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奇妙な会話に思えた(中学生の声)

*中学生のボクは架空の少年です。

少し前にテレビで見た終戦直後の映像の中に奇妙に思える場面があった。空襲で焼け野原になった町にある「偉い人」が慰問に訪れて出迎えた市民に声をかけていた。辺りは一面瓦礫で覆われ、焼け出された市民はみんなボロボロの服を着ていた。

「偉い人」が男の子に話しかけた。ボクと同じくらいの男の子だった。

偉い人:家は焼かれなかったの?
男の子:焼けました。
偉い人:そう。本は?
男の子:あります。
偉い人:大丈夫? そう。よく勉強なさいね。
    からだを大事にね。

「偉い人」はその子を励ますつもりだったのだろう。でも、何となく奇妙に感じた。男の子はどう思っただろう?

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