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riho moroto
2023年8月12日 12:13
駅前は商店街だったらしい形を残していて、ずいぶん前に閉店した精肉店のシャッターは開いていて、埃をかぶって時が止まったままその姿を残している。そこで買い物をする、経験していないはずの記憶を想像する。きっとソーセージやコロッケやハムカツが並んでいたに違いない。空っぽのショーケースのラインアップを考える。踏切を渡るのが怖かった。大きな音が昔も今もずっと怖くて苦手だ。同じ通学団の一学年下の男の子たち