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My Best Music 2024
年の瀬ということで、毎年恒例(?)の今年の音楽まとめをします!
去年の今頃も「My Best Music 2023」と題して同じ記事を書いたのですが、あれからもう一年が経ったのか・・・というのが正直な実感ですね。せっせとアルバイトに励んだ記憶や初めての恋人となる彼女とイチャイチャした記憶など、既に一年前の話になっていることが驚き。その時点でもう大学生終了まで残り僅かだったわけだし。
色んなことが変わっていくけど、音楽が好きという気持ちは変わらない。
今年も多くの大切な音楽を見つけました。その中から10曲を厳選し紹介していきます。
今回は素敵な企画も見つけたので、この機会に参加させていただきます!
それでは行きましょう~!
①小さな勇気/有安杏果
ももいろクローバーZの人、というイメージしかなかった。当時はアイドルに興味がなかったし。
しかし、この曲を聴いて、僕の認識は大きく間違っていることに気付いた。この人はアイドルとして天性の素質を備えていると同時に、『伝える力』に満ちた表現者だったのだ。その濁りのない歌声は、一つ一つの歌詞の意味をダイレクトにリスナーへ届ける。例えが適切か分からないが、まるで小学校や中学校で歌った合唱曲にも通ずるような、普遍的で大切なテーマを歌っていると思う。
何よりすごいのは、これ歌も詞も全部自分で書いて歌っていること。紛れもなく彼女の歌であり、やっていることがアーティストそのもの。
近年はジャズナンバーもちょくちょく歌っていて、ますます目が離せない。
②野ばら/奥田民生
とんでもない名曲です。迸る大人の色気。わずか3分足らずの小曲に物語が詰まっている。この曲は民生にしか書けない。
Aメロのコードチェンジからもう好きだし、サビもいかにも民生節。たまりませんな。「たまにサンダーが小雨を降らす」のワードセンスも脱帽。
「君」の存在に触れつつも、直接本人は登場せず作者の独り言が続く。その理由が最後の「そばにあんたがいないのだけど」で明かされ、一気に物語の奥行きが広がる。まるで短編小説を一冊読んだような、ハッとした気持ちにさせられる。こんな歌はなかなかありません。
③レモン/TOMOO
今年大好きになったイチ押しのアーティストの一番好きな曲。ここまで僕の好みにぴったり合うアーティスト(しかも若い人で)に出会えたのが嬉しい。TOMOOさんはどちらかというと女声の中でも低めの方で、普段の低い音域を歌っている時も素敵だけど、サビでハイトーンを出した時の色気がたまらないんですよ。この曲でいうと転調後の「あなたの太陽になりたくて~」の「太陽に」のところとか。
声も好きだし、何より純粋に音楽が素晴らしいよね。早く来てくれ、TOMOOブーム!
④ホワイトノイズ/Official髭男dism
もしや髭男ってまだ一回も僕のnoteに登場していなかったっけ?書いた記憶がない。。
10年間歌詞をつけずに温められていたメロディーを爆発させるように力強く曲は進んでいく。Aメロもサビも間奏も全てが主役のような存在感を放っているのに全く冗長に聴こえないのは凄いことであり、まだその後に大サビが待ち構えている。ここのクライマックスがいつも泣けるんだよね。
運命に殴られても痛くも痒くもないと
道路を駆け抜けてく
この頼もしい言葉にどれだけ力をもらい、救われた人がいるだろうか。
僕もその一人だ。
⑤ラメント/渡辺貞夫
日本が誇るジャズ界の巨匠、渡辺貞夫氏の1985年のライブから。
このアルバムがとにかく名盤で、どのテイクも見事なスーパープレイを余すことなく披露している。星影のステラ、Everything Happens to Me, Beautiful Loveあたりも捨て難いが、このラメントは本当に鳥肌が立った。
2分に渡るイントロから、ドラムのロールと共にテーマに入るところまでの高揚感はやばい。難解なコード進行も軽々とこなすアドリブ。圧倒的な演奏に息を飲んでいる間に、9分があっという間に終わる。
スタンダードナンバーではあるものの、演奏する機会が少ないのとコードが難しいことから、僕の中でこの曲の存在感は薄かった。でもこの神テイクのおかげで印象はガラリと変わった。練習してみようかな。
