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大柄さん、ふくよかさんの着付け大好き

 着付けの練習はスターン(練習用の人形=トルソーとも言いますね)ですることが多いので、標準的な体型の方の着付けは案外早く、上手にできるようになります。

でも、人はそれぞれ体格が違う。

大柄な人もいれば、小柄な人もいる。かなりふくよかな方、とてもスリムな方も、、、。

どんな方にもその人に合った着付けをして、美しく魅せるのが着付師の仕事。

 最初の頃は、大柄な方の着付けをするのが、苦手でした。肌襦袢の紐が届かない、腰紐の長さが足りなくて結べない、長襦袢の衿がしまらない、きものの身幅が合わない、帯の柄出しがうまくいかない、など。

それらのことを伝えようとすると、お客様を傷つけてしまうかもしれないし、かといってちゃんと伝えておかないと、クレームに繋がる可能性もある。

私の場合、着付けの練習をする仲間はベテラン女子ばかり。若い頃はスリムだったかもしれないけど今は結構ふくよかな方だったりしたおかげで、お互いの身体を借りて練習をすることで、苦手意識がだんだん薄れてきました。

それと、わたし自身が大柄でふくよかな体型なので、どのように着付けたらシュッとして見えるか、ちょっとしたことなんですが、コツを掴むことができたので、今では多少大柄な方であっても、ウェルカム、まかせなさーい、という感じでお迎えできるようになりました。

 結婚式の列席着付けで、黒留袖の着付けの場合、新郎新婦のお母様、ご親族の皆様、年代的に、ふくよかな方が多いです。

また、成人式などて振袖を着用されるお嬢様の着付け。こんな時こそ誰よりも可愛く着付けしてあげたい。大柄だから可愛くないなんて言わせない!!

難しいのはむしろ、小柄な方の着付けで、このことについてはまた今度。



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