支援メモ📝 【なにもない空間をつくる】

　やりたいことは膨らむ一方ですが、すぐにはぜんぶ取り揃えられないだろうし、まずはじまりはなんにもないだだっ広い真っ白な空間だけでもいいのかなとは思ってます。逆転の発想で、ないならないをとことん追求しムダなものをぜんぶ削ぎ落とした空間をつくるのです。

　子どもは遊びの天才です。なければないなりになにかを考えなにかをつくります。

　何もないからこそモノが生み出されると思うのです。

　たとえば部屋に新聞紙しかないとしましょう。子どもは新聞紙でなにをはじめるでしょうか？

　ビリビリに破くかもしれない。くしゃくしゃに丸めて遊ぶかもしれない。それをボールに見立てて当てっこをはじめたりするかもしれない。

　物足りなければさらにペンも加えてみます。すると待ってましたとばかり水を得た魚のように落書きをはじめるでしょう。絞ることによって創造性が高まるのです。

つまり足りないからこそ創造するというわけです。

いまの社会は便利なものであふれかえってます。それはそれでたいへん助かるから幸せなことだと思いますが、逆に失うものもある。それが「創造性」です。創意工夫をして知恵を絞らなくなってしまうのです。

キャンプは「不便を楽しむ」ようなところがあると思うのですが、それと同様に敢えて遊び場を不便に追い込むことによって、そこから新しいモノが生み出されます。

想像してみてください。

モノはどのような空間がつくりやすいですか？

　時間を気にせず創作に集中できるところ？みんながモノをつくっているところ？たくさんの作品が並んでいて参考になりそうな資料がたくさん置いてあるところ？

　どれも正解だと思います。

　ただどれもある意味では、創作に追い込む（駆り立てる）場所になってるのではないでしょうか。漫画家でいうところの「缶詰め状態」のような。でもどうせなら楽しくやりたい。

不便を楽しめるくらい 心に余裕をもって遊べる空間をつくりたい

　そう願ってます。