【要約】起業家のように企業で働く 読書記録10
起業家のように企業で働く
小杉俊哉
父親の本棚から見つけてきた1冊。
まだ社会人経験がない学生なのに、こんなタイトルの本を読みたくなってしまうというなかなか生意気ですね。
実際、本書でも社会人数年目の人が主な対象と記載があったはず。
とはいえ、学生目線からも容易に想像できる話が多く、早く社会人になりたいという気持ちが沸いた。
「今あなたがそこにいること、会社でその業務をしていることは自分で選択しているということを忘れてはいけない」
こんなイタイところを突かれるような最初の章が始まり、「いやそれは分かってるんだけどね、でも生きていくためには嫌なことや我慢は必要だからさ」って思っている人が多いはず。
知らんけど。
実際に、今の自分の業務内容について満足している人は多いとは言えないと思うし、周りや自分を正当化することでその原因に対する解決から逃げている(楽だし面倒なことをしなくて済むから)人が多いのも事実だと思う。
知らんけど。
本書では、企業のCEOや創業者、アスリート、学者などなどの名言と共に内容が構成されている。
お気に入りをいくつか紹介しようと思う。
成功者と呼ばれる人の人生を振り返ると、「自己承認と自己確立」の時代から次第に「他者承認と感謝」のフェーズに移行する人が多いらしい。
そんな中、この2つ目のフェーズに突入する人の様子を表した言葉である。
この言葉は他人に感謝して、他人の力を借りた方が”偉大”な成功をすることができる、というものだが、以下の有名な言葉も聞いたことがある人は多いはず。
「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.」
目標に向けて、そのゴールに応じて、他人の手を借りるのか借りないのかを決める。
目標達成に向けての他人との関わり方を表した考え方である。
本書では「アサーション」(主張すること)という言葉を用いて、主張することの大切さが記されていた。
「分からないことを分からないという能力」はそこまで重要視されていないように感じるが、とても大切で難易度の高い力だと認識している。
それこそ年齢を重ねたり、立場上偉くなったりしていくと、だんだんと「わかったふり」でやり過ごすことが増えていくし、ちょっとしたことで質問したり分からないというと、「ネガティブな感情を抱かれるかもしれない」という気持ちになったりプライドが邪魔することはあると思う。
でも結局そこで損するのは自分だし、あとで後悔するのも自分であるから、このスティーブ・ジョブズの言葉を心に刻んで、あとは”勇気”を持つだけである。
今回はお気に入りを2つ紹介したが、それ以外にもかっこいいし、自分に響く言葉や考え方がたくさんある一冊であった。
なんとなく続けてきたサラリーマン生活に違和感を感じている人、著名人の言葉や考え方を知りたい人、会社での立ち振る舞いを見直したい人などにはおすすめです。
気になった方はぜひ。
では、また。
〇読書記録
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