人に会えるようになったら桜が遠のいた
桜の満開を、今年はニュースで知った。見頃はいつだって平日だ。そこがまた桜たらしめているのは重々承知だけどやっぱり悔しい。
昨年の今頃は在宅勤務真っ只中。早朝の散歩がすっかり日課となり、桜がほころびはじめる前から楽しんだ。
ポツポツ咲き始め、日に日に花開き、一気に満開となる。と、思えばあっという間に散りゆき足元の花弁もいつの間にか消えていく、何事もなかったかのように。最初から最後までを十二分に堪能した。こんなこと、社会人になってから初めてだった。
今にして思うと、あの豊かで贅沢な時間が一層偲ばれる。
人に会えるようになった一方で、鳥の声や芽吹きからどんどん遠ざかっていく。自宅と職場を往復”できる”日々は、嬉しくもあり、ちょっと悲しくもある。
さて、来年はどうやって桜を堪能しよう。
会いたい人に会いながら、また昨年のように見守り、見届けたい。そんな生活が理想なんだと思う。
来年に限らず。
憧れの街への引っ越し資金とさせていただきます^^