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『なんでもいいから続いたものがある』が最強なワケ

それまで英語から離れていた方がしばらくぶりに英語学習を始める場合、まず私がいちばん重きをおくのが『学習の習慣化』です。

これは、英語の習得にはある程度長期に渡る取り組みが必要になるだけでなく、その取り組みがたとえば、やったりやらなかったり、というペースの場合にはなかなか成果に繋がらないというのは最初の初級レベルほど言えることなので、実はやる内容や時間の長さよりも大事になるところです。

そして、英語から離れていた方がこの習慣化を確立させるためには、<心のワクワク>と<なんか楽しい!>という体感が不可欠になります。

その中で多くの方が最初の3〜6ヶ月は習慣化がなかなか確立されず、いつやめてしまうかわからないという、不安定な状態を経験します。

このことは、よく言われている脳のしくみとしても説明がつくものですね。

脳は過去からの習慣をもっとも重視し省エネモードを維持しようとしますので、そこへ新しい習慣はなかなかスムーズには受け入れてくれないという性質をもともともっているのです。

私たちはみな、新しいことを始めるときは「できるかな?」という不安と期待が入り混じった感覚を体験しますが、これは誰もに共通して存在している脳と体の恒常性機能によるものですので、これ自体はおかしなことでもなんでもなく、当たり前の状態なんです。

ただ、この不安状態をすんなり乗り越えていける人と、なかなか乗り越えられない人、というのがいるのも、私がこれまで接してきた生徒さまを見ても事実だと思っています。

では、何かを始めてそれを習慣にして継続していくことに対してすんなり前に進められる人とそうでない人の違いは何でしょうか?

何かを続けた成功体験、ありますか?!

あなたがこれまでに、幼い頃から現在に至るまででいいので「何かを続けた経験」というのがあると、それはとても貴重で大切な<成功体験>と言えます。

「え?小さい時に親に言われて習っていたスイミングはなんだかんだで3年くらい続いたけど・・・・それでもいいの?!」

はい、それで十分OKです!たとえそれが自分から始めたものでなかったとしても、ここではとにかく続いたという経験が意味をもちます

そして、続いた期間としては、少なくとも1年以上、できたら3年以上が望ましいです。

英語学習のスタート時に習慣化と継続の確立が何よりも大事である理由は、英語は毎日練習することで身に付く技能であるということと、その練習時間がある程度積み上がるまでは『止めてしまうと限りなくゼロに近く戻ってしまうリスク』というのがあるためです。

そしてこれは、英語以外の体で身につけるスポーツや楽器演奏などすべてに言えることだったりします。

つまり、どんなに知識で理解したところで、それが技能として身につかない限りは使えない、というのは多くの英語学習者がうすうすわかっていながら、学校で教わった勉強方法からなかなか抜け出せない状態にいるのも事実なんですね。

そして英語の場合にはもちろん、続けるべき内容は、テキストとにらめっこして文法などの穴埋め問題に取り組むのではなく、

『脳が英語を聴いて読んで理解できて、言いたいことが頭に思い浮かんで書けて話せる』

ためのトレーニングをやっていく必要があります。

でもこれ、初めはほんの15分程度でいいのです。ただし、毎日やる。

すごくシンプルで地味なことなのですが、、、シンプルで地味すぎるからなのか、他にもありとあらゆる理由(やりたくない、忘れてしまった、つい他のことを優先してしまう、忙しい・・・・)などなどでやらない、いやできない人が本当に多いのです。

たった15分の練習を「できない」っていう理由は、実際には存在しないと私は思っています(笑)。

そして、このようなあらゆる理由を自分の中で正当化してしまうことこそ、<習慣化の最大の敵>とも言える心のブロックなんです。

まぁ、ひとことで言うなら・・・・

変わりたいつもりが(潜在意識的には)変わりたくない=面倒くさいってことですね!

