食品ロスは高齢世帯ほど多い!
「家庭の食品ロスは高齢世帯ほど多い」という研究結果に関する記事が11月20日の朝日新聞に掲載されていました。
食品ロスというのは「食べられるのに捨てられている食品廃棄物」のことですが、日本では家庭での食品ロスが全体の半分近くを占めているという報告にまず驚きました。食品業界や飲食業界などの方がずっと多いと思っていたからです。コンビニなどでも期限の切れた弁当が捨てられるのを見て「何とかならないのか」と常々思っていました。
さらに驚いたのは、家庭から出される食品ロスは、世帯主の年代が高いほど1人あたりの量が多いという報告です。高齢者には「もったいない」という気持ちの強い人が多いから食品ロスを極力出さないようにしていると私は勝手に思い込んでいました。でも、70歳以上の食品ロスの割合は29歳以下の3倍近くに上ると報告されています。そして、家庭での食品ロスでは野菜や果物が5割以上を占めているそうです。私は野菜の切れ端などもできるだけ捨てないで利用するように努めてきましたが(食品ロス対策と言うより、単に「ケチ」なだけかもしれませんが・・・)、自分が気づかないだけで、どこかに問題が潜んでいるのかもしれません。
家庭での食品ロスが年代が上がるほど多くなる理由としては、高齢世帯は若い世代より外食が少なく自炊が多いこと、野菜や果物、魚介類など生鮮食品の割合が高く、おいしい部分だけを食べたり、食中毒などを心配したりして食べられる部分を過剰に除去することなどが挙げられています。たしかに私にも当てはまるものがあります。ちなみに若い世代では作り過ぎによる食べ残しが多いそうです。
食品ロスは温室効果ガスの排出にもつながります。日本での1人あたりの温室効果ガスの年間排出量は60代が最も多く、最も少ない29歳以下の2倍以上だと書いてありました。記事を読んで改めてわが家での食品の扱いを見直してみようと思いました。