
息子と私の高校受験237日「涙」
色々なことが好転した夏休み。
それまでに、これほど充実したというか、二人で濃密な時間をすごした夏休みはないと思います。
私から見ても、かなり彼はレベルアップしたと思う。
だから夏休み明けの実力テストは二人とも点数が上がるのを期待していました。
それが。
まったくダメ。
息子も今までとは手ごたえも違っていたみたいです。
「今までにはなかったくらい書けた!
今回はかなり取れてると思う!」
そういっていた分、落ち込み方も激しいものでした。
あんなに頑張ったのに・・・・
でも、ここからが本当の意味での頑張りどきでした。
二学期が始まって、息子は学校から帰ってきてからも、夜も、自分から私に、
「やろう!」
と声をかけてくるようになりました。
2人で1週間の勉強の予定を立てて、1年生の勉強もやりなおし。
そしてこの頃から、学校で先生に勉強を教えてもらってくるようになりました。
数学や英語の先生に、
「勉強教えてもらえませんか?」
とお願いに行って、放課後にわからないところを教えてもらっていました。
先生方は快く時間を割いてくださって、おまけに
「今日は時間あるからやるか?」
と声をかけてくださったりしたそうです。
心から感謝しています。
そうやって本当にこつこつ頑張ったんです。
でも一向に成績は上がってきませんでした。
先生方にも、
「頑張ってもな、なかなかすぐには結果がでてこないねん。
だから投げずにやれよ。」
と言われたそうです。
でも。
テストの結果が出た後は、家に帰って、泣いて暴れることもありました。
「やっても意味なんてないんじゃないの?こんなにやってんのに何にも変われへん。やりたくないけど、頑張って頑張ってやってるのに、これ以上どうしろっていうねん!!」
箪笥を蹴飛ばしたり、そのへんのものを投げたり。
ものに八つ当たりしながら、何度大泣きしたことか。
そのたびに、こんな話をしました。
「気持ちはわかるよ。
意味ないって思っちゃっても仕方ないと思う。
でもさ、バケツに水をためてるときってさ、いっぱいになるまで時間がかかるし、あふれるまで外からはどれだけたまってるかわからないよね。
今はね、ためてるときなんだよ。
でもたまってるんだから、必ずいっぱいになってあふれる時が来るから。
絶対結果に出てくる時が来るから。
でさ、それまではできたことだけ見るようにしよう。
だって、確実に数学も前に解けなかった問題が解けるようになっているし、英語だって今は少しずつ文章の意味がわかるようになってるじゃない。
ちゃんとできるようになってるんだよ。
自分の力を信じよう。」
こんな風にぺしゃんと凹んでは立て直し、またへこたれては立ち上がり・・・・の繰り返しでした。
ずっと暗くて長いトンネルの中にいるみたいで、いつ地上の光が見えてくるのかわからない。
この時期が息子にとって一番苦しい時期だったと思います。
その頃、よく言っていたのが、
「高校受験は君の人生のゴールではない。」
ということでした。
「今は受験のために勉強しているけど、高校に入ることは通過点であって、ゴールじゃない。
いい高校に入れなくたって全然かまわない。
仮に高校にいけなかったとしても、そんなことどうってことない。
もっともっと先に君のゴールはあって、今、苦しんでいるのは、そのもっと先の本当に大事なゴールに向かっていくために必要だからだと思う。
今やっていることで無駄なことは一つもない。
必ずこの経験が生きる時があるはずだから。
だから苦しいけどやろう。
そしてどんな風になったとしても、君の価値は変わらない。
大事な息子だし、いつも愛されてる。」
そういう風にずっとずっと苦しんでいる息子に伝え続けました。
どうしてもそれだけはわかっていてほしいと思いました。
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Belle Posent(ベル・ポーズ)
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