これやってなんの意味があるの?!みたいな・・・・。あるいは意味があるのはわかってはいても、自分がそれをやることによって得られるメリット=未来の英語が話せている自分、がイメージ出来ていないことが大きな要因だったりします。

そしてですね、だからこそなのですが、過去に何でもいいから続けられた経験が、ものすごく大きな心のサポート要因になるのです。

理由はシンプルに、あなたの記憶の中で

続けた経験がある=自分は続けられる

と信じられるから。

そしてもうひとつ理想を言えば、「続けたことで上達した(成長できた)」という成功体験に結びついていると最強です。

これがある人って、やれば自分はできる!と信じられているので、あとは自分がやると決めるかどうか?だけなんですね。

私も含めて、成功体験がどんなにあっても、「やる!」と本気で決めないものに対しては行動もそれなりの中途半端なものにしかなりません。

でも裏を返せば、成功体験がある人にとっては、自分が決めさえすればあとは『やるだけ』だし、やれば『ある程度までは成果が見えてくる』という感じなので、決めたらもう半分以上は成功しているようなものなんです。

これが、過去の経験をもとにつくられる自己イメージであり、『やればできる』という自己信頼でもあります。

そしてこのような成功体験は、もちろん人生の早い段階でもてていればその後もたくさんのメリットを享受できることになるのですが、では、この成功体験がもてていない場合にはどうしたらいいのでしょうか?

大人だからこそ、習慣化と継続による成功体験は、好きなことで!

これまで何かを続けたという成功体験が今に至るまで積めていない、という場合の話をしていきます。

この場合には、とにかく興味があることをやってみることです。少しやってみたら楽しく感じること、あるいは、それを身につけている人を見ると「自分もああなりたい!」と思えることがおススメです。

子供の場合には興味あるものを片っ端からやってみる、はとても有効です。まだ嗜好も方向性も定まっていない、と言う意味では、限定せずやってみる価値はあると思います。

ただ、あなたがもうある程度の大人である場合には・・・その対象は少し興味を持ったとか、なんとなく面白そう、程度だと動機として弱い可能性があります。

大人の場合、忙しい中で時間を捻出することや、お金も使って労力を割いてやるときに自分を後押ししてくれるものが必要だったりします。

できれば、子供の頃からやってみたかったことであったり、ずっと憧れてきたこと、諦めきれずに抱いてきた夢と関係していること、など、心のホットボタン(情熱の発露)と強く結びついているものだとGoodです。

避けたいのは、「やらないとまずいから」とか「身につけておいた方がよさそうだから」のような受け身かつ、どちらかというとマイナス方向からの動機。

これだとおおかた続かずに終わってしまうでしょう。なぜなら・・・あなたの脳も心も、先ほどお話しした

どうせやっても続かない、めんどうくさい、という気持ちがいずれ顔を出して行動が止まることで、だんだんやる理由を見失う

という状態に陥る可能性の方が高くなってしまうから。

そして、くれぐれもこれは、人の有能・無能を示すものではなく、脳と心、さらには行動パターンの癖であることを理解する必要がありますよ!

英語に関しても同じなので、私は自分のコース入会を希望される方には

  1. これまで何か続けたものはありますか?

  2. 続けたものがない場合には、なぜ英語が話せるようになりたいですか?

の2点をお尋ねしています。

1の場合には習慣化と継続にはある程度のベースがあるということが確認できるので、英語をやる理由がそれほど情熱と結びついていなくてもOKだったりします。

そして、2の方の場合には・・・これまでのお話しのとおり、英語を学ぶことやその先の(英語が話せるようになった)未来に強い情熱をもてているか?を確認させていただいています。

1も2もネガティブな場合には・・・私の長期コースは難しいかも?という判断にはなります(涙)。その場合には、まずは英語が楽しくて好きになるきっかけを体験していただきたい!と私は切に願っています。

それに・・・英語もその他のことも、『本当の面白さや楽しさ』って、実はある程度続けた先にしか味わえない、ということは真実なんですね〜!!

習慣化と継続力、実は人生を成功させるのに重要なだけでなく、『人生を楽しむ』ためにもぜひ身につけたい心と体のスキルなのかもしれません。


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