水分摂取量を増やすため「身体の声」に注目して、気づいたこと。
体重1キロ×35㎖+α
(+α:運動や汗、解毒消化などで必要な分)
とも言われる、成人に必要な1日の水分摂取量。
以前の私が摂っていたのは、その3分の2ほど。
少なかった時は、利尿作用のあるお茶をあわせても、必要量の半分。
それでも、たいした不都合もなかったんだよなぁ。
あるときまでは。
そんな私が、
・水分を摂ろうと本気で思うようになったきっかけ
・積極的に飲み始めても胃がチャポチャポになって、摂取量もたいして増えなかった頃の"間違った努力”
・水分摂取量を増やすために試して効果を実感したこと
・水分摂取量を増やして変わったこと
この記事は、そんなことをまとめたものです。
お肌のために、水分摂取量を増やしたい!
胃がチャプチャプ言うのをどうにかしたい!
弱い胃腸とうまくつきあいてい!
そんな方、よかったらおつきあいください^^
水分不足が怖くなったきっかけ
私が一番水分を摂ってなかった頃は、元気に動き回る子ども中心の生活で、自分のことは後回し。
今思うと、子どもが人一倍手のかかる子だったから。
ではなくて、私が『母・妻は、自分を犠牲にしてでも家族を優先するのが当たり前』と人一倍思い込んでいたから。
義母も実家の母も、『家族を第一優先にするのが女の鑑』と信じて疑っていなかったザ・昭和の専業主婦。それに違和感おぼえながらも、人目や義母の目を気にして良い母・良い妻をやろうと頑張るのが『アタリマエ』になってた私は、自己犠牲することに美徳すら感じてたんだと思う。
でも、自分を後回しにばかりするから、ストレスは着実に溜まる一方。
で、私はどうしたかというと、
水分摂取をわざと控えるようになった。
水分を控えたら、
トイレに行く回数も減らせる。
私の飲み物分、荷物を減らせる。
楽でいいじゃん!て思って。
身体に良くはないことも多少わかっていたけれど、自分の身体だからどうだっていいって思ってた。
水分不足になるくらいなら誰にも迷惑かけないでしょ?!普段たくさん我慢して良い妻・良い母がんばってるんだから、私の身体の扱いくらい自由にして何が悪い!
誰にともなくそう思った記憶もある。
今ふり返ると、自分の身体をあえて雑に扱うことで自由を感じてストレスを発散・・していたところもあった気がする。
文字にすると、かなーりこじらせてるなぁ。苦笑
そんな生活を続けていたある日、旅行先のホテルで異変が起きた。
突然の腹痛。
横になって落ち着くのを待ったものの、痛みは激しくなるばかり。耐え切れなくなり、救急車のお世話になってしまった。
診断の結果は、尿路結石。
私の石は激痛を引き起こしてくれたあと、尿路に数日のんびり滞在。
レーザーで打ち砕くほどの大きさでもなかったらしく、痛み止めを飲みつつ自然と出てくれるのを待つしかなかった。もちろん、出すには水分補給が必須。
おかげで石の滞在中は、水分を頑張って補給するほどに片方の膀胱はどんどんパンパンになり、内臓をおしくらまんじゅうのごとく圧迫。薬を飲んでも寝てられないほどの『吐き気』が続いた。
だから、数日して石が出たとわかったときの嬉しさと言ったらなかった。
吐き気も痛みもなく眠れるって、幸せーーー!と改めて実感。
そこから心機一転、本気で水分を摂る努力を始めることに。
もう、あんな痛みや吐き気は味わいたくない! と必死で。
ところが、予想外に苦戦。
頑張っても増えなかった低迷期
頑張って飲んでも、必要な摂取量の半分が3分の2に増えた程度。
それでもお腹はチャポチャポ言うしで、不快感だけはアップ。
『お腹がチャポチャポしやすい人は汗ばむ程度の運動をするといい』と聞き、ジョギングしたりジムにも通うものの、一時的に少しマシになる程度。
他にも、水分を頑張ってとるようになってから、もともと弱めだった胃腸の消化力がさらに落ちた感すらあって、食べることが好きな私にはそれもストレスだった。
おまけに、出産の際に下肢の静脈弁が壊れて下肢静脈瘤になっていた脚は、むくみも悪化。
お肌はキレイになったんじゃない?と思って鏡を見るも、変化なし。。
これ、がんばって水分摂る意味ある??
