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【商業出版する方法+375】幸せに成功する商業出版ロードマップ(11)編集者の目にとまりやすい「目次・構成案」の書き方のちょっとしたコツとエッセンス

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉理香です。

商業出版へのロードマップ。今回で11回目です。
過去記事は「マガジン」を作成したので、下記も参考にしてください。

今回は「目次・構成案」の書き方について、ちょっとしたコツをお話しします。

出版企画書の目次や構成案をかくに当たって大事なことは、、

「正解を晒す見出し作り。答えを先に伝える表現で記載すると良き」

です。

とまあ、いきなり核心的かつかなり深掘ったお話をしてしまったのですが。。
これはまた後ほどお話ししましょうか。

とにかく「目次・構成案」でまず大事なのは「章立て」ですね。
・どんな本なのか?
・本の(企画の)内容について大まかに設定し、それを伝える・表現する必要はあると思います。


なお今回は、目次・構成案に関する記事になりますが、これを懇切丁寧に書くとなると異様なボリュームになりますので(笑、「ちょっとしたコツ」「エッセンス」を前提として記事化することをあらかじめご了承ください。
 

1、ビジネス書や実用書において何章構成が妥当か?

→本を見てもらうとお分かりかと思いますが、おおよそ5〜7章構成で内容がまとまっているケースがほとんどではないか、と感じます。

5章〜7章程度でまとめた方が、「長くなりすぎず」「短く浅くもなりづらい」。いわばちょうどいい塩梅の章立て構成となります。
あなたが本を書こうか、企画書を書こうかという点については、まず5〜7章くらいの章立てを考えてみて、「それぞれの章において、何について学べるのか、どんな方法でまとめられているのか」ざっくりとした”テーマ”を決めておくと良いですよ。

その意味では

一章  この章で読者が学べるテーマは「」・・「ポイント」でまとめる
二章  この章で読者が学べるテーマは「」・・「スキル解説」でまとめる
三章  この章で読者が学べるテーマは「」・・「ステップ制」でまとめる
四章  この章で読者が学べるテーマは「」・・「”コツ”表現」でまとめる
五章  この章で読者が学べるテーマは「」・・「やり方」でまとめる
六章  この章で読者が学べるテーマは「」・・「ノウハウ公開」でまとめる


上記の”「」”の部分に言葉を入れてみてもいいでしょう。
「ポイント」「スキルを解説」でまとめる・・・というのは、あくまでも一つの「例」であり、この通りにしないと、、ではありません。 

ただビジネス・実用書は「目次」だけみて、面白そうか・買って読むに値するかを読者は判断します。

なので、目次の段階で「どういう手法」で「結局、何を学べるのか」・・・手の内が見える言語表現をしておけばおくほど、編集者も「お!?」と思ってくれて声をかけてもらいやすいので・・

割と「具体的」に言葉で、内容や手法を書き込んだ方が、信頼度は上がりやすく、出版も決まりやすい企画に仕上がります。


2、「章立て」の次に大事にしたい「見出し」の重要度と必要性

「章立て」ができたら、次に行うのは「見出し」を書いていくことです。

「章立て」だけ書いても、じゃあ・・実際それぞれの章の中でどんなことを語るの?どんな内容を具体的に書き表すつもりでいるのか・・・がわからないと、企画の内容の良し悪しが編集者としても判断できません。

そもそも見出しは・・
「その内容が簡単にわかるように文章の前に示す言葉」
を指します。

だからこそ、文章を読まなくてもどんな内容なのか?を伝えるための大事な言葉群です。
先にも言いましたが、ビジネス・実用書は「目次だけを見て、買ってもらえるように作る」本でもあります。
だから「抽象的に内容をサクッと表現してはいけない」のです。
具体的に内容を表出できるよう、演出する必要性が高いモノでもあるので、、

出版企画書の中でも、

章+見出し

の順で、必ず「具体的に企画内容(書く内容)を表現する」クセをつけるようにしましょう。

大体「章+見出し」をかくに当たって、見出しは1章あたり5〜10個くらいの項目でまとめるといいですよ。

一章 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)

二章 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)
 ・(見出し)


という感じで、表現されていきます。

出版企画書においては、あなたがどんな本を書くのかを表現するのに「目次・項目案+”見出し”」言語化の良し悪しによって、編集者が目をとめてくれるか否かが決まります。

見出しを抽象化して表現するのではなく「具体的に」書くようにしましょう。


3、出版企画書の目次・構成案の見出しは「正解」「答え」をダイレクトに書いた方が、編集者の目にとまりやすい

割とありがちで、やってしまいがちで、意外とやらない方がいい目次・構成案&見出しの書き方があります。

それが「本の真似をする」というもの。

本に書いてあるのを真似て出版企画書の「目次・構成案+見出し」を作るほど、割りに編集者は見向きもしません。

本の目次は「読者」向けです。

でも出版企画書の目次・構成案は「編集者向け」に書く意識に変えてください。

編集者に向けて書く、ってどういうことかというと・・・

著者となる自分の「特性&個性」「コンテンツのバリューの高さ」を認知してもらうことが何よりも大切なのですよね。

だから、以下のような特に「見出しの書き方」をしちゃうと、実はあんまりよくないのです。

====================
・インサイト(根っこ)を発見するために大切にしたいこと

・自分が伝えたいことで大事にしたいスキルはこれ

・ターゲットの気持ちは4つのカテゴリーに分類される 

・「顧客の真の本音・望み」に気づくために欠かせない2つの大事なこと

・顧客本人さえも気づいていない本音(根っこ)にたどり着く3つの質問
====================

これ、どういうことかわかりますか?
どこの部分が「よくない」ことか理解できますか?

