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最近良かったあれこれ #2 | Sept. 2020

9月中旬〜下旬で良かったコンテンツをまとめていきます。前回分はこちら。

[Movie] TENET

何といってもクリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET」が凄かった。時間の逆行を描いた本作は、ノーラン作品の中でも特に難解な内容という前評判を受けて、かなり身構えて映画館に向かいました。

映画の概略や役者については優れた記事がそこら中にあるため割愛します。結果2回観たのですが、1回目は展開の早さと複雑な時系列についていけず、全然わからないけどすごい!面白い!で2時間半をあっという間に完走。その後、解説記事や動画を頼りに各シーンを振り返り2回目へ。めちゃくちゃ面白かったです、2回目。同時に、理解できないシーンはあんまり覚えていないのだな、と痛感。逆に描かれている状況を理解できると細かい描写にも気がつくことができる。観れば観るほど設定の綿密さに驚かされる作品でした。

この映画を楽しむポイントだと思うのは、1回で理解しようとするのを諦めること。1回目で大枠の話の流れを掴み、2回目を観るまでに時系列を頭の中に叩き込みましょう。(非常にわかりやすい解説をあげている方がたくさんいます。ありがとう、インターネット)

あとはトラヴィス・スコットが歌う主題歌「The Plan」、低音が劇場でこれでもかというほど鳴り響いていました。エンドロールで席を立つなんてもったいないです。

解説記事は以下にお世話になりました。是非一度劇場で観てからどうぞ。

[Radio] 9/23 アフター6ジャンクション

ライムスター宇多丸氏がパーソナリティーを務めるラジオ番組「アフター6ジャンクション」ですが、9月23日放送のCreepy Nuts DJ松永氏の出演回が面白かったです。

お笑いの世界では「第7世代」と呼ばれる若手が人気ですが、それを日本語ラップの世界に当てはめると一体誰が第1〜第7世代になるのか?という内容。頻繁にバラエティ番組に出演しており、芸人とも交流が多い松永氏とならではの盛り上がるトピック。これにはゲスト当人も、なにこれ楽しい!と大興奮でした。それにしても綺麗に7世代で分けられるものだなと。日本語ラップ史を経てきた宇多丸御大による解説、勉強になりました。

みやーんさんによる書き起こしはこちら。

[Music] Now United - The Weekend's Here

続いて、TikTokで流れてきてめちゃくちゃ良いな〜と思ってしまった1曲。

現在16ヵ国16人のメンバーから成る「Now United」。(4人だけかと思ったら違いました…)スパイス・ガールズのプロデューサーが手掛けるポップグループとのこと。動画のコメント欄もいろんな言語で書き込まれていてグローバルな人気に驚きます。日本からも吉原日奈さんというメンバーが参加しているようです。

90sのR&Bを彷彿とさせるメロディー(大好物)と、女の子たちが週末にわちゃわちゃしているPVの雰囲気がとても素敵です。

[Other] サヴェージXフェンティ・ショー

リアーナプロデュースのランジェリーブランドのショーがAmazon Primeでみれる!10月頭に開催されたものですが無理矢理今回入れました(笑)

体型や国籍も様々なモデル、ダンサー、アーティストが演出する煌びやかすぎる1時間。こんなの配信して貰って良いんですか、と言いたいくらいの満足度。

ラインナップですが、Lizzo、Willow Smith、Bad Bunny、Ella Mai、 Miguel、Mustard、Roddy Ricch、Rosalía、Travis Scottなどなど・・。

ブラックのドレス?(ガウン?)のElla Maiも素敵だったし、Brown Sugarに合わせて踊るLizzoもとても魅力的でした。

個人的なハイライトはMiguelと奥さんのNazanin Mandiのパフォーマンスです。(いつもインスタみています。)NazaninにとってMiguelとのステージは大きな夢だったそうで、話を聞いて泣き崩れたとのこと。さすがリアーナ、粋な図らいです。

あとはパリス・ヒルトンが出演していたのも驚きでした。変わらないですね。

[Book] 明け方の若者たち

人気ライターカツセマサヒコさんの小説デビュー作品。これは今年6月に出版されたものですが、やっと読了。

概要をさらっと読むとドロ沼恋愛小説のようですが、(勿論その側面は大きいですが)それだけでなく、仕事や人間関係の面でも共できる描写ばかりでした。都会に生きる葛藤や、新卒から数年経って、果たして自分はなりたかった大人になれているだろうか、とふと振り返る感覚、そんなに人には言わないけれどきっと誰しも経験するような感情が、すっと入ってくる文章で綴られていました。
いくつか良いなと思った文章をピックアップします。

記憶を呼び起こすスイッチというものが、世の中にはいくつも設置されている。
先輩は毎年、フジロックフェスティバルに行くことだけを楽しみに生きている。フェスの該当日だけでなく、その前後二日間もしっかり有給を消化するので、かなりの気合いが感じられる。

ちょっと笑ってしまったけれど、こういう固有名詞が多く出てくるのも本作が共感しやすい理由かなと。

都会に馴染むということは、そうして何か大きなものにのみ込まれて、没個性化し、同一化されていくことに似ている気がする。それは、大きな会社に入って、社員としてその一端を担うことにも、似ている気がする。

つい止まらなくなって一気に読めてしまう話でした。読書の秋におすすめな一冊。

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