気分はもう、サジ投げたかったけれど、尿路結石の再発が怖くてそれもできない。
しかたなく、しょっちゅう胃チャポチャポになりながら、運動も頑張りながら、再発を避けるべく頑張って水分を摂り続けた。
そうして数年たった頃、とある人から、「身体の声を聞くといいよー!」という話を耳にした。「ベキ・ネバ」を訴える頭の声じゃなく、自分の身体の感覚をていねいに感じて応えていくと面白いよ~! という話だった。
タダでできることだし、なんだか面白そう! というわけで、とことん実験してみることにした。
実験のルール 『身体の声を聞く』
試した基本ルールは、
『頭の声ではなく、身体の声を聞いて水分を摂る』
具体的にやったことは
・喉や口腔内の潤いや乾きを、こまめに観察して丁寧に感じる
・渇きを感じた時や飲みたくなった時にだけ飲む
・飲む量も、そのときに飲みたいだけ飲む
・私の身体が吸収しやすいと感じる温度の水を飲む
・飲んだ水分量を毎日記録する
カフェインや糖分を含む飲み物は、身体が機能するために必要な水分補給には向かないと聞き、基本的に水のみをカウント。
身体で濾過が必要と言われるスープやみそ汁も、一旦カウント外に。
同じころ、食事も、身体の声を聞いて食べるスタイルに変えてみた。
実験を初めてすぐ気づいたこと
実験を初めてすぐ、意外なことが発覚。
私、スープや紅茶、そんなに好きじゃなかったのかーーー!(驚)
一汁二菜とか言われるように、スープやみそ汁はつきもの。
と思っていたのは頭だけで、私の心は(なくても全然いいよねー)というのが本音だった・・と今さら気づいた。
どんだけ鈍いのだよ、私。。。
それに気づいてから、身体の感覚をていねいに観察してみると、一目瞭然。
夫が作ってくれたから~、お店のセットでついてたから~と、頑張ってスープやみそ汁を残さず飲んだ後は、いつも胃がガブガブになっていた。
これは、食事の直前・食事中・直後に水分を摂ったときも、同じだった。
なぜか『食事は水分を摂りながら食べるもの』とも思い込んでいたんだよなぁ。
そして胃がガブガブになると、いつもより消化に時間がかかったり、翌日胃もたれする・・というパターン。
以前どこかの検査で、胃液が薄め(少なめ?)と言われたこともあった体質だから、食事中にもがんばって水分とったら、そりゃ胃液がさらに薄まって消化力おちるよねぇ。。だからスープ類まで飲むとしんどかったのかー! と納得。
それからは、スープやみそ汁も、飲みたいときに飲みたい量だけ、いただくように。自分で調整できるときは、よそる量を減らし、お店で食べるときも、可能ならスープ類はあらかじめ外してもらう形でオーダー。それができない時は、申し訳ないけれど具だけ食べてスープは残す。
似たようなところで、よそのお宅や仕事の面接で出していただいたお茶は、たとえ喉が渇いていなくとも頑張って全て飲み切る! をやめた。
『残すのは失礼』と親や先輩に教わってきた私には、ハードル高かったけれど、丁重にお礼やお詫びは伝えつつ、ここも身体の声に従うことにした。
これ、子どもの頃、吐きそうになっても全て残さず食べ終わるまで許されず、親の顔色を伺う癖もあった私には、なかなかの革新。
今思うと、誰かに迷惑かけるわけでもないのだから、自分の好きにして、自分の身体に合わせたらいいだけなのにね。
私が料理を作る側・お茶を出す側だったら、後で不調になるほどムリしながら食べたり飲んだりされても嬉しくないのに。
そんなことにも気づいたらしながら、ムリして飲んだり食べるのをやめ、身体の声を聞きながら飲み食いするほどに、だんだんと胃腸が不調になる日が減っていった。
そして、不調になることが減るほどに、消化力や水分の吸収率も上がり、水分摂取量も少しずつアップ!
