◉『悪性腫瘍(癌)のアプローチに的すると判断する』 成分について、⑥
◎『マ・ヤ・ラ・ワ行』〜成分より…
【Ⅰ】《悪玉コレステロール値を改善する事で、予防的(アポトーシス)アプローチすると考えられる成分》〜
➀『松樹皮抽出物/プロアントシアニジン』
・[「プロアントシアニジン」には、強力な抗酸化作用、抗炎症作用が認められております。この働きは血管の動脈、静脈、血管細胞にいたるまで、体中の血管機能維持に好結果を示しているためです。松樹皮抽出物には活性酸素を抑制する、強力な抗酸化作用があります。活性酸素は血管内の悪玉(LDL)コレステロールを悪玉に変え、生活習慣病に繋がってきます。]
②『メラトニン/神経ホルモン』
・[「メラトニン」によって、ヒト臍帯血管内の「ヒドロキシラジカル捕捉活性」が見られ、「NOの産生を抑制された」事から、「メラトニンは抗酸化作用」を持つと考えられています。]
③『リコピン/カロテノイド』
・[「リコピン」の持つ「抗酸化作用」は、「悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑える」為、「生活習慣病の予防」に効果を示します。]
【Ⅱ】《糖分の体内吸収を抑制するアプローチ》〜
➀『メグスリノキエキス/サイクリックジアリルヘプタイド』
・[「メグスリノキ抽出物」の「サイクリックジアリルヘプタイド」、「リポ多糖」により生じる「マクロファー事からのNO産生を有意に抑制する」こが分かっています。]
※[糖類とがん]
・がん細胞は通常、速いスピードで増殖するため、多くのエネルギーを必要とします。
つまり、がん細胞はたくさんのブドウ糖を必要とするのです。
【Ⅲ】《胃がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『メラノイジン/フラボノイド混合物』
・[人工胃を用いた試験で、「コーヒーに含まれるメラノイジン」は「胃内の脂質過酸化が緩和された」事から、「メラノイジンは抗酸化作用ならびに胃保護作用を持つ」と考えられています。
また、「大徳寺納豆」について「ラジカル消去活性の強さ」について検討したところ、2か月間の熟成期間に「メラノイジン関連物質」が産生され「ラジカル消去活性」には、「メラノイジン」が関与していることが考えられました。]
【Ⅳ】《食道がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『モリブデン/ミネラル類』
・『イラン国内において、「食道がん患者」の多い地区の爪の「亜鉛とモリブデンの含量」を調査した結果、「食道がん患者」では、「亜鉛とモリブデン」の含量が低かったことから、「モリブデンと亜鉛の不足」と「食道がんの発症率の関連性」が示唆されています。』
【Ⅴ】《免疫機能の調整・促進・活性化等のアプローチ》〜
➀『有機ゲルマニウム/ミネラル類(広義)』
・[「ゲルマニウム」は10年以上に及ぶ研究から、「抗がん作用予防効果を持つ」事が知られており、「免疫細胞NK細胞やT細胞を活性化する」事から、「免疫力向上作用を持つ」ことも知られており、高い機能性が注目されています。]
②『ラクトフェリン/糖たんぱく質』
・[「小児呼吸器感染症患者」に「ラクトフェリン/クルクミン」を摂取させたところ、感染症患者が減少しており、「免疫細胞のT細胞が活性化」していました。このことより、「ラクトフェリンには免疫活性化作用がある」事が示唆されました。]
③『ラブレ菌/乳酸菌』
・[「乳酸菌」等の「善玉菌を摂取するプロバイオティクス」は、「炎症性サイトカイン/インターロイキン(IL)-6」及び、「腫瘍壊死因子(TNF)-αの産生を増加させる」と云う事が分かっている。]
④『リモネン/モノテルペン類』
・[「リモネン」が「免疫細胞の働きを整えて、免疫力を高める」事が知られています。この働きにより、「がん細胞の遺伝子の働きを抑制」し、「アポトーシスを誘導する」働きが「がんを予防」します。また、予防だけでなく、「がんの転移や再発の予防、がん治療にも効果」が期待されています。]
⑤『りんご🍎の皮成分/ポリフェノール』
・[「りんごの皮ポリフェノール(APE)」の作用について調べたところ、APEはナチュラルキラー細胞(NK細胞)、ヘルパー細胞等の免疫系の細胞の活性を高めました。]
