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イギリスミステリドラマ『探偵ストレンジ』

 あまりに古いのか、あまりに日本で人気が無いのか、Wikipediaには英語版の記事しか見当たりませんでした。
 その英語をなんとか読んでみたら、このドラマ放送は1969年が最初のようです。ということは、私は再放送か再々放送で観たのでしょう。
 レギュラーは、主人公の引退した犯罪学者アダム・ストレンジ(アンソニー・クエイル 『ナバロンの要塞』、『アラビアのロレンス』などが有名)、アメリカから医学留学しているハム君、ファッションモデルで絵画も描いている可愛いイブリンの三名です。ハムとイブリンは助手という立ち位置になります。
 毎回「私の名はアダム・ストレンジ。犯罪学者だ。実社会で起きている事件からは身を引き、静かに研究に専念したいんだが、世間はそうさせてはくれない。この事件は・・・。」というナレーションではじまります。「・・・」の部分は、各々の回の事件に関するストレンジの感想というかイメージが語られます。

 ストレンジは引退しているので、このドラマは退職後の生活例を見るという意味でも参考になります。もっともストレンジは裕福そうなので、毎日の生活そのものはあまり参考になりません。あくまで引退後の身の置き方というか気の持ち方という意味です。

 ストレンジの愛車は、ロンドンタクシーと同系車種らしく、背の高い黒色でした。たしか初回でそのクルマごと川に落とされ、危なく命を落とすところでした。

 私は、このミステリドラマを観てから、「退職後は、研究生活に入りたい。」と漠然と思っています。「生涯現役」という考えもあるとは思いますが、やはりやって楽しいことを重視するべきと思います。
 現在の仕事は、それなりに難しくもあり、完了したときの達成感もあります。また報酬について、それほど不満というわけではありませんが、それはずっと節約した生活をしてきたからで、業務実績に見合った報酬を受けているとは思っていません。また、自営業と違い組織にいるので、いつまでも居続けると後輩の居場所を奪ってしまうということになってしまいます。それは、したくありません。
 研究対象は、秘密です。

 子供のころから、引退後のイメージを温めているってのも変な感じですが、そういう常識と先々のことを考えるよう視聴者に好影響を与えるドラマでした。
 なお、このドラマの原題は"Strange Report"といい、「ストレンジ(氏)の報告書」という意味と「不思議な報告書」という意味が掛けられているのだと思います。
 ちょっと、しゃれてますね。

以上

#テレビドラマ感想文 #探偵ストレンジ #Strang Report #アンソニー・クエイル


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