Ricoの箱庭

都内で働くエンジニアの端くれ。スペインに住むのが大きな夢。ジャンルを問わず感想文を残す場所にしています。

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最近の記事

ヤバイTシャツ屋さん "Tank-top of the DVD IV" TOUR 2022 〜に行って

念願のヤバTライブ。ちょー楽しかった。 大学生の頃から曲は好きで聞いていたけれど、いわゆるジャニーズのコンサートしか行ったことない私にとって、バンドのライブはなかなかハードルが高かった。スタンディングで人とぎゅうぎゅくするのも嫌だし。 でもコロナ禍になってライブハウスの問題とかバンドの話とかよく聞くようになって、ヤバTも大変だろうなーって思うようになり。推しは推せるときに推せ、会えるときに会えの精神を今こそ発揮するときかなと思って踏み切った。 そして調べてみたら指定席が

    • イルカも泳ぐわい。 〜を読んで

      私は加納ちゃんの語彙力が好きだ。Aマッソのネタは尖っているとか割と癖があるイメージかもしれないが、人が思いつかないようなフレーズや、そこでそれ言う?というような発言がそのイメージの根幹にあるのかもしれない。私にとってはそこが非常に魅力的だ。 「どういう意味ですか?」という言葉は仕事場に置いていこう。ぜひよければ、心に一畳だけ、無駄を受け入れるスペースを作って劇場に来てほしい。(文中一部抜粋) この言葉を序盤にくれたおかげで、より一層楽しく加納ちゃんの世界観に浸れた気がする

      • 僕は自分が見たことしか信じない 〜を読んで

        ウッチーの解説って冷静かつ的を射てるなぁと最近の代表戦でのインタビューやスポーツニュースを見ていると思う。そういえばウッチーの本持ってたな。と思い出し高校生ぶりに読み返すことにした。 カタールワールドカップアジア最終予選のカタール戦の敗北後、マヤちゃんへマイクを向けて、「勝ってもらわないとインタビューする方もキツいんで。次は勝ってください。」と言ったとき、この人やべぇと思った。マヤちゃんに殴られるんじゃないかとヒヤヒヤした。でもその後、それをあの場で自分が突きつけておくこと

        • お金は寝かせて増やしなさい ~を読んで

          老後2000万問題が囁かれるなか、20代後半である自分も他人ごとではない。私が対象者となるその頃、年金制度は破綻しているかもしくは貰えたとしても雀の涙程度なのだろう、というのが個人的見解だ。老後の自分は今の自分が支えなければならない時代である。 とはいえ、企業に勤める20代のサラリーマンが毎月たっぷり貯蓄ができるわけもなく、無理のない範囲で何かできることはないかと模索していた。投資や株は簡単に手を出せるものではないと思っていたし、そもそもデイトレーダーのように日々の経済の動

          ブロードウェイミュージカル NEWSIES 〜を観て

          震えた。全身に鳥肌が立った。とっても良質なエンタメを摂取した気持ちで溢れている。観ることができて良かった本当に。 私の中でミュージカルのイメージは間違いなく大きく変わった。某有名劇団の作品は見たことがあったが、突然歌い出し何事も無かったかのように演技に戻るあの感じに、何とも言えぬむず痒さを覚えてしまうタイプだった。 この作品は違った。ストーリーの中に楽曲が馴染み、その楽曲たちもインパクト大でひとつひとつが終わるごとに割れんばかりの拍手を送りたくなるものだった。何よりみんな

          ブロードウェイミュージカル NEWSIES 〜を観て

          女ふたり、暮らしています。 〜を読んで

          結婚をしなくても幸せに暮らせる世の中。 現代ではよく耳にする謳い文句だ。 タイトルを見る分にはこの本も、「結婚」をしなかった女性が結果的に二人で暮らしている類の話かと思ったが、それは違った。二人は非常に前向きに、人生の1つの選択として、今の生活を望んで手に入れたのだ。そしてその日々はとても魅力的なものだった。 元コピーライターのキム・ハナと元ファッションエディターのファン・ソヌの書く文章は非常に読みやすく、本人たちの意思や気持ちを理解しながら読み進めることができた。二人

          女ふたり、暮らしています。 〜を読んで

          テオ もうひとりのゴッホ 〜を読んで

          テオドルス・ファン・ゴッホ(Theodorus van Gogh)をご存知だろうか。 オランダ出身の画商であり、かの有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)の弟である。ゴッホに弟いたんだ。私も初めはそう思った。けれども今では彼がいなければ現代におけるゴッホの名声はないと断言できる。この本はそんなテオの一生を描いた伝記だ。 フィンセントを題材にした舞台を観る機会があった。 気弱そうで冴えない弟がテオだった。 そこにはフィ

          テオ もうひとりのゴッホ 〜を読んで