【詩】てつ学⑤
寝不足なうえ
首がボッキボキにこって
目が疲れて
腰ににぶい痛み
手のひらの握力は
荷物の手掴みでヘロヘロ
ジョルダーにパレット荷物載せ
背中あわせに脚で押すから
太ももがパンパン
誰にも伝わらない積み降ろし労働
運転しているだけじゃない疲労
そんなことを詩にしたい
生きていることを
アタマの中で詩は書くな
疲労した労働者の
血のにじむ手掴みの詩が読みたい
僕は焼けるほどの愛が読みたい
ヘロヘロのナンパな詩を書くな
軟弱なのはイヤだ
僕は逃げながら逃げないことを詩に書く
心を読みたいから
心を書くだけだ
君の心臓を揉みたいから書くだけだ
いつか乳房をわしづかみにする詩を書くから
ヤレないから書くだけだ
誰も読まないところでも書くだけだ
てつ学を書くだけだ
まだまだ読んでくれ
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