ちょっと余談だけど、スープ以外にも「実は好きじゃなかった」と気づいたのは、フルーツ。
私、いま本当にフルーツ食べたい?と日々自問するようにしたら、
『食後にはフルーツ』、『美容にはフルーツ』、『健康にはフルーツ』、と頭が思っていただけで、今はそんなに好きでもなかったなーと。
頭の声ばっかり聞いて生きてたから、自分の好みにすら気づいてなかったらしい。
それからはフルーツも、本当に食べたい気分のときや、身体がビタミンや酸っぱさ欲してるなーと感じるときだけ食べるように。
健康のこと考えてフルーツも食べていた時より、心も身体も快調になっている気がする。
どんなに『身体に良い』、『健康に良い』と言われるものでも、心や身体が欲していないのに食べるのは身体によくないんだな~と実感。
考えてみたら、人間として姿や形は似ていても、内臓や体質に合うものは人それぞれ違うから、そりゃそうだ。
そんなふうに実験を続けて一ヵ月たったころ、摂取した水分量の記録をながめていて、ガクンと摂取量が減っている日の共通点に気づいた。
頭で考えていた日ほど、水分不足。
水分量を記録した表を見ていて気づいたのが、摂取量が少なかった日はどれも、アレコレ頭で考えていた日ばかり。
アイディアを考えることに夢中で、つい飲み忘れちゃう・・なんてこともあったけれど、量で見たらそれはかわいいレベル。
身体的に明らかに水分不足レベルにまで摂取量が落ちていた日は、楽しくない思考の使い方をしていた日ばかり。
過去のことを思い出して自己嫌悪したり
夫にされたことを思い出してみたり
失礼にならないよう頭で考えながらメール文を書いたり
仕事がどうやったらうまくいくのか考えたり
親戚づきあいでどうふるまうべきか考えたりetc
頭の声を真に受けて、アレコレ考えまくってたとき。
そんなときの自分を俯瞰すると、呼吸も浅くなっていて、リラックスからは程遠い精神状態なことは明らか。
そんなときは余裕もないから、身体が水分を欲していることにすら気づかない。というか、水分足りてるー?と身体の感覚に意識を向けることすら、忘れちゃってる。
そりゃ落ちるわけだ。
と、妙に納得。
というわけで、頭の声とのつきあい方も変えてゆくことに。
(このへんの詳細また改めて)
これはまだまだ練習中だけど、頭の声とのつきあい方が変わるほどに、自然と水分摂取量もアップしていることは実感。
そして、お昼の時点や夕食前の時点でいつもより水分摂取量が少ないことに気づくことで、(あ!頭でアレコレ考えてたけど、それ、思い込んでいただけかも?!)と、しんどい頭の声から離れられる日も増えてきた。
頭の声とのつきあい方を変えることの他にも、水分摂取量をムリなく増やすために試してみたら、意外とよかったことがいくつか。
水分量UPに効いたプチ習慣
コレは、身体に詳しい方から教えてもらったこと。
・口でモグモグしてから呑みこむ
自分の唾液と混ぜることで、水分を自分の身体に合うようにカスタマイズでき、吸収率がアップするとのこと。
さっそく試してみたところ、胃腸の弱い私には、かなり良かった!
ガブ飲みをするとすぐに胃もたれするし、夏でも体温より冷たいものを飲むと疲れやすい。だから水分補給はこまめに白湯がおきまり。そんな内臓だからか、モグモグしてから呑むようにしたら、より吸収がスムーズに。
つい忘れちゃうけど、風邪で水分補給が必要なときも、コレするといいんだろうなぁ。
もう1つやって良かったのが
・ビフォーアフターをていねいに感じる
具体的には、水分を摂る前に、いまいちどしっかり喉のや口腔内の『乾き』を感じて、水分を摂った後に、『潤い』を丁寧に感じる。
できれば、『潤った悦び』も味わう。
これは、潜在意識の特性を応用。
ビフォーアフターの違いや、そこから感じられる心地よさや悦びをよりクッキリ感じるほど、自然とまた水分補給したくなる・乾きにも気づきやすくなる・・という好循環が生まれた。
面倒くさがり屋の私にとっては、自然と水分補給したいと思えるようになれたことは、地味だけれど追い風になった気がする。
そんなふうに、身体の感覚や心に従って日々を過ごしていくうち、今では、胃チャポチャポ鳴ることもなく、体重1キロ×35ml+αの水分を摂れる日も7割ほどまでに増えた。
水分を以前より摂取できるようになって、ちょっとだけ、嬉しい変化も現れてきた。
・甘いものや揚げ物を食べても、デキモノができることがなくなった!
普段のお肌もキレイになった!
と言いたいけれど、残念ながらそこの変化はまだ感じられず。
これからに期待しようと思う。
ただ、水分不足サインの1つである黄色い尿が減り、透明な尿が増えたことは、石との再会を避けたい私には、何より嬉しい・・!!
さらば、石。
ありがとう、石!
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました!