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離れないのではなく、離れられない。

LiSAちゃんのすごいところは、"離れられない"を作り続けることだ。


「ファンで居続ける」ということ

ファンの人たちに、ずっとファンで居続けてもらうにはどうしたらいいのか?

このフレーズが頭に浮かんだきっかけは、仕事で「ブランドにとって良い状態とは?」について考えていた時だった。

ファンがいること、ファンが期待をしてくれることはブランドにとって良い状態だという「解」が私の中で出たものの、その状態を続けるためにできることまでは考えきれていないなぁと。


一つ、ファンベースの考え方として、

ファンを"作る"とか"増やす"ではなく、ファンの熱狂度を高める

という考え方があると思うが、まさにこれはファンがファンで居続けないと叶わない状態だと思っている。


ファンがずっとファンで居続けてくれるのはなぜなのか?

そのブランドやアーティストが提供する体験の満足度が高いからなのか?

しかし、例えば一度満足度が高い体験を提供しても、時間が経ってファンが離れることは往々にしてある。

まず、
どうしたら居続けてもらえるか?
というよりは、
どうしたら離れないでいてくれるか?
と考えるほうがいいかもしれない。

モノもコトも情報もブランドも溢れるこの時代、ファンとコアファン(=ファン度が高い人)では価値観も熱量も異なる。

基本的にはファンは離れることが前提だと思っておいたほうがいい気がしている。

そう思った私は、どうしたら離れないでいてくれるのか?を考え始めた。


離れないのか、離れられないのか

まず頭に浮かぶのは自分の「体験」である。

私はどんな「体験」によって数年間もの長い期間ずっと「LiSA」のコアファンでいるのだろう。なぜ、ずっと離れないでいるのだろう。

(本能が好きだと叫んでいるッッ…)


思い返してみれば、「LiSA」は、本人もチームも一丸となって、ファンを"離れられない"状態にしてくれているかもしれない…ということに気づく。

(ファンにとっては期待できる未来が常にあるということが、人生においてこの上ない喜びなので、もちろん感謝と敬愛の想いが止まらないわけだが。)

前提、そもそも離れたいとは思ったことないが、この"離れられない"という状態は、そう簡単には作れないはずだ。本人とチームの努力の賜物なのだと思う。

そして、"好きだな〜"という好意の気持ちをさらに昇華させ、「熱狂」にし、よりファンの気持ちが強固なものとなるためには、この"離れられない"は必要不可欠な状態なのだと思う。


"離れられない"の実態

その状態を作るには、ただ満足度が高い体験を用意すればいいってことではない気はしていた。

気はしていたが、鍵となるポイントはどうにもわからない…。

そんなある日、「LiSA」のライブのオーラス(最終日)に行った時のこと。

感動の渦中にいながら次回ライブの決定が発表された時に、ハッとした。


〜脳内〜

(LiSAちゃぁぁぁぁぁぁぁぁああウオンウオン号泣)

(次のライブ!?また会えるの!?最高か!?行くに決まっておろ…)

(…待って、発表のタイミングが神すぎない?)

(そういえばLiSAちゃんっていつも私たちに絶対寂しい思いさせないよね…)

(もしかして、離れられないのって、このタイミングがめっちゃくちゃ重要なのかもしれない…)


おわかりいただけただろうか…「LiSA」は最高な体験を持ってくるタイミングが絶妙なのだ。たぶん。

(みなさんも自分の推しを思い浮かべたら、きっとそういうことってあると思うんです。タカミはLiSAちゃんがすごいと思っているという個人的見解なので、みなさんの推しに置き換えてみていただけたら…あら不思議。尊い。)


突然だがここで一度、「熱狂」の話を挟もう。
「熱狂」という状態になるまでにはいくつかのスイッチが押されていくというような、「好き」が「熱狂」に向かうための段階がある。らしい。

(これはぜひ、電通の石原さんが書いている偏愛マーケティングという書籍をぜひ読んでいただきたい所存。)

そして、石原さんが対談をしているFanimediaさんのnoteで石原さんは、「ファン を “時間” と “深さ” で測った際に、コアファンへのスイッチが押されたか?というポイントがある」とおっしゃっている。

そして、石原さんはこの"時間"と"深さ"が圧倒的なのがアーティストのライブだと話している。

わかる。(わかる)

簡単に言うと、ライブって五感で情報をひたひたになるまで浴びるから「ちょっと興味ある〜」から「好き!一生!愛してる!」になりやすいよねってことです。(簡単に言い過ぎ〜!)


「LiSA」は、何をしているのか?

さっきの"タイミング"の話に、時を戻そう。

思い返してみれば、「LiSA」は必ずと言っていいほど毎回、ライブツアーの最後のほうに次のライブを発表する。

この、次のライブのことをLiSAちゃんは「未来の約束」と言うが、ファンの期待に応えてくれている何よりも尊い瞬間だと思う。

期待に応えてくれている(=ファンを想ってくれている)と、ファンはまた期待をする(=LiSAを愛する)。


つまり、ライブで圧倒的な情報量を浴びに浴びた後に、未来の約束がやってくるわけで…

その瞬間、その未来に期待しないファンなんていないはず。

なぜなら、その瞬間は熱狂の渦のドドド真ん中にいるのだから。


期待に応えてくれるから離れないでおこう(有益な情報だからフォローしておこうみたいなテンション)

という具合にライトな気持ちではなく。

期待はもちろんしているし、熱狂している状態だからこそ、離れられないのだ。と気づく。


これが1日、1ヶ月、1年…さらに10年とも積み重なっていけば、いなければ生きていけないほどの存在になる理由も明白だった。

そしてこの記事を書きながら思ったが、そんなにも長い期間において、期待したくなっちゃう状態を作り続けている「LiSA」は本当に本当に本当にすごい。(すごい)

ラブだよ!!(ラブだよ)

ファンが、ずっとファンでいる理由

ここで最初に戻って、「ファンがずっとファンで居続けてくれるのはなぜなのか?」

ファンで居続けてもらうためには"離れられない"状態を作り続けることが重要なのだと思う。
※色々な要素の中の一つであり、それのみではない

その状態は、ファンがコアファンになる時と同じように、"タイミング"と"深さ"で作っていけるのかもしれない。

それと、居"続けて"もらうのだから、作り"続ける"ことが大事なのだとも思う。

(タカミってさ、太字にしたい箇所多くない?欲張りか?)


ファンに向き合うこと=大切な人を大切にすること
だと考えれば、"続ける"ことも苦じゃないような気もしてくる。

そして、その状態が続いていくと、ファンの気持ちが強固なものとなり、「熱狂」状態になり、コアファンとなっていくのだと思う。


だからこそ、すでにファンでいてくれる人たちへ向けた取り組みに関しては後回しにしてはいけないのだと実感する…

普段の仕事でも、ファンに向けた取り組みを先に先にと続けているブランドを見ていると、ファンがそのブランドのことを心から好きでいる様子が伺えることがよくある。よくある!!

きっと、そのファンの「好き」という気持ちが、また未来のファンを作っていく。

だからこそ、この"離れられない"状態を作ることにはいつからでも向き合うべきなのだと考え始めた今日この頃のお話。


今日もいい日だっ。

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