【医食の章/4節⑤】〜[どの様な「食べ物」を、私は食べれば良いのか!?]〈「腸の障害」が気になる方へ、…(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〉〜
◉[再構築「Ⅳ」⑤]〜【どの様な「食べ物」を、私は食べれば良いのか!?】〈Ⅳ「腸の障害(腸症状)」が気になる方へ、(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〉〜…
◆『腸の病気(腸の症状)』に於ける「東洋医学(漢方)」的 見解について、
◉「東洋医学(漢方)」的見解に於ける『腸の障害(腸の症状)』の解釈とは、…
■「中医学」に於いての『腸の障害(腸の症状)』とは!?、
●[「東洋医学」では、「便秘」は「大腸の伝導機能の低下」で引き起こされます。
「大腸」は、「小腸から流れてきた消化物の中から、身体に必要な栄養成分と水分を取り込み」、「残りは便として排出」します。
「飲食の不摂生/ストレス/貧血/加齢/冷え」等があると、「大腸の機能が乱れ、便秘」になります。]
●[東洋医学では、「下痢」は「胃腸機能を担当する“脾(ひ)”・“胃”の働きが低下する」事で引き起こされます。 「脾胃」は「食べた物を消化吸収し、栄養を全身に行き渡らせる働き」があり、「その機能に支障が出る」と「消化や吸収が出来ず、未消化のまま体外に出され」ます。 特に「“湿(身体にとって有害な老廃物)”は、脾胃の働きを低下させ易く」、元々「胃腸が弱いタイプや、暴飲暴食等で消化に負担をかける」と飲食物を上手く消化出来無い為、「腸内に老廃物を生み、下痢を引き起こし」ます。 「梅雨・夏の時期は、外気の湿度が高い」為、「人体も外界から湿気の影響を受け易く」なります。 最近では、「夏場の冷房や、冷たい飲み物の飲み過ぎ」で、「身体の冷えと、外気の湿気とが組み合わさって胃腸の働きが悪くなる」方が増えています。]
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
■「中医学的体質別」、『腸の障害(便秘/下痢)』の分類とは!?、
◆【便秘について】、
[Ⅰ]〜[ “熱秘(ねっぴ)体質”]、
●[「胃腸に熱が籠もる」事で、便秘が生じる。]
※[随伴症状 - 肛門に灼熱感/腹痛/口の渇き/過食/口臭/多汗/逆上せ 等。]
※[「元々、「陽盛体質(暑がり)」や、「炎症性疾患/辛い物・味の濃い物・脂っこい物 等過食する」事で、「便は黄褐色で臭く、乾燥して硬くなる」。]
[Ⅱ]〜[ 気秘(きひ)体質]、
●[「ストレス」等の「精神刺激・運動不足」により便秘が生じる。]
※[随伴症状 - 胃痛/腹痛/お腹・胸の張り/イライラ/憂うつ感/ゲップが多い 等。]
※[「自律神経」が「ストレスにより乱れる」と、気の流れが滞る為、「胃腸に影響して便秘になる」。便の硬さは一定せず、便秘になったり軟便になったりします。]
[Ⅲ]〜[ 虚秘(きょひ)体質]、
●[「身体が虚弱」であり、「便を押し出す力や、腸に潤いが無く便秘になる」。]
※[随伴症状 - 食欲不振/お腹の張り/腹痛/倦怠感/目眩い/立ち眩み/動悸 等。]
※[「慢性疲労/病後/産後/貧血/加齢 等により、「陰血(体液・血)が不足して、大腸を潤せない状態」になっています。「便はコロコロとした兎糞状(ウサギのフンのような便)の事が多い」です。]
[Ⅳ]〜[ 冷秘(れいひ)体質]、
●[「冷え」によって「大腸の働きが悪い」為に、「便秘が生じる」。]
※[随伴症状 - お腹や四肢の冷え/腰痛/夜間尿/息切れ/疲れ易い/顔色が青白い 等。]
※[元々「陽虚体質(寒がり)」や、「疲労の蓄積/加齢/冷たい物」の「食べ過ぎや飲み過ぎ等により、冷え」て大腸の動きが悪くなっています。「最初は太くて硬い便が出るが、最後は下痢になり易く」なります。]
◆【下痢について】、
[Ⅰ]〜[ 外邪(がいじゃ)体質]、
