バンドマンがこんな時に新作を出すよって話
KPOPの話ではない!悪かったな!
先月書いたnoteで割と赤裸々に今思ってる事を殴り書きさせてもらったバンドマンです。
前回の記事↓
えー、前に書いたnoteと重複する内容になるのですが、思った通りのライブ活動が出来なくなって一年以上が経ちました。
一年って
例えばバンドで夢に溢れた若人A君が「夢を叶えるべく活動するぞ!」っと準備万端 モチベーション100%でいざゆかんっ!部屋も借りた!機材も揃った!てタイミングで「一年以上ロクに活動できません」って言われたとします。
それで「仕様がないから待つか」ってすんなり受け入れて待ってたとしましょう。
その間に田舎の両親は歳を取り、「そろそろ帰ってきて稼業を継がねえか?」なんて電話がかかってきます。「Aよ。あんた夢があるからっつって上京したのに、何にも出来てねえでないか。そんなフワフワした仕事なんてやらせる訳にはイガね」なんて言われます。
「A君の夢を応援する!」て一緒に上京した彼女B子
は活動もせずグータラ過ごしている彼氏を見て「こんな筈じゃなかったのに」と悩み、その旨を日々相談していたバイト先の二個上の先輩とある日一線を越えてしまいます。
二個上「俺ならB子にそんな想いさせないけどな」
朝帰り。同棲する部屋のドアを開けたら埃を被ったギター。眠りこけるA
彼女は500円玉貯金と共に出て行きました。
仕方なくのアルバイトに精を出していたある日。社員さんから呼び出されます。
「A君も社員にならないか。悪いようにはしないんだけどなあ」
A「えっ、でも僕はバンドが…」
社員「え?A君バンドなんてやってたの?」
なんて言われます。
これが今世界中で起こっている悲劇です。
たった一年でこれですから、もっと続けば更に悪化します。音楽だけでなく俳優やそれに関わる裏方。芸術分野に夢を持つ若者は街から消えます。
そうして何年か後に世界がウイルスに勝った時に、ステージに立って歌っているアーティストは初老ばかりになります。
そんなん観たいですか?!俺は観たくない!
A君は意気消沈して街を彷徨います。するとバッタリ遭遇してしまうのです。
二個上の先輩に胸を押しつけて歩くB子に。
A「B子っ!」
B子「Aくん…」
二個上「あ、俺ちょっとその辺歩いてくるから二人で話しな」
A「(よ、余裕を見せやがって)あ、はい」
B子「もう遅いよ…A君…」
A「遅くなんてないよ!B子…帰ってきてくれよ…」
B子「A君は都合良すぎるよ!私はずっとA君はいつかやる人だって思って待ってたんだよ?でもA君は上京してから何も形にしていないじゃない!私を思って書いたって言ってた曲。もう歌詞も忘れちゃったんでしょ?」
A「そ、それは…ほら…今は何かを世に出すにはタイミングがさ…」
B子「じゃあそのタイミングはいつ来るのよ!?」
社員さん「そんなもんは来ない」
A「社員さん!どうして!」
社員「ははっ。実は僕も昔ちょっとエレキなんかをやってたんだ。だからA君に言える事が少しはあるよ。
A君。最高のタイミングなんて来ないんだよ。君が思う最高の曲が出来たと思ったその瞬間が最高のタイミングなんだ。」
A「いやそっちじゃなくてどうしてここにいるんですか!」
社員「A君。俺もそうだった。きっといつか良い波が来る。そう信じて日々を過ごしていたらいつの間にか歳を取り、ギターも弾けなくなっていたよ。波は来ないよ。波は起こすんだ。君はまだ若い。それが出来るんだ。」
A「社員さん…」
B子「お巡りさんこっちです!」
社員「おやおや…"悪い波"のお出ましかな。A君。後悔するなよ!じゃあな!」
A「B子…俺!やるよ!もう一度頑張るよ!」
B子「A君…」
と、言うわけでRIDDLEが新作のCDを出します。
途中何を書いてるのが自分で解らなくなりましたが、これが今回言いたかった事です。
20本。
昨年のライブ本数です。
例年よりライブの数がだいぶ少なくなってしまったんですが、この時間を有効活用するべく、新作の製作に勤しんでいました。
勿論精魂込めた作品を世に出す以上はなるべく良いタイミングで出してあげたいのが親心。何度か「事態は好転してきたのかな?」と思うタイミングはありましたが、昨年の年末から続く「ゴールの無い自粛要請ラッシュ」で完璧に腹が据わりました。
こんな世界でも、こんな世界だからこそこの愛すべき子供達を産み落とそう。そんで沢山の人に愛して貰おうじゃないかって。
タイトルは「Harmony & Speed 2」
知ってる方も居たら嬉しいのですが、RIDDLEは2014年に会場と通販限定で「Harmony & Speed」というシングルをリリースしました。
その時のRIDDLEはメンバーも変わり、8年間お世話になったレーベルから独立したタイミングで。その時点での前作から3年も新作を出していない状況でした。
たかが3年?て思うかもしれませんがマジで辛く長かったです。その時点でキャリア10年を越え、30代に突入したバンドとしてどういう活動をしていけばいいのか迷っていました。
それは全てを一からやり直すつもりで作ったシングルでした。
このシングルの反響は凄かった。「RIDDLE健在」って事実が広まっていく感覚が確かにありました。
このシングルがあったからこそ現在のRIDDLEの制作に関わるチームが出来たと言っても過言では無いと思ってます。
そこから7年。まさかこんな事態に見舞われるなんて思って無かった。
昨年出したミニアルバム「DEEP BLUE」のツアーが殆ど廻れなかった事実は僕達に取ってもそれはそれはダメージでしたが、その中でもいじけずにライブを続けて、新曲作りを続けていた僕達の成果を、ここらで皆さんにしっかり観てもらいたいです。
良いタイミングなんて来ない。思い立った今が最良のタイミングだって信じて、最高にイケてる四曲。ハーモニーとスピードに彩られた新生児を産み落とします!
全部書き下ろしの新曲です!
ぶっちゃけ本当に数日前に完成しました!
17年間諦めなかった男達が創り上げた最高傑作。
いつから買えるのか?
今だよ!!
noteを読んでくれてる皆さんに一つお願いがあります。この記事をTwitterでもInstagramでも何でもいいのですが、貴方のやっているSNSで拡めて欲しいです。
Apple musicとかyoutubeなんかで過去の曲なんかも聴けますので、もし良い曲だと思ったら是非購入お願い致します。
埼玉県北浦和のRIDDLEと申します。
今後ともバンドもnoteも頑張ります。