた、とのことです。

この論文のポイントは?

①胃腸・食事のトラブルを改善できたのはデカい👍

ASDの子は最大80%の子に睡眠、胃腸・食事のトラブルを抱えているそうです。

睡眠の問題というのは、言わずもがな
 ☑︎寝れない
 ☑︎夜中起きる
 ☑︎朝、起きられない
など。

胃腸の問題とは、
 ☑︎食べ過ぎてしまう
 ☑︎逆に、食べなさすぎる
 ☑︎偏食
 ☑︎排尿・排便トラブル
などです。

以前の研究によって、胃腸の問題を抱えたままでは、他の働きかけをしても、ASDの子の問題は解決しないことが分かっているそうで・・

だからこそ、胃腸や食事のトラブルを解決する、ということは非常に重要だということです。


リケジョママから一言

ヨガをすると、睡眠・食事・ASD特有の困りごとが改善するという論文でした。

「なんか、ちょっと出来すぎ…これ、本当に本当?」
と感じる論文でしたね😇あまりにも結果が良過ぎて..。

ただ..…!

私的には、息子くんの睡眠問題には新生児の頃から散々悩まされてきて、その大変さも知っているので、

ヨガを始めて1ヶ月以内に子どもたちはより長時間睡眠をとり、日中は眠らずに夜に就寝し、朝ベッドから起きることができるようになった。

という部分は、多くの親を救う可能性を秘めているのではないか、と期待してます。

後は、
 ☑︎アイコンタクトが自然に取れるようになった
 ☑︎他害も自傷行為もヨガグループのみ大幅に減った
 ☑︎メンタルが安定した
 ☑︎シチュエーションに応じた感情表現ができる
 ☑︎名前を呼んだら振り向き応答する

などなどの困りごとにも大きな効果があったのも、見逃せません。

他にも、感覚統合の問題(聴覚過敏 等)など「あると本人が困ってしまう問題」も改善が見られたとのことです。

親が回答した項目が60問以上にわたっていて、もう紹介しきれません。自閉症児あるあるな悩みは、ほぼ全て改善の傾向が見られたと言って良いでしょう(ごめん、急に雑になった笑)

一番は、参加した子どもたちが毎回ヨガセンターに来るのを楽しみにしていた様子だった、と論文に記載があったのが嬉しかったです。

効果云々よりも「楽しめる活動がある」というのが一番子どもにとって良いことのような気がします。


ということで、こんな感じで「発達障害×ヨガ」のエビデンスを毎週ご紹介しています。

他の論文を探すときは、こちらから ▼

こういった研究結果を元にした
記事執筆などの仕事も請け負っています。
お仕事依頼にご興味ある方は、XのDMよりお問い合わせをお願いします。

noteの「クリエイターへのお問い合わせ」からご連絡頂くことも可能です。

改めて、

「〇〇が出来ない」「問題のある子」「困った子」
というレッテルを貼られてしまう子が
1人でも減りますように。

このまとめが役に立つことを心より願います。

どうぞよしなに。
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