アーユルヴェーダ治療編②
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こんにちは。
あーゆるNurseのRieです。
この記事はアーユルヴェーダ治療編Day4からの記録です。
前回の記事はこちらをご覧ください。
私に処方されたトリートメントや内服薬もご紹介しています。
入学式、プージャ
1月23日、留学先の病院でのお勉強が始まりました。
午前中に勉強開始の式、プージャがありました。
AyurvedaやYogaは知識を得ることに敬意払い、しっかりと定着させることを神に祈ります。こういうところが、素敵ですよね。
アーユルヴェーダやヨガは、何がすごいかというと、自然の摂理、体や心を解いている。
アーユルヴェーダの場合は、生きるための病気の予防と健康維持。そして治療。
体をものとは捉えず、Body、Mind、Soulとして捉えます。そこを細かく細かく分析して、健康維持や治療、そして優しく人をケアする。
太古の知恵だけど、膨大な宇宙の知恵とも言えるので、やはり知識をおろしてきた神様たちに祈るんですね。
プージャでは特定の神様にお祈りします。アーユルヴェーダの神様ダンワンタリ神にお祈りしました。火を焚いて、お供えをして、マントラを唱えます。
Dr達がして下さって、ありがたかったっです。私たちが使うテキストなども、全てお供えされています。
DAY4 スパインピチュ&エラキリ
1月23日。
エラキリは3回の処方だったので今日で最後でした。
スパインピチュは6回処方があるのでしばらく続きます。夕方のトリートメントは私も、セラピストさんもややお疲れ気味(ヴァータの時間はあまりよくない)。アーユルヴェーダ的には、朝一番の元気な時間の施術が推奨されますが、今日から勉強が始まるので夕方遅めのトリートメントになりました。
体感としても、やはり午前中のセラピーの方がいいですね。
この日のセラピストさんの温度感はちょうどよくて、熱すぎず、ぬる過ぎず。
今日も1時間半、オイルまみれになっていました。毎日やると慣れてきますが、皮膚がしなやかです。髪の毛は洗ってもずっとオイリー。
DAY5 スパインピチュ&タックラダーラ
1月24日
今日は授業が始まる前、7時からトリートメントです。
スパインピチュとタックラダーラでした。タックラダーラはバターミルクを使ったシロダーラです。おでこ、頭部に液体を垂らし続けるものです。冷性の液になるので温度も常温。ちょっと頭が寒いんですよね。
心地よさと、ミルク匂と寒さの狭間で眠っていました。
オイルとは違って、髪の毛はギシッとする感じがあります。
DAY6 スパインピチュ タックラダーラ
1月25日 朝からトリートメント。スパインピチュの効果なのか、太陽礼拝の動きがスムーズになったような気がします。
タックラダーラはやっぱり少し寒いですね。頭が冷える。気持ち良いのだけど。
DAY7 スパインピチュ タックラダーラ
1月26 あんまり記憶がありません 笑
7時からトリートメントなので寝起きですぐ向かう感じです。
朝は冷えるのでちょっと寒い。
DAY8 ナバラキリ マットラヴァスティ×2
1月27
今日からナバラキリがスタートです。栄養価の高い、ミルク系のトリートメント。カシャヤとミルクを使います。ハーブボールの表面は熱いけど、中は冷たい。熱寒いこのセラピー…
体表面が冷えるので、寒がりの私には長いトリートメント。
完全に好みですが、キリのトリートメントはあまり好みではありません。ボールの圧がセラピストの技量にかかっていて難しいんだと思います。
強すぎても、勢いが早すぎても、体の一部に圧がかかるので、いちいち体に力が入る(こんなもんなのかも?)、リラックスと力みの間です。
昨日は鼻水が出ていて、ドクターに診察をしてもらったのですが、タックラダーラの後に髪を乾かすよう言われまし(冷えたらダメだそう、トリートメントは冷たいのに)
お薬が一つ追加になって、液体の飲み薬も変更になりました(お香を飲んでるみたいな味。苦、渋、塩)。
トリートメントが終わってからオイル浣腸。
60ml程度のオイルを肛門から入れられます。
DAY9 ナラバラキリ マットラヴァスティ
1月28
今日も朝からミルクトリートメント。
その後、ヴァスティ!オイル浣腸です。
午後からかゆみ出現
朝起きてからなんとなく手が痒くて、蚊に刺されたんだろうと思っていましたが、どうやら体の反応のようです。とりあえず痒み止めを処方されて様子を見ます。
生理のためトリートメント一旦中止。
1月29日
かゆみ増大、内服継続。
大腿、手の指、手のひら、腰腹部にかゆみと発疹持続。
