【商業出版する方法+370】ビジネス・実用書の商業本を手掛ける「出版社一覧」の公開と各社特性を編集者ががっつり解説してみた。
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉です。
出版を目指すビジネスパーソンからは・・・
「ビジネス・実用書の出版社って、どういう会社(会社名)があるんですか?」
という質問も割と受けることが多いです。
かつ出版相談やコンサルセッションを行ってても・・・
「あれ、そこってビジネス書の会社じゃないんですか?!知らなかった」
「その会社はビジネス書の出版社になるんですね・・・知らなかった」
という問答が繰り広げられることもありますね。
そしてさらには・・・
「え。そこはKindle出版の会社で、商業出版を行う出版社ではないんだ!」
と気づく人などもいます。
そこで。
今回は、「ビジネス・実用書の商業出版を行う出版社と特徴」について、元大手出版社の編集者目線から完全公開させていただきます。
で。
この情報は・・・ぶっちゃけ言わせてもらえれば、かなり「業界秘密」な情報&出版業界にいるからこそ、あえて伝えられる情報も多くひそんでいます。
私目線ではありますが、各出版社の特色も詳しく記しています。
それゆえに・・・「商業出版に対して本気の人」「業界調査に本気な人」に、閲覧してほしいなあとの思いが強いです。
この情報はメルマガに登録していらっしゃる方には、特別に無料で公開しました。
メルマガに登録してもらっている方は、やはり「出版への意識がある・高い」タイプの人たちがどうあっても多いです。
だから無料でシェアしました。
しかしnoteのような場所では、あまりにも公(パブリック)すぎるので、この情報をむやみに公開してしまうことで、本意が捻じ曲げられて伝わってしまうと誰にも益を生みません。
なので、この情報に関しては「有料」とさせてください。
とはいえ、
>ビジネス・実用書の出版社ってどんな会社があるのかな?
>ビジネス・実用書の出版社の各社の特性とは?
>自分の考えている出版ジャンルや企画の方向性に沿っている、相性の良い出版社はどこだろう?
>どこが大手で、どこが大手以外なのか?
>自分の企画はどこにアプローチすれば、出版がうまくいきやすいのか?
>出版社のことを詳しく知りたい・学びたい
>なんか声かけられている出版社があるけど、これは商業出版の会社なのだろうか?
・・・そんな思いがあれば、大変有益でありますので、ぜひ活用くださいね。
ビジネス書や実用書の中には「語学書」「学習参考書」なども含まれていたりしますが、実はかなりの「専門分野」の出版に入ってくることから、そのジャンルに特化した専門の中小出版社も多いです。
もちろん、ビジネス・実用書の出版社から学習参考書/語学関連書も出版はされています。しかしそれは限りなくビジネス書的な”読み物””ハウツー”特性が高い書籍になりますので、その点ご了承ください。
なお、語学書や学習参考書に関する商業出版について知りたい場合は、下記に記事をアップしているので参照ください。
ビジネス・実用書(いわゆるハウツー本)を手掛けている「商業出版の出版社」で有名どころは、以下の50余社です。
1、ダイヤモンド社
2、すばる舎
3、自由国民社
4、明日香出版
5、総合法令出版
6、クロスメディアパブリッシング(インプレス)
7、KADOKAWA(ビジネス・実用書編集部で手掛ける)
8、日本実業出版
9、ディスカヴァー21
10、大和出版
11、大和書房
12、技術評論社
13、扶桑社
14、あさ出版
15、ソフトバンククリエイティブ
16、幻冬舎
17、翔泳社
18、東洋経済新報社
19、朝日新聞出版
20、文響社
21、日経BP社
22、ナツメ社
23、フォレスト出版
24、同文舘出版
25、PHP研究所
26、青春出版社
27、エムディエヌコーポレーション(MdN)
28、かんき出版
29、ぱる出版
30、WAVE出版
31、サンマーク出版
32、ヒカルランド
33、実務教育出版
34、中央経済社
35、合同フォレスト
36、日本能率協会
37、三笠書房
38、学研
39、プレジデント社
40、飛鳥新社
41、秀和システム
42、主婦の友社
43、主婦と生活社
44、新星出版社
45、KKベストセラーズ
46、アスコム
47、講談社(実用書・一般書編集部)
