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失ったものを取り戻すことはできなかった
刻まれた事実を覆すこともできなかった
だからこそ未来を変えることにしたんだ
他の誰でもない僕らを信じて
ぼろぼろの船を漕ぎ始めた5つの小さな光
目指すのはあの日叶わなかった夢
皆が無謀だと嗤った 誰も見てくれやしなかった
それでも諦めなかった
諦めという選択肢など始めからなかったから
進み続けていればきっと誰かに届くはずだと
根拠の無い自信を胸に航海を続けた
そんな僕らの想いは届いた
気づけばぼろぼろだった船が豪華客船へ
小さかった光も辺りを照らす眩い光へと
変わっていた
行き場のない後悔を抱える者
未知への不安と希望を持つ者
それぞれが描く物語の途中で 僕らは出逢った
交わることのなかった幾つもの線が繋がって
あの日の夢へと着実に進んでいた
きっと僕らなら叶えられる
志半ばで去っていった先人達の分まで
そう 思っていたんだ
どうして 終わりはこんなにも突然なんだろう
どうして 世界は 運命はこんなにも
残酷なんだろう
最後だなんて 思いたくない
いつか 忘れられてしまうんじゃないかと
いつか 無かったことになるんじゃないかと
ただただ不安で
だけど僕らは進み続けるしかなかった
自分のために 誰かのために
たった一人の 大切なあなたのために
暗い湿っぽい思考なんてらしくない
その時が来るまで僕らは変わらないさ
確かなことは何もわからないし言えないけれど
またここで逢おう あの日見た夢を叶えに
僕らを繋いだあの光は あの夢は
どこまでだって続いていく
さあ 吹き鳴らせ
青い春が青い嵐へと変わるその瞬間が
未来へのファンファーレだ