手のひらは水疱になっていてすごく気になる。
ドクターの診察によるとシータピッタという反応らしい。
体の内側のピッタ、外側のクーリングでギャップが出て、皮膚からピッタを排出しているような現象。皮膚のトラブルはピッタの影響が出やすいです。私は普段皮膚トラブルはほとんどないので、この症状はとても辛かった…
生理でデトックスすることで、少しずつ改善するだろうとのこと。
生理前に入っていたトリートメントがクーリング系ばかりでした。上手にクーリングできれば良いのですが、これらのトリートメントは冷えすぎると逆効果になるんですね。身をもって体感しました。
これを狙って、ピッタを排出しているとも考えられますが、なかなか難しいところ…
1月30日、少しずつ回復傾向。
トリートメントは生理が終わるまでお休みです。
体調も少しずつ回復して、生理前の熱のこもり(PITTAが上がっていた)、暑さによるPITTAの乱れ、疲れ、などなどいろんな影響があったんだと思います。デトックスと共に症状が改善して元気になってきました。
DAY10 2月7日 トリートメント再開 マットラヴァスティ
朝のトリートメントがない日々が快適でした(ゆっくりできるから)
休日を挟んだこともあって、今日からトリートメント再開です。
残りのトリートメントはナバラキリとカシャヤバスティ(ハーブ薬剤を使った量の多い浣腸)…
ナバラキリはセラピーの勉強でも実施したので、せ術のポイントがわかってきました。これ温かい施術なんですね。ミルク系の施術は冷めやすいので温度管理が大事です。
夜に明日の準備マットラヴァスティを行いました。60ml程度のオイルを浣腸します。2時間ほどキープしていました。その後反応便あり。オイルを入れられるのもなれてきましたし、顔馴染みのセラピストさんも慣れてきて(お互いに)阿吽の呼吸でした。(初日はお互いに言葉も通じないため手探りな感じがありました)
いよいよ、明日はカシャヤバスティです。
DAY11 2月8日 カシャヤヴァスティ!!
いよいよやってきました、カシャヤバスティ。
朝、簡単なアビヤンガのトリートメントの後に、自室でカシャヤバスティを行います。
カシャヤヴァスティは500〜900mlの薬草浣腸液を使って浣腸するトリートメントです。パンチャカルマ(5つの施術)の中の一つで、ヴァータの排出に大きな影響があります。パンチャカルマの全行程の中でもカシャヤヴァスティの効果は大きく影響する(とても効果的)だと言われています。ヴァータは他のドーシャを動かす力があるからこそ、ヴァータを整えることは体の機能を調整するのにとても有効だからです。
(本当はやりたくなかったけど、これも経験…身を張って体験しました!!)
浣腸といえば、いつも患者さんにはやっているし、どんなふうにするかも知ってる、けど、こんなに大量の浣腸液を入れたことはない!腸洗浄だよなぁ。
私は看護師現役の時は、主に消化器外科にいたので排便の世話は日常的にやっていました。だからこそ、自分が入れられる側の立場になるのがすごく不安でした。そもそもこの量の浣腸液に耐えられるのか、途中で漏れるんじゃないか、血圧下がるんじゃないか、気分悪くなるんじゃないか。さまざまな反応の可能性が頭をよぎります。リスク管理が仕事ですから、デメリットもずらっと浮かびます。
カシャヤヴァスティの場合は、ドクターが入れてくれます。やはり腸にダイレクトに影響することで血圧の変化など、バイタルサインの観察が必須になってくるからですね。朝8時に始まります。
前日まで普通の食事を食べて、当日朝は絶食です。昼から回復食になります。
【手順】左側臥位で大勢を整えます。先生が肛門をチェック、そして浣腸ボトルの先端を挿入します。クレンメはついていないので、重力に任せて腸内に浣腸液が流れ込んできます。体温より温かい液が流れ込んできます…
普段、肛門から出すことはあっても、流れ込んでくることってないですよね。この不快な感覚はなんとも耐え難い。
「まだ終わらないの?」という気持ちで数分耐えます。直腸の仕組み的に、そこに異物があれば反応するので肛門のチューブが入っていることも、シャバシャバの駅があることも、すっごく不快!笑
終わった頃には、「出したいけど、我慢できるかも、でも出したいかも」という感じで、とりあえずトイレに行きました。
我慢できるなら数分我慢したほうがいいけど、トイレに行っても構わないと言われました。
浣腸後はしばらくベッドで休みます。
さてさて、午前中は調子が悪かったです。顔面蒼白気味で数回トイレに行きました。この日はトータルで5回ほど排便があって、午後からはスッキリと元気になりました。
