【要約】逆張り思考 読書記録43
逆張り思考
成田修造
「行動力が大切だ」「何事にもチャレンジしろ」「行動が全て」など、活発的にチャレンジすることを推奨する自己啓発本やビジネスマンが大量発生しているが、彼らは自分の過去の経験から行動を繰り返すことでいつかは成功することを知っている。
だから、周りにも行動しろ、成功するまでチャレンジしろ、という根性論に捉えられかねない伝え方になってしまう。
だが、本書ではその根性論を数式で説明し、数学上でも行動することで成功することができるということを語っている。
理論上、459回何かに挑戦すれば成功することになるが、著者の感覚値を含めて、3、4回挑戦すれば何かが成功するとも言っている。
ここまできて行動できない人はいるだろうか。
もはやその人は成功したいという欲求が薄い、もしくは成功することよりも行動することによって失うのもを保持し続けていたいという思いの方が勝っていると言える。
行動することで成功に近づくという考えは根性論ではなく理論的にも正しいことを学んだ。
著者は就職活動を上記のように捉えているそう。
これは仕事、キャリアで成功するために最も大切な考え方と思う。
〇〇×〇〇×〇〇で、この世の中に1人しかいない存在になることができれば、その人の市場価値は言い値で決まるほど飛び抜ける。
では、この〇〇となる自分のアイデンティティをどのようにして作っていくことができるか。
人生においてこの軸となるもの、自分を自分たらしめるものは偶発的に確立されていくものであると考えている。
この会社に入って、配属で考えてもいなかった業界の仕事をすることになったとか、友達に誘われて行った飲み会で出会った人に、一緒に仕事をしないかと誘われて全くの別業界職種で仕事をすることになった、とか。
これらの偶発的な出来事を通して自分の希少性が少しずつ高まっていく。
つまり、運によって自分の人生は形作られていく。
とすれば、この運はコントロール不可能であるため、自分の人生も同時にコントロール不可能であるのか。
著者は上記のように運を考える。
自分がピンとくる物はなんなのか(自己理解)、その領域で自分は何をしたいのか(目的意識)、そこに向けてできることをひたすら試し、改善し、また試す。
これを続けて行うことが運を高めることであると。
つまり、運はコントロール可能なものであり、自分の人生はコントロール可能であると言える。
○読書記録