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『探偵ストレンジ』のような研究生活への準備 (779文字)
子供のころNHK総合テレビで『探偵ストレンジ』というイギリスのミステリドラマを放送していました。たしか、土曜の午後10時頃だったと思います。『ニュースの焦点』の放送の後でした。
このドラマは、オープニングの事件発生の描写の後、テーマ曲とともに主人公ストレンジの独白があります。「私の名はアダム・ストレンジ。犯罪学者である。実社会で起こる事件からは身を引き、静かに研究に打ち込みたいのだが、世間はそうさせてはくれない。私の事件簿にはこう書かれている・・・。」と語られ、「・・・」の部分にはその回の事件の印象めいたものが入ります。
子供だった私には「実社会で起こる事件からは身を引き、静かに研究に打ち込みたいのだが」という台詞が心の琴線に触れたようです。
以来、「静かに打ち込む研究対象」を探していました。
そして、数学書に活路を見いだせるようになりました。
今は、仕事が優先なので「これは」という書籍を買って書棚に並べていますが、きっと読む予定です。いやこれは絶対に読まなければなりません。なぜなら、『カッツ数学の歴史』(二万数千円)などの高額な書籍が多数含まれているからです。
こういう高価な書籍を買えるのは、断酒しているので小遣いでなんとかなるからです。
そして、「きっと読む時間を持てる。」と信ずるのは、酒を飲みに行く時間を読書に振り向けているからです。数学の専門書を隙間時間で読むのは私には無理だと思いますので、今読み出すということはできないと思いますが、近い将来絶対に読みます。研究生活に入ります。
断酒して上司との飲み会にも行かなくなったので、どうせ出世という面では不利になっているはずです。
でも、そんなの関係ありません。
ストレンジが願ったように、静かに研究に打ち込みます。きっと。