こういう「見出し」よくみるじゃん!
って思う人も多いかもしれませんが・・

こういう書き方は

「文章読めばわかるので、まあ、ぜひ文章読んでよ」

っていう「後出し」手法なんですよね。

本を出したい!と思うビジネスパーソンの人にありがちな・・「目次構成案+見出し」の書き方あるあるです。

でもこれって、すごく「ずるい」し「いけず」です。
かつ、この表現で編集者向けの出版企画書を仕上げたって、目にとまりません。

なぜか。

肝心の「スキル」「ノウハウ」「ハウツー」が露出されていないから。

著者としての「特性&個性」「コンテンツのバリューの高さ」を編集者が判断できないようにしているからです。

もっと言えば

「答えは本書くときに文章にするから、手の内見せません!」

ってひた隠している状態なのです。
お金出したら、見せてあげる!って・・・まあ、、よくあるビジネス手法ですw。

実は、こうした「ひた隠し」発想と行動に基づいた目次・構成案+見出しを書くほど、出版化につながらないです。

ビジネス・実用書の世界では、編集者が著者として執筆を依頼する人を判断するのに「原稿」は読みません。

だから「出版企画書」で「いかに自分は著者としてバリューがあるか、を出版社の編集者にプレゼンしないといけない」のが、本を出したい!人がやる行動です。

自分がいかに著者としてのバリューがあるか、を編集者に対し・出版社に対しプレゼンするのですから・・・

実は「ひた隠したい、スキルやハウツーの答えを先にさらす」が何よりも大事だったりします。

そして「ひた隠したい」ものを「公に書ける人ほど、著者としてうまくいきやすい」・・・そんな基本セオリーさえあります。

いまの時代はとにかく「先出し」「全出し」「先に与える」ビジネスがうまくいきやすいので・・


出し惜しみをしないようにしましょう。


この流れを受けて、「以下だと、特性や個性・コンテンツのバリューが高いことをアピールできる書き方」を紹介します。

==================
・インサイト(根っこ)を発見するために「ターゲットの気持ち」を50くらい付箋に書き出して、グルーピングしていこう

・自分が伝えたいことは「いったん脇において」、相手の「望み」を徹底的に知る行動をとっていこう  

 ・ターゲットの気持ちは「悩み」「不安」「不満」「願望」4つのカテゴリーに分類される 

「顧客の真の本音・望み」に気づくために欠かせない「なりきり」と「妄想」を理解しよう

・顧客本人さえも気づいていない本音(根っこ)にたどり着く「そもそも?」「なんで?」「本当に?」3つの質問 
==================

ゴシックで強調している部分が「答え」です。
この「答え」を出版企画書の「目次・構成案+見出し」では、書いて欲しいのですよね。

そして「答え」の部分は、読者の「TODO」を促す内容になっていることに気づきはしませんか?
要は見出しで「読者の悩み改善に導くためのTODO」がすでに記載されているのです。

これが、まさにバリューのある「目次・構成案+見出しの書き方」です。

ビジネス書や実用書は「読者を本を読むことで、行動させて悩みや課題の解決に導く」「そういうことを学べる」のが特徴なので・・・

TODOを「目次・構成案+見出し」で、詳しく書けるようになると、あなたの価値は鰻登りです!

こういう書き方ができるようになると、編集者の目にとまりやすい企画書がかけるようになってきますよ。
 
見出して「釣っといて」、答えは本で文章書きます・・みたいな考えで、仕上げないようにしましょう。
その意味でも、なんでも「先出し」「先に与える」が大切であり、今の時代のトレンドでもあるので、ぜひこのへんは抑えておいてください。

冒頭の

「正解を晒す目次・構成案+見出し作り」
「答えを先に伝える表現で記載すると良き」

というのは、まさにこれなのです。
 
 

4、まとめ


目次・構成案の書き方のちょっとしたコツとエッセンスについてお話ししましたが、目次構成案をしっかり書けるようになるためには、このほかにもさまざまな知識や知恵、経験なども必要になってきます。

そういうことも書きたいのですが、書くとめちゃくちゃ長くなりボリュームも大きくなるので、ひとまず今回は、これで一旦終了です。

今回noteでお話ししたことは、一要素にしかすぎませんが参考になれば幸いです!

なお、出版企画書の書き方に関しては、より詳しい内容とエッセンスを詰め込んだオンライン教材もありますので、学びたい方はこちらもどうぞ〜
編集者目線の企画書の書き方が学べます。
「超実現!出版企画書作成講座」
https://freedomrichstyle.com/kikakusyozemi2024


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