【商業出版する方法+327】与沢翼さんの本を読んでの編集者的ひと言辛口レビュー(笑。
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉理香です。
最近与沢翼さんのこの本を読みました。
読んで「色々語りたくなった」のでnoteでアウトプットしてみようと思います。
与沢翼さんといえば、情報商材をはじめ様々な事業で圧倒的な成果を出し、『秒速で一億円稼ぐ条件』という本が大当たりに当たってしまった、ビジネス書著者です。
その独特でスピード感あふれるビジネス思考と行動、派手なライフスタイル、ビジネス界の肉食系&暴れん坊的なブランディングによって、ビジネス書の業界でも編集者や出版社スタッフの間でも賛否両論を醸す人でもあります。
今回紹介する本は2020年に出版されています。
でもアマゾンなどでみたら、単行本が正規の価格で販売されていません。
2021年に文庫本にもなったようですが、Amazonのマーケットプレイス扱いになっており、Amazon正規ルートで購入ができなくなっているようなので、思った以上に重版をしていないのかもしれないですね。
さて内容のことですが、、
「回顧録」「懺悔録」的な目線で見るとユニークです。
ただハウツー的な内容としては「あれ、当たり前なこと言ってるだけだな〜」なんて思わされてしまったのが正直なところ。
与沢さんファンの方がいたら誠に申し訳ないですが、
与沢さんから「足るを知る」とか「貯金しよう」とか「家族を大切に。周辺1kmを大切にしていこう」「小さな幸せがすべて」・・・みたいな健全&名経営者が散々言ってきたwordingを繰り広げられても素直に頷けないんだな・・・
という「感想」が頭をよぎります。
編集者的な視点から、かなり欲を言わせてもらえれば、、、
もうちょっと面白いハウツーや役立つ話を、与沢さんがこれまで見せ続けてきた「肉食系」ブランディングを伴い、ユニークな表現や視点で伝えてくれるのかな、とか思ってた。
でもそれは、裏切られた。
「あれ。素直でめちゃんこマジメな人なのかー」っていうのが読後感なのでした。
典型的な男性の金と欲望に忠実にしたがって、様々な経験を重ねている点を「晒して」くれたのはとても興味深いし、そのエピソードコンテンツ力は素晴らしいです。
(まあそれは別の本でも、たくさん語っているのでしょうが)
その辺はさすが!です。
読み応えはあった。
お金と闇に関わること、男性を取り巻く「ならでは」な欲望の末路についても面白かったです。
それらのエピソードには、学びが多いですね。
「カモにされる」経緯と背景がどんな図式となって、現実で蠢いているのかも勉強になった。私では絶対経験しない領域なのでw。
じゃあ、そこからの「教訓」というか、ハウツー理論についてはなんだかフツーの表現のオンパレードになっていて、
ぶっちゃけ、ちょっとつまらなかった・・・です(笑。
誰かがもう言ってるようなことを、ハウツーとして伝えてるから。
与沢さんなら「真っ当な話」をただ真っ当な言語化や視点ではなく、「これまでにあるようでないような感性」で話をして欲しかったな〜って思ったわけです。
でもそれは、期待が過ぎるというものなのでしょう(笑。
にしても一読してみて、強烈に感じたのは・・・
このかたは極めて「超!真面目」で「めちゃくちゃ素直」な人なの
かもしれないな、ってこと。
ビジネスに対しても
欲望に対しても
お金に対しても
人間に対しても
・・・
それだからこそ人と違った経験を得て、こういう本も書けていくわけなのですから、コンテンツホルダーとしての才は圧倒的に長けていると感心してなりません。
実際にどんなドン底に落ちようとも、しっかりお金は得られる才と行動ができるわけなのですからw。
その辺与沢さんの人柄や、個性を思い起こしながら読むと、また違った味わいが出てくる本なのかな、と思いました。
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