赤ちゃん語の翻訳
「泣き声」という人類共通のはじめての言語。
その最初のボキャブラリーは、主に
「メシくれ」
それともう一つ。
「ママと絆を深めたい」
生後1日目から、お腹がいっぱいでも泣いているとき、抱っこして顔を見てお話してみると、すぐに泣き止む。食べることと同じぐらい原始的な衝動は、身近な人との絆を深めることなのだ。
そして言語以前に赤ちゃんが感知するものは、「波動」のような気がしている。赤ちゃんの状態は周りの大人の波動にものすごく影響される。そんなことに気付いてからは、オキシトシンがもたらす多幸感の効果もあり、イライラやストレスを極力避ける子育て生活を心がけている。
それでも人間、仏のような心とはいかず、ついピリピリしてしまうときがある。特に旦那とのやり取り。育児の方針でぶつかったり、「僕は子育ても手伝って仕事もしてるんだから」と言われてイラっとしたり。しかし相手のピリピリ波動にこっちも対抗すると、どんどん波動が倍増していく。そんなときは決して反論せず、全力で防御、そして波動を中和してみる。
波動は大人のコミュニケーションにおいても大きな影響力がある。通訳の仕事を通して気付いたことは、同じことを伝えるのでも、人それぞれ全く違う伝え方や波動があるということ。
その人特有の波動は、赤ちゃんの時にチューニングされるのかもしれない。だからこそ、母親として穏やかに接しながら、赤ちゃんからも純真無垢な波動をたくさん浴びておこうと思う。
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