③「トマト🍅」〜「含有成分」から観た[相性の良い成分の組み合わせ]
次に、③『トマト🍅』をサンプルとして、これから述べてまいります。
Ⅰ)〜、「その栄養素が、残さず身体に入って作用する為には!?」について、…
●『トマト🍅の主な成分』には、[β-カロテン(ビタミンAの前駆体)/B群/C/K/カルシウム等]
特徴のある成分として、[➀リコピン/➁ケルセチン/③13-oxo-ODA/④エクスレオサイドA/⑤ペクチン/⑥トマチン]等があります。
◉例えば、『β-カロテン』に関して説明しますと、…
「プロビタミンA(ビタミンA前駆物質)」の中でも「ビタミンA」として作用する割合が高い栄養素で、
「ビタミンA」が十分に存在しないと、その働きや効果が発揮されない「ビタミンB群/ビタミンD/ビタミンE」の手助けとなり、…
・[よって、「魚🐟/肉🍖/大豆/玄米/小麦胚芽(ビタミンB群の多含食材)」、
・「魚介類/キノコ🍄類/卵🐣(ビタミンDの多含食材)」、
・「アーモンド/落花生🥜/ヒマワリ油🪔/魚介類(ビタミンEの多含食材)」等と相性が合う事になります。
また、「脂溶性のビタミン」に変換するので、油🪔料理に合います。(「ビタミンK」「ペクチン」も、同じ「脂溶性」である)
◉「リコピン」とは、「カロテノイドの一種」であり、「トマト/スイカ🍉/ピンクグレープフルーツ」等に多含の赤色の天然色素です。
「リコピン」は「生のトマト」に含まれている状態よりも、「トマトジュース/トマトペースト/トマトケチャップ」等の加熱加工を施された状態の方が体内に吸収されやすい構造であると云われており、「トマト製品(ケチャップ等)」に含まれている「リコピン」は、「サプリメント」による摂取と同程度の吸収率であるとされています。
また、「リコピン」の「血流改善作用」は代謝の活発化に繋がる為、「肥満を予防する効果」が期待されています。
「代謝が活発化される」と、摂取した「脂肪分/糖分」等が体内の臓器を介して「エネルギー等に変換される」事で、効率良く脂肪や栄養等が消費されます。
(よって「リコピン」は、脂肪分の多い「肉🍖/牛乳」等との相性が良いと云える)
◉「ペクチン」とは、「リンゴ🍎/柑橘類🍊」に含まれる食物繊維の一種です。
「水溶性/不溶性」のものがあり、「コレステロール値/血糖値の低下/便秘・下痢の解消効果」があります。
また、「ペクチン」は体内の消化管の壁にくっつくことで胃での消化を遅らせたり、…
小腸で脂質の消化吸収を助ける働きをしている胆汁酸を捕まえることで、体内での吸収スピードを変える働きがあります。
この働きにより、脂質の吸収の抑制には「コレステロール値の低下」が期待できます。
(よって「ペクチン」も、脂肪分の多い「肉🍖/牛乳/ヨーグルト」等との相性が良いと云える)、…
糖分の吸収の抑制には「インスリンの分泌の低下」等の効果が期待できる為、「糖尿病」にも有効です。
◉「13-oxo-ODA」とは、「リノール酸」の仲間の物質の事で、「トマト🍅(特にトマトジュース)の中に多含である」事を発見した。
この物質は、「脂肪の燃焼作用」を持ち、実験では、「血中の中性脂肪量が約30%減少した」と云う報告もある。
(よって、「油物/脂肪分の多い乳製品/肉料理🍖」と共に摂取すると良い)
◉「エクスレオサイドA」とは、「トマトの成熟果実」に含まれる「サポニンの一種」で、「コレステロールの吸収を抑制」し、「血管に脂肪を付きにくくする」働きがあります。(結果として、「動脈硬化に対する抑制効果」が認められる)
特徴として「熱に弱い」ので、トマトを生で食べるのが、効果的に摂る方法です。
また、加熱する際はグツグツ煮込むのではなく、仕上げにサッと熱を通すのがポイントである。
(例えば、「パスタソース」を作る時も、最後に1〜2分程 炒めると良い)
④「ブロッコリー🥦」へ、…続く。