崎川りか(大学教員・常勤)

こんにちは。大学教員(常勤)の崎川りかです。一般企業勤めの経験有り。社会科学系の分野で…

崎川りか(大学教員・常勤)

こんにちは。大学教員(常勤)の崎川りかです。一般企業勤めの経験有り。社会科学系の分野で博士号を取得。2023年3月末にアカデミアの世界を離れようとしました。いまだにハラスメントのPTSDが消えない。でも、生きています。

最近の記事

最低限必要なこと(実務家教員を目指す方へ)

今日は、実務経験を経て大学教員になるために最低限必要なことを書きます。 なんといっても・・・博士号。 博士号は、応募要件にない場合があります。 博士号に準ずる業績を持つ・・・とかね。 しかしね、採用側からすると、博士号に準ずる業績って、なんやねん、と。 面接に臨む先生方のなかに博士号持ってない人がいるからね、気を遣ってるのね。 一緒に働く先生たちはみな研究者。 若いころから院で鍛えられ、なくなく博士号をとれなかった先生もいます。そのまま論文博士もとれず、しかし、科研はと

    • 私の生きる意味

      こんにちは。 崎川です。 さて、今日は私の過去について少しお話します。 昔、博士課程前期(修士課程)でアカハラ・セクハラにあっていました。 耐えられず、修士号取得後、ドロップアウト。 大学教員になりたかった私は、意図せずして実務に飛び込みます。 ハラスメントで人間不信になっていた(いる)ため、職場において、とにかく「群れる男性が怖い」。 どの職場も恐怖で動けなくなるなどの症状を発し、転職に転職を繰り返しました。 一時期、引きこもりのようになっていたこともあるんです。死

      • (24年7月27日)3種類の博士号

        こんにちは。崎川です。 久しぶりの投稿です。 今日は、3種類の博士号についてお話します。 博士号には、一般的に、2種類あると言われています。 まずはその2種類の博士号の特徴と違いについて、簡潔に示します。 1つ目は、過程博士(号)。 博士後期課程を修了するまでに書き上げた論文が、博士号学位取得論文と認められた際に授与される博士号です。 2つ目は、論文博士(号)。 博士後期課程を修了後、在学中ではなく各々のタイミングで論文を提出。これが認められた場合にのみ、授与される

        • (24年3月12日)勤務先(大学)変わりました。

          ご無沙汰しております。崎川です。 大学を辞めるといいながら、結果として現在も辞めていません。 「辞める辞める詐欺」となりました。 実は、2023年4月より新しい大学に着任しました。 現在、初年度を無事終えるタイミングです。 新しい大学は割と環境に恵まれています。 この大学でなければ、本当に研究者を辞めていたかもしれませんね。 では、現在の大学と前任校は何が違うのか。箇条書きにしてみます(カッコ内は前任校の様子です)。 これから大学の公募に応募する方々や検討している方

        最低限必要なこと(実務家教員を目指す方へ)

          (23年5月26日)大学教員を辞めていない(今のところ)。

          大学教員を23年3月に辞めると宣言しました。 現在、23年5月。わたくし、大学教員、辞めていません。 そもそも。 なぜ、辞めようと思ったのか。 ハラスメントです。 なぜ、続けているのか。 再就職先がないからです。 再就職先について。 一生懸命、探しました。 しかし、文系で「いい歳」した大学教員の再就職先なんて限られています。 わたしは社会人経験(一般企業勤め)があるため、まだ、「マシ」なんだろうとは思いますが・・・。 低賃金で、奨学金「も」返せそうにない。 だから

          (23年5月26日)大学教員を辞めていない(今のところ)。

          (23年2月28日)科研費について

          今日は、科研費の採択・不採択が発表される日です。 14時に発表とのこと。 これに一喜一憂している教員は、研究者だと思います。 採択されたら嬉しい。不採択だったら悔しい。 こういった感情のない教員は、大学を辞めてください。 天下り・縁故採用組は金の亡者。 科研すら応募しない。 どれだけの優秀な人たちをつぶしていると思っているのですか。 辞めてください。

          (23年2月28日)科研費について

          (23年2月26日)春休み期間中の仕事について

          お久しぶりです。サキガワです。 大学は2月上旬から約2ヶ月間、春休み期間です。 この時期にまず大学教員がすることは、成績評価です。 担当の講義の成績をつけます。 どんな講義にも"放棄"する学生がいます。 "放棄する学生"とは、欠席が規定回数を超過する学生です。 こうした学生には"不可"という評価をつけることができません。 学生が当該講義を"放棄"したとみなすため、成績も"放棄"となります。 評価の対象にすらならないということですね。 ただし、"放棄"は不可"と同じで

          (23年2月26日)春休み期間中の仕事について

          (23年1月13日)共通テストについて

          こんにちは。崎川です。 明日と明後日は共通テストですね。 例年、現在の勤務先である大学に、地域の高校生等が集まります。 この共通テストについて、「意外と知られていないのでは?」と思うことを書きます。 それは、監督等が大学の教員だということです(ただし、すべての大学がそうではないようです)。 ちなみに、私は下っ端ですので「連絡員」をします。 「試験監督」の教員はベテランが多いです。 試験監督の教員は室内にいますが、(私を含む)連絡員の教員は原則、室外(廊下等)にいます

          (23年1月13日)共通テストについて

          大学教員を辞めます。

          社会人経験有り、博士号取得者(国立大学)、社会科学系の大学教員です。 2023年3月末に大学教員を辞め、アカデミアの世界を離れることになりました。 大学教員のポストに就けない博士号取得者、非常勤の先生の安すぎる年収、高学歴ワーキングプア・・・。 アカデミアの世界には、さまざまな問題があります。 そんななかで、わたしは幸運にも常勤(正規雇用)の大学教員として働けています。それなのに、なぜ、辞めるのか。 辞めるまでのあと3か月間、今までのことを少しずつ書いていきます。

          大学教員を辞めます。