⑥橙ラプソディー/佐藤千亜妃
今年知った神曲のひとつ。詳しい解説はまたの機会にするけど、今のところ失恋ソングでNo.1かも。ここまで情緒を深く優しく抉ってくれる曲はない。タイトルも、メロディーも、歌詞も、歌声も、楽器も、全てが刺さります。
静かなる名曲です。ちょっと心がしんみりした時に、聴いてみてください。
⑦Pensativa/Emmet Cohen
とあるジャズライブで初めて聴いて、なんだこの曲は・・・と鷲掴みにされてすぐに色んな音源を探した。WaveやNo More Bluesをはじめボサノヴァ自体いい曲が本当に多いが、このPensativaも名曲に違いない。テーマが好きな曲トップ10には余裕で入る。
現代のジャズピアノシーンで屈指の実力と人脈を誇るEmmet Cohenのプレイは聴き応えしかなく、アドリブ中も他の奏者と目を合わせたりスウィングに寄り道したりリズムを崩したり、ずっと楽しそうに遊んでいる。神々の遊戯です。いつものことだけど(笑)
⑧ringo/秦基博×草野マサムネ
この2人がコラボレーションすると聞いてわくわくしないはずがなかった。蓋を開けてみたら想像を遥かに超える素敵な楽曲で、笑っちゃうくらいこの曲の虜になりつつある。これ歌っているの40代半ばのおじさんと50代後半のおじさんですよ!?なんでこんなに爽やかで可愛いんですか!!(褒め言葉)
草野マサムネも言ってたけどコードが面白いし、共作した歌詞はそれぞれが書いたところを歌っているところもあれば違う時もあって、それでも違和感は全くなくてむしろ新鮮。良い化学反応が起きていると思う。
しょぼい人生のありふれた遊歩道で
巡り会ったんだ 珍しい光に
歌い出しの歌詞から草野節が効きまくっていて思わずにやけてしまう。このワードセンス、本当に欲しい。。卑屈な自分や恋に落ちた瞬間を表す表現はスピッツの歌に多々登場するけど、まだまだ語彙の引き出しがあるのが凄いと思う。遊歩道とかも結構いいよね。
音楽だけでも既にこんなに胸が高鳴ってしまうのに、MVまじでかわいすぎませんか。。林檎の妖精?をはじめとしたキャラクターの動き、家とか街、小物など、MVに登場する全ての存在が愛らしい。制作に携わった人全員に感謝したい。こんな素敵な世界を作ってくれて、本当にありがとう。
⑨ラララ/Mr. Children
隠れた名曲にもほどがありませんか・・・??何で今まで知らなかったのって本気で思うくらいの名曲。曲全体を支配しているカントリーチックなリズムが耳に優しくて、桜井さんの高音もいつもみたいに張り上げてはいないけどグッと芯を込めて歌っている感じがなかなかグッとくる。
何回か訪れる「LaLaLa・・・」のパート(コードでいうとD→C#m→D→C#m→D→ C#m→F#)が個人的に凄いなと思っていて、異色なアプローチではあるけど、最後の解決の仕方が気持ち良すぎて、感嘆しちゃったね。ただの優しい歌で終わらないというか。
歌詞もなかなか胸に沁みます。。日常を歌詞にするって簡単なようですごく難しくて、アンテナの張り方がさすがアーティストというか。参考書よりも正しく漫画よりも楽しい、太陽系よりも果てしなくコンビニよりも身近な、簡単そうに見えてややこしく困難そうに見えてたやすい、そんなラララ。
人生をかけても見つけるのは難しいだろう。深いねえ。
⑩灯り/ストレイテナー×秦基博
⑧で紹介した「ringo」と実は同じアルバムに収録されている。曲としては、こちらの方が古く2017年に発表されたもの。恥ずかしながらストレイテナーさんをちゃんと聴いたことはないけど、あまりにもこの曲と二人のボーカルが素晴らしくてただ真面目に感動してしまった。冬の名曲はあまたあるが、僕の中で冬ソングといえば完全にこれに決定した。
歓びの歌が聴こえてくる
ささやかな幸せ願うように
澄み渡る空をふと見上げる
今夜どんな君に会えるだろう
なんて素敵な詩なんだろう。こんな夜が僕にも欲しい。。
シンプルな言葉で紡ぐ愛の歌が、この世界で一番尊く美しいと思える。
いつか好きな人と二人で、聖なる夜に聴きたいですね。
<まとめ>
いかがでしたか。貴方の好きな曲があったら嬉しいですし、好きになった曲があればもっと嬉しいです。来年もまた新しい素敵な音楽に出会えることを願って、この辺で筆を置きましょう。
Thank you for the Music!