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riho moroto
2024年4月29日 00:50
花はただそこに咲いているだけで美しい。そう思って生きてきた二十数年だったが、ある商業施設の花壇に物凄い密度でぎゅうぎゅうに植えられた花たちを見て、美しいという気持ちよりく…苦しい…という気持ちが勝った。しかも、密度だけではなく、取り合わせもよろしくなかった。個性が強く、彩度が高く、その上、主役張れますけど?みたいな顔してるお花ばかりが選りすぐられていて、花壇全体に澱んだ空気が漂っていた
2023年8月12日 12:13
駅前は商店街だったらしい形を残していて、ずいぶん前に閉店した精肉店のシャッターは開いていて、埃をかぶって時が止まったままその姿を残している。そこで買い物をする、経験していないはずの記憶を想像する。きっとソーセージやコロッケやハムカツが並んでいたに違いない。空っぽのショーケースのラインアップを考える。踏切を渡るのが怖かった。大きな音が昔も今もずっと怖くて苦手だ。同じ通学団の一学年下の男の子たち