48、集英社(一般書編集部で手掛ける)
49、サンクチュアリ・パブリッシング
50、誠文堂新光社
51、英治出版
52、BOWブックス
・・・こんな感じです!(笑。
まあ、小さい新興の出版社なども含めると、まだまだありますが。。
ビジネス・実用書の
「有名どころ」
「売れる本出してるよね」
といえば上記の出版社名が上がってきますね。
私の出版コンサルのクライアントさんも、上記に名前が上がっている会社さんから出してたり、出版が決まってたりします。
ということは・・・上記に載ってない会社名以外の出版社から出していると・・・
新興の出版社(著者や編集者が新しく立ち上げた)か、あるいは
「電子書籍」
「オンデマンド出版」
はたまた・・・
>文芸
>人文書
などを専門とする・・・
会社の可能性、
>小規模出版社の可能性
・・・が非常に高いです。
とりあえずは、ハウツー本の「商業出版」を主力で行う会社は上記の50余社ですね。
できるだけこの会社さんから本を出されると、良い意味で「実績になります」し、一目置かれやすいです。
ちなみにこの中で、「大手」と呼ばれる会社があります。
それが、、
・KADOKAWA
・講談社(実用書・一般書編集部)
・集英社(一般書編集部で手掛ける)
・ダイヤモンド社
・東洋経済新報社
・日経BP社
です。
この中でも・・・
KADOKAWA
講談社
集英社
は「総合大手出版社」となり、ハウツー本以外の
・小説
・文芸
・人文
・新書
・漫画
・アニメ
・ラノベ
・その他一般書
などのコンテンツを幅広く手掛けています。
ダイヤモンド社も大手ですが、
・ビジネス書
・ハウツー本
・雑誌
を手掛けており、ベストセラーをよく出す出版社でもあるので、とても有名ですね。
加えて、
・東洋経済新報社
・日経BP社
などは、一般ビジネス書ももちろん出していますが、雑誌や新聞発刊、web雑誌などのも有名であり、ジャーナリスティックな経済関連書、経営書そして「海外翻訳ビジネス書」などを多く手掛けています。
気軽に読めるビジネス書、、というよりは・・内容理解へのハードルが高い「ビジネス専門書」を出すことで有名で、本の単価も1600〜1900円くらいするような単行本を出します。
その意味では、こうした会社で本を出せる著者は、かなり学術的・ビジネス的にステイタスの高い人たち・・・誤解を恐れずいえば「エリート層」(もっといえばエリートインフルエンサー)となるのが特徴です。
私は出版コンサルのクライアントさんには
「大手だけに絞ったり、そこをいきなり目指ない方が吉!」
と伝えています。
率直にいうと、大手出版社や日経BP社、東洋経済などの出版社は、
「著者実績」
をかなり問うてくるので企画会議に通過するハードルがとても高いです。
加えて、企画の持ち込みをかなり断っています。
持ち込んでも無視したり、企画書を即座に捨てる編集者も多いのが特徴です。編集者からの依頼のみで本づくりをやっている!と自負するところも多いですね。
起業家・経営者としてもかなり名が上がっているか、突出して有名どころ、インフルエンサー級に影響力の高い人など「何か大きなフックがないと」門前払いだからです。
よって、いきなり難しい大手に固執するよりも、中堅どころでもいいから着実に「売れる本」「実績としてバリューのある本」を出せる会社をオススメしています。
大手を抜かしても、40余社出版社はあり、編集者も数名〜数十名在籍しているところがほとんどなので。。
そこから「相性がマッチ」して幸せに成功する商業出版ができる会社と出会い、本づくりを行うことが有益ではないか、と考えてやみません。
なお、
42、主婦の友社
43、主婦と生活社
はその名の通り「女性向け一般実用書(ライフスタイル実用書)」の傾向が強い出版社になりますので、ここでバリバリのビジネススキル本は出せませんよ〜(笑。
では、最後に各出版社の「特徴」についてサクッと追加記載したリストを載せておきますので、参考にされてくださいね。
※長文になるけど、必ず有効な情報だと思うので、書きます(笑。
1、ダイヤモンド社
→男性向けのベストセラーを狙ったビジネス書が得意です。
とにかく「ベストセラー」を出す出版社で、編集者たちもそういうのを狙ったエース編集者揃いです。
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