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友達の言葉に傷ついた息子の話。

お正月明け最初の登園日だった。
この日も夕方までの預かりクラスを頼んでいたので、息子はお弁当持参して登園した。

この日帰ってきて早々に
「ママ、明日からご飯なしにして!」と泣きながら言ってきた。

その表情を見て、あっ 何かあったんだろうな〜というのは、すぐに察することができた。

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「ご飯なしがいいんだね、おかずだけね、」と共感しつつ、何があったのだろう?
落ち着いてきた頃を見計らって息子に質問をしてみた。

すると、どうやらお友達から
「 ○○○(名前)、おべんとう たべるの おそい!」と言われたらしい。

そしてお友達から言われたとき、自分は何も言えなかったんだそう。


息子は泣きながら、
「はやくたべなきゃいけないんだよ。はやくたべなきゃいけないの!」
やや怒り口調で言ってきた。

おかずは早く食べられるけど、白米を食べるのは時間かかる。
だから「白米を減らして欲しい!」との要望だった。

✳︎

幼稚園に入って子どもが学んでくることは、家庭以外の集団生活という新しい生活を知る・慣れるということもあるけれど、
一番の学びは「人間関係」だと私は思う。

幼稚園には、いろんな考え方や価値観の持った「人」が集まっている。

これまで親や兄弟などと主に過ごしてきた子どもたちが、同世代のお友達に囲まれる。

自分の思い通りにならないこと、
自分の思いを伝えること、伝わらないこと、
順番を待つこと、
人に物を貸すこと、借りること、
仲間に入れてもらえないこと、仲間に入れてあげること
・・・毎日いろんなことがある。


友達の言葉に傷つく、嫌だなと感じる経験

これも大事な経験の一つと、私たちは認識している。

いくら言葉で説明したり話したところで本当の理解には繋がらない、
経験することで育まれていくのだと思う。

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理由が分かったところで私は、子ども時代のそういう、“友達に合わせること” たくさんあったことを思い出した。

合わせないと嫌われるかも、
一緒に遊んでくれなくなっちゃうかも、
仲間だし一緒にしなきゃとか、そういう気持ちありました、ありました。

と同時に、こんな小さな年齢からそういう気持ち抱いたり、感じたりするんだなぁと、息子の経験によって気付かされた出来事だった。

担任の先生にも連絡して伝えようか迷ったけど、結局泣いていたのはこの日だけだった。そのお友達とも、変わらず仲良く遊んでいるようで、それ以降お弁当のことも何も言わなくなった。

そして何よりも、
私たちに正直に、自分の気持ちを話してくれることが嬉しかった。

あなたのペースで食べていい。
ゆっくりでもいいよ。
遅くたっていいじゃん。早く食べることだけが良いとは限らないよ。
伝えられそうなら、自分の気持ち伝えてごらん。


今日届いたハガキにあった言葉を贈ります。


どんな不幸を吸っても
吐く息は感謝でありますように


今日もありがとうございます。


最後まで読んで頂きありがとうございます!