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【063】労働は消費か、投資か? - キャリアを左右する価値観の違い

給与は高い方がいいけれど…

人生には多くの選択がありますが、キャリアの選択は中でも重要。
多くの人は「楽して稼ぎたい」「給料が高い仕事がいい」と考えるかもしれません。それ自体は自然なことですし、安定した収入は魅力的です。

同時に、キャリアは単に給与を得る手段ではありません。
キャリアは自身の市場価値を高めるための投資と考えることもできます。

ここでとりあげたいのは「自分の労働時間を消耗していく有限の資源として捉えるか、それとも自分の資産価値をレバレッジさせるための投資と捉えるか」という視点です。実は自分の未来に大きな影響を与えるこの視点の違いは、あまり意識されることはありません。

労働を消耗するものと捉えるなら仕事は楽して稼げる方がいい

もし「給料が高い」という理由だけで仕事を選んでいるとしたら?
この場合、自分の労働を「有限の消耗品」として捉えていることになります。時間と労力を、価値が一定のものとして切り売りしてする考え方です。この時、労働を単なる等価交換手段として扱っていることになります。

この考え方だと、労働時間は有限のリソースなので、消費して減っていく一方です。労働力を「使い切る」ことによって得られるのは、目の前の給与という短期的なリターンのみです。

労働を投資として考えるなら仕事はハードな方がいい

一方で、労働を「投資」として捉えるならば、その見方は大きく変わります。ここでの投資とは、自分の時間と労力を、自身のスキルや経験値を磨くために使うことを指します。今すぐに報酬が得られないとしても、将来的には大きなリターンを生むことを期待する投資行為が”労働”です

労働を投資として捉えた場合、自分の労働時間を単なる消耗品としてではなく、価値を生み出す資産として行使することになります。例えば、難しいプロジェクトに挑戦したり、新しいスキルを習得すれば自身の市場価値は高まり、中長期的に得られるリターンを増やすことができます。
就職先を選ぶ際には、目先の給与よりも市場価値を上げられる職場かどうかが最重要になります。高い給与は魅力的ですが、給与と同じぐらいもしくはそれ以上に重要なのは、その仕事が自分のスキルや能力をどれだけ高めることができるかです。

自分の経験から学んだこと

私もかつて、安定した収入と快適な環境を楽しんでいた時期がありました。上場企業で管理職を務めていた頃、年収は高く仕事も順調でした。
でもその快適さの中で、社内でしか通用しないスキルばかり身についているのでは?ということに気づき始めました。
社内では評価される一方で、自分の市場価値は少しも変わっていないのでは?と不安を覚えました。

死ぬほど迷った結果、スタートアップ企業への転職を決断しました。給与は大幅に減少し、仕事もよりハードになりました。でも、今振り返ってみるとその厳しい環境が、自分の市場価値を飛躍的に高めてくれた実感があります。

安定の道と成長の道、どちらを選ぶかは自分次第

念押ししますが、安定を選ぶことが悪いというつもりはありません。
安定した収入と時間の余裕を手に入れることで、家族との時間を大切にしたり、自分の趣味を楽しんだりする生き方も、素晴らしいです。

でも金融投資と一緒で、目先のリターンに目を奪われていては、本当は得ることができたかもしれない将来の大きなリターンを逃してしまうかもしれません。短期的には安定を捨てることでリスクや不安が伴うかもしれませんが、中長期で大きなリターンを得るためには、意思決定が必要かもしれません。

どちらの道を選ぶのか?- キャリア観の分かれ目

キャリアの選択は自己責任です。
楽して稼ぐことを重視するのか、未来を築く投資とするのか。
どちらの道を選ぶにせよ、ひとつひとつの選択が自分の未来を作ります。

私は完全に後者なので、働くことは自己投資と捉えてこれからも意思決定していきたいと思っています。

…と思ったら、以前も似たような記事書いてました😅

みなさんの未来が輝くものでありますように!


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