夫がうつ病になった、私の人生が大きく変わった。
今から約4年前、夫が鬱病と診断をされた。息子が生後半年を迎えた頃のことだった。
産後の身体と心、初めての育児、夫の鬱病、夫が毎日家にいる生活、大量の薬、夫の症状の理解、傷病手当金だけでは足りない生活、貯金が減っていく金銭的な不安、これから一体どうなるの?将来の不安、薬服用によるセックスレス....いろんなことがあった。
約2年間はどん底の中にいた。今、その時のことを思い出そうと思っても、実はあまり思い出せないことに、先月初めて気がづいた。
私にとって「痛み」となっていることを、わざわざ思い出して悲しむ必要はもうない、という気持ちと、
「そんな時もあったよね」と、もう 終わったこと、という認識があることに気づいた。
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夫婦は運命共同体
夫の鬱病がきっかけに、私の人生が大きく変わったと思う。
大人になってから歩んだ何十年と比べると、今の私は、自分の生きる道がより鮮明に思い描けている、生きているという実感のある人生を、歩んでいると思う。
「なぜそう思うのだろう?」と自分を深く見つめたとき、多分あのとき、人間の究極的な問いかけともいうべき、ある質問を考えはじめたからだった。
それは、
生きるとは何だろう
人生とは何だろう
幸福とは何だろう
という問いかけだった。
それは、ある日に深く一日考えたというよりは、夫の鬱病を理解しはじめて、ゆっくりとゆっくりと... この問いに向き合うことになった。また、その期間もとても長かったと思う。たぶん、今も続いてる。
あの頃の夫を見ていた思った、
◉誰かの期待に応えながら生きていると、いつかは心が苦しくなる。
◉昇給や昇格ばかり、そればかり追われながら生きることは、本当の幸せとは言えない。
◉自分にとって“本当に大切なこと”が見えていないと、自分の人生を他人に委ねてしまうことがある。
◉心と体は繋がっている。予兆は必ずある。
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2年後、暗闇の中から見つけ出した、一筋の光を信じて、私は歩み続けた。
とても大きな決断だった。
でもその結果、今の私がある。
それを信じるかどうかは、私の“直感”だけが頼りだった。今は、それを信じてよかったと思っている。
たくさんの出会いと経験と、そして叡智を手にし、その中で【7つの習慣】と出会うことになった。
私は、夫のそれがなかったら、今こうやってnoteで言葉を綴ったり、7つの習慣®︎実践会ファシリテーターとして活躍することなんてなかったと思う。
一つの出来事から、様々なことが紡がれてゆき、今がある。
ここへ導かせて頂いたという、感謝の気持ちがある。
そして、人生はつながっている、これからも。
夫にある時、「鬱病になってくれてありがとう」と言ったことがある。
鬱病の夫にこんな言葉を言うのは、失礼なのは十分に分かっていた。場合によっては、怒るかもしれないと思った。
でも、私はどうしても伝えたかった。伝えずにはいられなかった。
その時夫の返事は、「今は そう 言われても 受け止められない。」と言った。
あなたによって人生を大きく変えさせてもらった、大切なことに気づかせてもらった。
私は夫の鬱病になったことに感謝している。そういう道を歩ませてもらったことに心から感謝している。
時を経て、私は同じ気持ちをもう一度夫に伝えたときがあった、
「あ、そう? 前にも言ってたね じゃあ 鬱病になって 良かったかな 前よりは そう思うかも」 と夫は笑いながら言った。
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今日もありがとうございました。
鬱病の時のことは、思い出せないこともあるけれど、そこから学ばせてもらった「光」のようなもの、私が努力したことは、思い出されます。
鬱病ってとても身近な病気です。小さいものなら、誰でも経験はあるんじゃないかなと思う。
鬱病の夫を、配偶者(妻)としてどう向き合っていたのか、どのように夫婦として乗り越えてきたか、またお話出来たらと思います。
Happy Valentine's Day
今日も素敵な一日を!
最後まで読んで頂きありがとうございます!