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息子と私の高校受験237日「前期試験」

いよいよ公立高校を決める三者懇談の日がやってきました。
今回は前期試験を受けるのか、受けないのか、受けるならどこにするのか、という話し合いをする懇談会。

実は正直なところ、私は前期試験は頭にありませんでした。
大阪では2014年度まで、公立高校の試験は前期試験と後期試験がありました。
前期試験は2月に試験。
募集人数も少なく、倍率もとても高いのですが、だめもとでレベルが上の高校を受験する子も多く、かなり成績がよくないと受からないというイメージ。
そして3月にある後期試験というのが本命を受けに行く、一般的な入試です。

だから、この息子と私の高校受験237日というタイトルの237日というのも、後期試験の日にちまでを数えてつけたくらい、私の中では、後期試験に照準をあてていました。

そもそも受からない試験なら、精神的なダメージも考えて、受けないほうがいいんじゃないか、とも思っていて、息子にも、

「ま、前期はリハーサルと思って受けるなら受けてもいいけどねー。」

なんて言っていたんです。

でも。
担任の先生は意外なことをおっしゃいました。

「学年末テスト、本当によく頑張りましたねー!
本人もですけれど、お母さんも大変だったと思います。
そこでね、また成績もぐっと上がったことですし、前期試験、本気でチャレンジしてみませんか?」

「え?前期試験ですか?」

「そうです。
私の経験からですけど、彼は今、試験をやるたびに成績が上がってきていますし、このままこの調子で勉強を続けていれば、ここで成績ががくんと落ちることはないと思います。
私は2つどちらか・・・・と思っている高校があるんです。
ただ○○高校はね、こんなこと言ったらあまりよくないんですけれど、彼のキャラとはちょっと違うかなーと思うんですね。
だからこっち。
この高校の前期試験受けてみたらいいんじゃないかと思うんです。
前期試験は募集人数も少ないし、倍率も高いですけど、3教科と小論文だけですしね。
どう?
やってみない?」

「はい。受けます。」

息子が即答しました。

「お母さんもどうですか?」

だって、そんなこと聞かれても、本人もうやる気になってるじゃないですか。(笑)

「はい。本人がやるというのなら、私は異存有りません。」

「そうですか。
私、絶対イケると思うんです。
チャレンジしましょう!
前期で受かってきましょう!!」

本当に力強い言葉でした。
息子もいまだに受験の話になると、この言葉をよく覚えていると言います。

そして目標が定まると、やる気になる彼。

「俺、やるわ。
前期で受かるわ。」

こうして彼の公立入試も動き始めました。
でもまずは私立入試。
その日はあっという間にやってきました。

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