詩【 夢をつくる 】
夢はすべてぼくのあたまのなかにある
ぼくにしかみえないし
ぼくだけしか夢の中身を知らない
せっかくの夢だから
夢のまま眠らせてしまうのは
とてもさびしい
できればあたまのなかからひっぱり出し
みんなに披露したいと願う
夢をかたるのが上手な人がいるけど
カタチのない夢ほど不確かなものはない
夢はカタチにしてこそ価値がある
夢でなくなった夢を
夢として売るほどの
あからさまな騙しは他にない
夢はとても壊れやすいもの
型くずれしないよう
そっとあたまのなかから取り出し
できるだけ
ぼくのみている夢にちかいカタチで
楽しんでもらいたい
それがずっと ぼくのみてる夢
20240409