●[「外邪(人体に悪影響を与える自然環境の変化)」が身体に侵入して、下痢が生じる。]
※[随伴症状 - 悪寒/発熱/鼻水/鼻詰まり/咳/痰 等。]
※[「寒湿邪(かんしつじゃ)」は、“冷たい性質の湿の邪気” の事で、「軟便/お腹の張り/悪寒発熱/節々の痛み」等の症状が生じ、「湿熱邪(しつねつじゃ)」は、“熱い性質の湿の邪気” の事で、「しぶり腹/便の色が黄褐色で臭い/肛門に灼熱感/口の渇き」等の症状が生じます。]
[Ⅱ]〜[ 脾胃気虚(ひいききょ)体質]、
●[元々「胃腸が弱く」、僅かでも「脂っこい物」を食べると悪化する。]
※[随伴症状 - 食欲不振/お腹の張り/腹痛/倦怠感/疲れ易い/浮腫み/目眩い 等。]
※[「過労・胃腸虚弱」により、水分代謝が上手くいかず、腸に水があふれ下痢をし易く」なります。「軟便や水様便である事が多く、未消化物が混じり」ます。]
[Ⅲ]〜[ 食滞(しょくたい)体質]、
●[「消化不良により起きるもの」で、「下痢には未消化物が混じる」。]
※[随伴症状 - 胸苦しく胃が閊える/腹痛/腹鳴/食欲不振/酸腐臭のゲップ 等。]
※[「暴飲暴食/脂っこい物や甘い物/味の濃い物の食べ過ぎ」で未消化物が停滞し、「下痢」を引き起こします。]
[Ⅳ]〜[ 肝脾不和(かんぴふわ)体質]、
●[「ストレス等の精神刺激」により、下痢が生じる。]
※[随伴症状 - 胃痛/腹痛/お腹や胸の張り/イライラ/憂うつ感/ゲップが多い 等。]
※[「自律神経の働き」が「ストレス」により乱れると、胃腸機能に影響して「下痢」をします。「過敏性腸症候群では、便秘と下痢を繰り返す」場合もあります。]
[Ⅴ]〜[ 腎陽虚(じんようきょ)体質]、
●[「加齢・虚弱体質」により生じ、「明け方に下痢をし易い」。]
※[随伴症状 - 手足の冷え/寒がり/足腰の怠さ/倦怠感/物忘れ/耳鳴り/白髪 等。]
※[「胃腸虚弱」の状態が長引くと、「水を司る腎の働きも弱る」様になります。「全身を巡り戻って来た水分の回収が追いつかず、腸にあふれ、下痢をし易く」なります。]
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◉【「腸」が、不調になる原因とは!?】、
■[「暴飲暴食」の場合]、〜
■[「ストレス」の場合]、〜
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◉《『腸の障害(腸症状)』チェックリスト》
◆【『緊張するタイプ』】
□『お腹がシクシク痛む事が多いか⁉』、
□『よく、食べても太れないか⁉』、
□『食後に怠く、眠くなるか⁉』、
□『普段から、食が細いか⁉』、
□『朝は苦手で、食欲もないか⁉』、
□『軟便、下痢傾向であるか⁉』、
□『何時も、お腹が冷えるか⁉』、
□『お腹が冷えて、下痢するか⁉』、
□『冷たい物で、胃痛になるか⁉』、
□『何時も、顔色が青白いか⁉』、
□『お腹を温めると、楽になるか⁉』、
□『何時も、水っぽい唾液が多いか⁉』、
□『よく、鳩尾・脇が張るか⁉』、
□『よく、ゲップが頻繁に出るか⁉』、
□『よく、ストレスで胃痛がするか⁉』、
□『何時も、胃がキリキリ痛むか⁉』、
□『何時も、便秘と下痢をくり返すか⁉』、
□『よく、食欲に波があるか⁉』、
□『よく、胃が閊えるか⁉』、
□『よく、胸やけが頻繁に起きるか⁉』、
□『よく、吐き気がするか⁉』、
□『何時も、口臭が強いか⁉』、
□『よく、口内炎が出来易いか⁉』、
□『何時も、食事時間と量が不規則か⁉』、
以上です。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
以上です…。 次回『「腸の障害(腸の症状)」に良いとされる、「食べ物(食材/食薬/生薬)編【医食の章/4節/➅】』に移ります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?