必勝の極意⑵ ~企業人事
重要な人材が辞めてしまう会社の共通点
評価基準が公正でない
優秀な人材が離れてしまう場合、企業や組織において、成果を正しく評価できる仕組みが整っていないという原因が考えられます。能力の高い人材は周りよりも優れた業績を残すとともに、成果と評価の因果関係にも敏感なため、人事評価の違和感に気づくのも早い傾向にあります。
特に、自分よりもスキルや能力が劣っていると感じる従業員が恵まれた待遇を受けていたり、自身よりも高い賃金を得ていたりすれば、その企業には強い不満を感じてしまうでしょう。そうした状態が長く続けば、自分の能力をきちんと評価してくれる環境を目指し、転職を考えるようになる可能性も十分にあり得ます。
報酬体系や労働条件に問題がある
報酬体系や労働条件は、仕事をするうえで重要な基盤となる項目です。業種や求められるスキルに対して、あまりにも賃金が低いようであれば、従業員が不満を感じるリスクは当然ながら高くなります。
特に、優秀な人材は外部へのアンテナも広く張りめぐらせているため、業界内での給与水準や周囲の企業における待遇などについても自然と詳しくなります。そのため、給与や手当といった報酬体系には、一般的な従業員以上にシビアな目を持っているといえるでしょう。
また、近年では給与と同じように、ワークライフバランスが重視される傾向も強くなっています。「有給休暇を申請しにくい」「残業や休日出勤が要求される」など、労働条件が他社と比較して優れない場合は、優秀な人材を手元に残しておくのは難しくなります。
コミュニケーションの仕組みが整っていない
人事評価制度や報酬体系・労働条件は、ある意味では目に見えやすい要素であるため、原因を究明しやすいところがあります。対して、目に見えにくい離職の原因としてあげられるのが社内におけるコミュニケーション不全です。
優秀な人材は仕事によって自身の成長を求める意識が強いため、周囲に切磋琢磨し合える相手がいなければ、人間関係に不満を感じてしまいやすいです。周りとの間で大きな能力差があったり、視点やビジョンのすり合わせが行えなかったりすれば、孤独感を覚えてしまいます。
その場合は、自分と同じくらいの目線で話せる相手を求め、より優れた人材の多い企業へ移るケースもあるでしょう。また、「仕事の悩みを相談できる上司がいない」「尊敬できるメンバーがいない」といった場合も、その企業に魅力を感じられなくなってしまいます。
それ以外の原因としては、キャリア相談の仕組みが整っていないというものも挙げられます。特に若手のメンバーの離職が目立つ場合、キャリア形成について不安を感じられてしまっているという可能性もあるため対策が必要です。
辞められたら困る人が離職してしまう前兆
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