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私の食の遍歴〜今の健康を手に入れるまで〜 #68

食は人間が生きていくうえで切っても切り離せないものである。
私たちの体は食べたものでできているし、
食べなきゃ生きる気力もわいてこない。


私は小さい頃から食べることが大好きだった。
母は毎日手料理のごはんを作ってくれて
お菓子も手作りだった。
市販のお菓子も食べたりしたけれど、
圧倒的に私の記憶に多く残っているのは
母の手作りお菓子だ。

そんな食べることが大好きな私は
高校生までは好き勝手にたくさん、
本当にたくさん食べていた。
部活終わりにマックに行ったりして
家に帰ったら母のおいしい手料理のごはんを食べて。
1日に4食くらいのレベルでリアルに毎日食べていた。

そうして肥えた私は大学生になり
サークルでも好きに飲んで食べていたら
人生MAXの体重までいった。

これはまずいと思ったけれど
食べることが大好きな私はやめられず。

ところが、大学3年頃になり急激に
あごの付近に紫のニキビがたくさんでき始めた。
当時は、健康や美容に関して浅はかな知識しかなかったため
ニキビができたのは「食べ物」と「安い化粧品」のせいだ。と思い込んで
大好きだったアイスやケーキなど甘いもの全般や
油っこいもの、小麦製品はめっきり食べなくなった。
(そして、無駄に高級な化粧品も揃えて使うようになった)

そして、そのまま就活シーズンになり
ストレスで食べれなくなるタイプの私はみるみる痩せていき
高校1年生の太る前の頃の体重に戻った。

でもその時の経験から、何を食べるにせよ
「肌が荒れるのではないか」ということばかりを気にして
食べることを躊躇するようになってしまった。


そして、社会人3年目くらいの頃、アーユルヴェーダに興味を持ち始めたころと
同時にヴィーガンにも興味を持ち始め
お肉や卵を食べないというような生活をしていたときもあった。
でもこれまたヴィーガンに関して半端な知識だったということもあり、
元気はなくなり、肌のツヤも消え、体も冷えやすくなり
体力がみるみる落ちていった。

しかもまたあの恐ろしいあごのニキビ復活してきたじゃん…

待って、こんなに健康な食事しているのに。
何でこうなるの。

アーユルヴェーダについて学んでいるのに
どんどん「食」に対して恐れを抱くようになってきた。

今思うと、食事も確かに影響するけれど、
一番は心の安定(と、体を内側からも外側からも冷やさないこと)が大事なのに。


そうこうしているうちに
私はアーユルヴェーダカレッジを卒業したけど
お肌治らなくない?
アーユルヴェーダな食事の知識を学んだのに。

と悩みつつ、今年に入るまで
ごはんはほぼ毎日手作りするものの
「肌荒れ」が気になり食事が思いきりたのしめていなかった。

けれどそんなとき。
平野紗季子さんの「味な副音声」というラジオに出会ってからすべてが変わった。
(この記事の画像も平野さんが手がけるノーレーズンサンドイッチ)

平野さんの食に対するなみなみならぬ想い。

美味しいとか、見た目がきれい〜とか
一般的な言葉ではなく、
平野さんの世界観で紡がれる独特の言葉で
食を、美味しいを多面的に語っている。


この方の「食」への想い、すごすぎる。。(私の語彙力のなさ。)

平野さんのラジオを聴いていると
「ああ、私も食べること、大好きだったんだ…」と
大袈裟だけど、なぜか泣きたくなるくらい
食への愛が舞い戻ってきた。

「自分が食べたいもの、食べよう」

ようやく最近心からそう思えるようになってきた。

アーユルヴェーダを学んだ今、昔のように好き勝手に
バランスを考えずに食べ物を口に入れる気はさらさらない。
それなら、自分が食べたい健康的なお料理を好きに作って
味わえばいいじゃないか。

甘いものも食べたいなら、素敵なパティシエさんが作っている
美味しいケーキを子どもみたくほおばればいいじゃないか。

「食べるってこんなに楽しかったんだな」

そう思えるようになってきてから
どんどん肌荒れも落ち着くようになって、
何より体の内側から力がみなぎる感じ、
そう、元気が戻ってきた。

(大人ニキビは繰り返すので、文明の利器である
胃腸薬と塗り薬も取り入れて本当に良くなってきた。
時にはこういうものに頼るのも大事)

アーユルヴェーダでも、
悲しいとき、辛いときなど
たのしくない気持ち、食事を心からたのしめないと
アーマ(毒素)ができるといわれている。

本当にその通りだ。と最近心から納得している。

食べるは生きること。生きるは食べること。
そして食べるはとっても素晴らしくてたのしいこと。

山あり谷ありな食の遍歴をたどり、
平野紗季子さんという素敵なフードエッセイストの方に出会い
私は今心から「食べる」をたのしめている。

これを読んでくださったみなさんも心から「食べる」を愛してたのしめますように。

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