詩 【 幻滅 】
この世はどうにも眩しすぎる
とても見ちゃいられない
見窄らしいぼくの全体を照らし出す
恥ずかしくて あれこれ暗がり探してみても
どこにも逃げ場がない まだ明るい
ぼくのように 寡黙でいられる所なんて
この世のどこにもありはしないんだ きっと
誰も 放っといちゃくれない
独りきりでも語り呟き つながりを求めてしまう
みんなが詮索しあう
あいつは敵か味方か
そのどちらでもなく
独りと独りでいられる関係なんて
ある程度知り合えば 抹消されてしまう
みんなが眩しい
キラキラした笑顔で臆面隠しながら
詮索しあいながら語り明かしてる
ひどく疲れるんだ
ぼくは眠い ほんとうに眠い
だけれども
いっこうに眠れやしないんだ 世界が眩しすぎて
20220802
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