浣腸の後の最初の食事はお粥と野菜ベースのおかずでした。消化に優しい食事で再開します。
DAY12 仕上げのマットラヴァスティ
すっかり元気になりました。ヴァータを排出したことによって、体が軽くなった感じ。排便の様子もとてもいい感じです。
仕上げにオイル浣腸がありました。
セラピストさんとの阿吽の呼吸で一瞬で終わります。もう慣れたもんですよ。
この浣腸の効果は数日続き、消化力、排出力共にとても安定感がありました。
定期的に腸内に溜まった毒素を排出することって、とてもいいなと思いますが、カシャヤヴァスティのように量が多いとちょっと辛いですね。
パンチャカルマでは、ヴァータのメイン処置としてはヴァスティ、ピッタのメイン処置としてはヴィレチャナ(下剤)(ピッタは体の中心部分に多いので、下に下ろして排出する)、そしてカパのメイン処置は嘔吐になります。カパの多くは上半身にあるので、受けからまとめて排出します。カパの人は大変だろうなぁと思います。
まとめ
・オイルってすごい
アーユルヴェーダのトリートメントの多くはオイルを使います(私の場合はそうでしたが、人によってハーブ液になったり、色々です)
オイルの効果を言うのを肌で感じられたのがとても興味深かったです。オイルは肌から浸透し、毛細血管に乗って全身に行き渡ります。オイルによってしなやかで強く、そして不要なものをデトックスして体の通路をきれいに、そう言うことを体を通して体験しました。
・身体が軽い と思う。今回はパンチャカルマに集中した生活ではなくて、日常生活の中にトリートメントがあったので生活の一部として受けていました。アビヤンガやスパインピチュ、全身のオイルトリートメントの後はなんだか体は軽く、心は落ち着きます。マインドの忙しさも少しマシになります。
・トリートメントは体への影響がダイレクトにわかる!
今回、シータピッタという現象で人生初となる全身の皮膚トラブルに見舞われました。かゆみ、細かい水疱、発赤。外側の熱と内側の熱のギャップ。内側にこもった熱は、外に出ようとして皮膚トラブルとして現れたと考えられます。
(インドに来てからピッタが過剰に、気温や食べ物の変化)
トリートメントによって過剰なドーシャの排出が促進されたので、もしトリートメントを受けていなかったら、徐々に身体がバランスをとったか、ピッタのみだが遅かれ早かれ症状として出ていたのかもしれません。
・私はどこが乱れやすいのか、わかるようになる
毎日アーユルヴェーダに触れているからこそ、トリートメントを受けたからこそ、自分の体の乱れがわかるようになってきた。ヴィクルティはヴァータ・ピッタ、特にヴァータの乱れは著明に出やすい。(プラクリティに関してはドクターでも何度も診察を重ねないとわからないそうです。脈診のプロであればわかるかもしれないとのこと)
ヴァータが乱れやすいことがわかれば、私はやっぱり日頃からのヴァータのケアが大事だなぁと再確認。(インドに来て環境の変化も多いのでそれを加味して、そしてヴァータは一番軽いエネルギーだからこそ、影響を受けやすいという点もあり)。セルフのオイルケア、そして簡単な呼吸法も継続しています。
【簡単な毎朝のセルフケア】
・鼻洗浄(インドには意外にネティポット売ってないので、顔を洗うついでに簡単に)
・ナスヤ、点鼻(アヌタイラを使用)
・耳オイル(セサミオイル)
・頭、髪オイルはココナッツ(インドは毎日日差しが強いのでココナッツオイルがGOOD)
・顔もココナッツオイル
・目の洗浄は時々(トリパラウォーターか、ローズウォーター、きれいな水でもOK)
ドクターからのディナチャリや授業を受けたこと、実際に体験したことでそのメリットがわかるので継続しています♪
さて、今回は病院でのトリートメントの体験記をお話ししました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【profile】
看護師として臨床現場に携るなかで、西洋医学だけでは補えないことがあると気づき、世の中のさまざまな医療を調べ、5000年の歴史を持つ医学アーユルヴェーダにたどり着いた。
古いけど今の時代にも沿っている不思議で素晴らしいアーユルヴェーダ。
聴いてくださるあなたの心身のコンディションが少しでも良くなるような、役に立つような、そんなお話をしていきます。
この時代だからこそ、”自分で自分の心身を整える”
BGM:808_Out of Sync-instrumental /Logeq
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