【Ⅵ】《神経内分泌がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『葉酸/ビタミンB⁹』
・[近年になると「葉酸」が「胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減する効果がある」ことが発表され、
また、「妊娠の初期」に「葉酸が不足」した場合は、「胎児の神経管閉塞障害の危険性」が高まります。]
【Ⅶ】《大腸がん(結腸)に、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『葉緑素/フラボノイド混合物』
・[「赤身肉摂取ラット(結腸細胞障害をさせたラット)」に、「葉緑素 1.2 mmol/kg 、若しくは、ほうれん草(葉緑素 1.2mmol/kg 含有)」を2週間摂取させたところ、「結腸細胞の傷害が緩和された」事から、「葉緑素に結腸がんのリスク軽減効果」が期待されています。]
【Ⅷ】《脳腫瘍の、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『RNA(リボ核酸)/核酸(遺伝物質)』
・[「食事制限をしたマウスの脳内では、3つのRNA(mmu-miR-181a-1*, mmu-miR-30e and mmu-miR-34a) が活性化される」事で「がん化や細胞死に関連のある物質Bcl を抑制」し、脳神経細胞へのダメージが抑制されます。このことから、脳神経の維持には食事制限とそれにともなう3種のRNAの関係が示唆されています。]
【Ⅸ】《腎臓がんの、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『ルチン・ビタミンC/ポリフェノール・ビタミン類』
・[「高コレステロール食摂取ラット」に、「ルチン」、若しくは「ルチンビタミンCの複合体」を6週間飲用させた結果、両方とも腎中の酸化ストレス指標である「マロンジアルデヒド酸(MDA)」の低下が見られ、「抗酸化酵素グルタチオン濃度の上昇」が確認されました。ルチンは「抗酸化力を持ち、腎臓保護作用を有する」と考えられる。』
【Ⅹ】《皮膚がんの、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『RNA(リボ核酸)/核酸(遺伝物質)』
・[紫外線を浴びることによる「白血球細胞の増加」が、「ルテイン/ゼアキサンチンを摂る」事で、緩和されました。合わせて、「紫外線による皮膚がんを抑制し、光による老化を防ぐ働きが確認されました。]
【Ⅺ】《肝臓がんの、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜➀『レシチン/リン脂質』
・[「レシチン」を摂取させたラットでは、「肝臓を摂取させたラットでは、「肝臓におけるHDLコレステロールの増加」が確認されました。
また「肝臓のクッパー細胞/多核細胞の増加」が認められたことから、「レシチンには脂質代謝効果/肝臓保護効果」が期待されています。]
②『ロイシン/アミノ酸』
・[「肝臓病患者」では「ロイシン等のBCAAの合成能が低下する」事が知られており、ロイシンなどのBCAA補給が治療課題となっています。臨床試験によって、「ロイシン等のBCAA補給」により、「アルブミン合成やインスリン抵抗性に対するロイシンなどのBCAAの有効性が確認」され、「肝硬変/肝臓がん患者のQOLの向上」に、ロイシンなどのBCAAが高く評価されています。]
【Ⅻ】《肺がんの、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜[肺炎マウスに「レスベラトロール100 mg/kg 」を摂取させると、「肺血管透過性と炎症の抑制、浸潤細胞の減少、白血球細胞T細胞の活性化を抑制することがわかり、レスベラトロールには肺炎症を予防する働きがあることが示唆されました。
以上、…『アプローチに的すると判断する』 成分(五十音順)』でした。
次回より、…実際の『その成分を含む「生産物」の説明』、及び『考察』に入ります。